みんなで最終準備?
だいぶ久しぶりの投稿になります。
お待ち頂いていた読者様、申し訳なりません´д` ;
「穢れを祓って〜」の方が、ひと段落つきましたので、徐々にではありますが、
こちらも進めて行けたらと思っております。
今回はハルト達が遊びに来る前の最終準備のお話になります。
それではここから本編となります。
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(ユーキside)
「うわあぁぁぁぁぁぁん!!」
「なんだ!? なんの騒ぎだ!」
僕が丸くなって泣いてたら、お父さんとお母さんが僕のお部屋に慌てて入ってきました。僕の前には、バラバラに転がったプレゼントが。僕が頑張って結んだおリボンも取れちゃってるの。
「ユーキちゃんどうしたの。プレゼントがこんなに散らかっちゃって」
お母さんが僕のこと抱っこしてくれます。ジュシュアお兄ちゃんが泣いてる僕の代わりに、お母さん達にお話してくれました。
「父さんが朝、もうすぐキアルさん達が遊びにくるって言ったから、ユーキ張り切って、プレゼント並べなきゃって、遊びの部屋に運ぼうとしたんだよ。俺がまだ用意しなくて大丈夫だって言ったんだけど。乗り物に乗せて運ぼうとしたんだ」
僕ね順番にプレゼント乗り物に乗せていったの。でも最後のプレゼント、1番大きくて運んでたら足のところ見えなくて、乗り物に躓いちゃいました。それで転んじゃったら、プレゼントも乗り物に乗せてたプレゼントも、乗り物も全部倒れちゃいました。
プレゼントぐちゃぐちゃ。おリボンもぐちゃぐちゃです。
「俺がやめろって言ったのに、テンション高くなって止まんなくてさ」
「そう」
お父さんが僕のお顔見てきます。
「ユーキ。お兄ちゃんの言うこと聞かなくちゃダメだろう。ちゃんと言うこと聞かないからこんなになっちゃったんだぞ。いいか。これからはちゃんとお兄ちゃんの言うこと聞きなさい」
「ふえぇ…はいでしゅ…。ごめんしゃい…」
だって僕嬉しかったの。新しいお友達。でも、お友達のプレゼントぐちゃぐちゃ。
「ユーキちゃんお母さんと一緒に、もう1度プレゼント包みましょう。ね。新しいおリボンも包む紙もまだあるわ」
プレゼントの箱、1つずつ運んでテーブルの上に乗っけます。ディル達もみんな手伝ってくれました。それからアメリアが用意してくれたおリボンと紙で、もう1回プレゼント包みます。
僕が紙で包んだら、お母さんがちょっと直してくれて、一緒にリボン結びます。なんかね遊びにくるお友達増えたんだって。だからプレゼントも増やしました。
最後に包むプレゼントはお菓子がいっぱい入った袋です。これもちゃんと包みます。だって中が見えない方が、開けるとき楽しいもん。僕はドキドキして開けるの好き。
大きいから包むの大変です。でも頑張って包んだよ。おリボンつけて完璧です。みんなで万歳してそれから拍手。
「せっかくここまで用意したから、もう運んじゃいましょうか」
お母さんと一緒にお遊びのお部屋まで、乗り物に乗って運びます。今度は倒さないようにしなくちゃ。
お遊びのお部屋について、みんなで綺麗にテーブルに並べて…。
「できちゃ!!」
綺麗にプレゼントが並びました。みんなでまたまた拍手です。その時窓からエシェットが入って来ました。今日エシェット、山に遊びに行ってたの。なんかね体がなまる? とか言って運動しながら遊んでくるって。
「ん? いい匂いがするな。その包みからか? なんだ? 我へのプレゼントか?」
そう言って僕が1番頑張って包んだプレゼント開けちゃいました。僕がダメッ!! って言おうとしたときには、包んでた紙がビリビリです。
「………」
「「「………」」」
「エシェット、あなたなんてことを」
僕マシロとルトブルに言いました。結界張ってって。エシェットがどっか行っちゃわないように。マシロ達すぐに結界張ってくれます。エシェットがみんなのお顔見て、お菓子食べようとしてたんだけど、お手てが止まりました。それから僕の前にディル達が並びます。
「とちゅげきでしゅう!!」
「「「わあぁぁぁぁぁぁ!!」」」
『とつげきぃ!!』
みんなでエシェットに攻撃です。僕も一緒にエシェットに凸凹ボールぶつけます。
エシェット慌てて窓からお外に出ようとしました。でもマシロ達の結界ですぐにお外に出られなくて、僕達たくさん攻撃です。
「よく分からんが、す、すまん」
そう言ってエシェットが無理やり結界壊して窓に飛びました。
ガッシャアァァァァァァン!!!
「おお~…でしゅう」
「「「「あ~あ」」」」
『バラバラ…』
窓のガラスも窓の周りもバラバラに壊れちゃいました。お仕事に戻って行ったお父さんが、バタバタ走ってお部屋に入って来ました。それでお部屋の中見てガックリです。
「プレゼント用意するだけでこの騒ぎ…。まったく何をしているんだ。エシェット、お前は当分の間おやつはなしだ! あとこの部屋をきれいに片付けて、窓を直すのも手伝え!」
そのあとエシェットずっとお父さんに怒られて、みんなにごめんなさいして、僕にもたくさんごめんなさいしてたけど、僕許さないもん。エシェットなんてプンプンだもんね。新しいお友達が遊びに来るまで、お菓子あげないもんね。
お母さんがエシェットのこと見張ってて、エシェット今お部屋お片付けしてます。窓の周りと、僕達が突撃して、お遊びのお部屋ごちゃごちゃにしたところお片付け。
(ハルトside)
僕は今僕の部屋で、もうすぐ遊びに行く、お父さん達の知り合いのうちの子に用意したプレゼントのチェックしてます。
この前は魔力石の置いてある部屋で失敗しちゃったからね。今度は失敗しないように静かにプレゼントのチェックしなくちゃ。
包むのもリボンも手伝ってもらったけど、一応僕がやったからね。リボンが取れてないか、包み紙から中身が見えてないかチェックです。
1つずつ見ていったけど、なんとか大丈夫みたい。プレゼントの中にはおもちゃ以外に、森で見つけて来た保存のきく木の実や、もちろんお菓子も入ってます。だからフウ達がクンクン、クンクン匂い嗅いじゃって、さっきからずっと、お腹すいた、おやつまだぁ~! って。とっても煩いんだ。しかもディアンまで一緒になって
「ハルト、おやつの時間はまだか? 我はあのケーキという物が食べたいのだが」
だって。いい歳したおじさんが何言ってるのさ。まぁ、でもしょうがないか。この前初めて食べて感動したんだもんね。かなりのショック受けたみたい。毎日ケーキケーキって言ってるもん。
まだお昼も食べてない午前中なのに、お菓子お菓子、おやつおやつ煩いフウ達。僕仕方なく、お菓子食べてもいいかお母さん達に確認しに行くことにしました。お菓子のことは大体いつもお母さんかビアンカに聞くからね。2人ともどこに居るかな?
廊下の途中でこれからしごとに行くお父さんとグレンに会いました。お母さん達がどこにいるが聞いたら、お母さんとビアンカの専用のお部屋に居るって。このお部屋はお母さん達が、何かよくないことを考えてる時に使ってるお部屋です。
「ハルト、今行かない方がいいぞ。朝から閉じこもって何かしてるからな」
「同感です」
僕もだよ。行きたくないけどでもフウ達煩いし。ちょっとだけ見に行ってやっぱりダメそうならすぐ戻ってこよう。
お父さん達に行ってらっしゃいして、またお母さん達の所に向かいます。2階の突き当たりのお部屋が、お母さん達の専用のお部屋。
「いい、ここかりゃ、しじゅかに」
みんなが頷いて、僕達はそっとお部屋に近づきます。ちょっとだけドアが開いてて、そこからそっと中を覗きました。
「これなんかいかがでしょうか」
「そうね。それも持っていきましょう」
「最初はもちろんこちらを?」
「ええ。オリビアも同じ物を用意して待っていてくれる約束よ。こちらも完璧に合わせなきゃいけないわ。新作も揃えたことだし、明日にでも確認しましょう」
「ではおリボンもご用意いたします」
「ええ。青がいいかしらね。ふふふふ」
「ふふふふふ」
僕達ちょっとずつ後ろに下がります。それから急いで僕のお部屋に戻りました。それでみんなで固まってオニキスをクッションに集まります。
「みんな、いま、おかしいりゃない?」
「うん。フウいらない」
「オレも」
「僕も」
『『キュキュイ』』
だってねお母さん達のお顔、とっても怖かったんだ。笑ってるのにいつもの優しいお顔じゃないの。なんか背筋がゾワってする笑い。あの時、行かない方がいいと思ったとき、やっぱり行かなきゃよかった…。
「みんなのしぇい。もういかない」
「「「ごめんあさい」」」
『『キュイ…』』
「すまなかった」
その日1日、僕達はお部屋の中で静かに遊んでました。でも次の日。朝のご飯が終わってすぐ、僕達全員お母さんとビアンカに捕まっちゃったの。それであのお部屋に連れて行かれました。
「ハルトちゃん。次はこれよ」
「スノー動いてはいけません。フウ達もですよ」
もう何枚着ぐるみ着たか。しかも今回はフウとライの着ぐるみまで。みんなには姿が見えないはずないのに、妖精にぴったりの着ぐるみ売ってるってどうなの? 誰が作ったの? フウ達は初めて洋服着れるから喜んでたけど…。
僕はお部屋の中で見渡して、今度遊びに行くとき、カッコいいお洋服持っていくか聞いたんだ。そしたらもちろんって言って、お母さん小さなバック指差しました。その中に入ってるみたい。でもその隣には大きな鞄が2つも。中から着ぐるみがのぞいてます。あの大きなバック、2つとも全部着ぐるみ入ってるの? はぁ…。
僕遊びに行くのちょっと不安になっちゃったよ。