アシェルとグレンの大事な仕事
(アシェル視点)
旦那様方に、庭を直すまでお屋敷に入るなと言われ、そしておやつも抜きだと言われたエシェット達を庭に残し、次の仕事に取り掛かろうとした時、アメリア達が慌てて私達の所へやってきて、パスミルを持ってきてくれと言われた。
ピンっ、と来た私はすぐに、グレン用のパスミルと大きい壁に飾る用の紙と、私達用の小さい画用紙を用意して、ユーキ様方がいる遊び部屋へ向かった。
そして予想していた通り、お部屋にはぬいぐるみと戯れるユーキ様方のお姿が。お2人が緊張してしまわぬよう、気づかれないように絵を描き始める。
壁に飾る方の絵をなんとか素早く終わらせると、次の私達用の絵に取り掛かった。
そして私は書いている最中に、とても良いことを思いつき、その事をグレンに話せば、グレンも同じ事を思っていたらしく、私達の絵が終わったら、それをやる事になった。
近々使用人とメイド達の合同の訓練があるのだが、その訓練のあと、訓練成果を見るために、試合をする事に決めていた。その試合の優勝者に、このユーキ、ハルト様の可愛いお姿の絵を渡すのはどうかと考えたのだ。
皆の事だ。こんなにも可愛いユーキ様方の絵が貰えるとなれば、いつも以上に訓練に励み、試合もとても良いものになるだろう。
アメリア達にもその話をしてやれば、それは良いとにこにこしていた。
絵を描き終わり、私達は自分達の仕事に戻る。まずはエシェット達がどれだけ庭を元に戻したのかを確認しに行き、半分くらいまで元に戻した庭をチェックする。中途半端な段差などないかきちんと確認しなければ。もし庭でユーキ様が遊んでいて、転んだりしたら大変だ。
チェックを終わらせ、今のところ問題はなさそうなので、次の仕事に移る。そんなふうにいつも以上に気を配りながら仕事をこなして行くうちに、もう夕食の時間になってしまった。
ユーキ様方が夕食を召し上がっているうちに、私とグレンは再びパスミルを用意した。
(グレン視点)
アシェルとハルト様方の絵を描き終え、私は次の仕事に。今日旦那様方がお泊まりになられる部屋の確認だ。アシェルもいろいろ確認作業があると言い、すぐに部屋から出て行く。夜の準備もあると言っていた。先程確認したら、ハルト様方がとてもお喜びになられそうな話だったので、私も確認作業が終わり次第準備しなければ。
先ずは旦那様と奥様の部屋から確認する。確認したが問題など何もなくすぐに確認は終わってしまった。
次はフレッド様とハルト様のお部屋だ。部屋に入ると旦那様のお部屋同様、完璧に準備されていた。
しかしこちらは最終的な準備が残っている。こればかりはこちらの使用人もメイドも分からないだろうから仕方がない。
私はすでに運ばれていた箱の中から、ハルト様が落ち着くのに必要な物を全てだし、部屋のあらゆる所に飾った。オニキス達のぬいぐるみだ。
本人達が側にいるから問題はないと思うが、もしかしたら何かの拍子にオニキス達がハルト様のお側を離れてしまい、ハルト様が心配し悲しむかもしれない。そのために大切にしているオニキスぬいぐるみ達を持ってきた。
窓の所、机、ベッド、あらゆる所に飾っていく。これでこの部屋は完璧になった。
それが終わると私はハルト様の様子をうかがいに、遊び部屋へ戻る。ハルト様が楽しそうに遊ばれている姿を、先程の絵のように、他にも描いて残しておこうと思ったのだ。
部屋へ行くとハルト様方はおままごとをして遊んでいた。冒険者ごっこをなさっているようだ。すぐにパスミルを取り出し絵を描く。
その後も仕事の合間によっては、ハルト様の様子を記録した。
記録したものは私に用意された部屋の私の荷物に丁寧にしまう。帰ったら部屋に飾らなければ。額を作って綺麗に。埃などもってのほかだ。
気づけばもう夕方になろうという時間になっていた。私は急ぎアシェルと合流する。夕食の後の準備をしなければ。




