人畜害しかない男
さぁさぁ!!今回の被害者はこいつだぁ!!さらに改造された魔のダンジョンに挑むのは世界最硬の男スチロック。
なんとこの大陸でも数少ないW級冒険者だ!!
パーティーはLL級のフワンリーナと一緒。何とこいつら夫婦らしい。
滅せよ、リア充を滅せよと言う声が聞こえてくるようだ!!
ご安心ください、立ち直れないようにしてやりますよ。
さて、五階層まではご存知だと思うので省かせていただきます!!あぁ、何も起こらなかったともさ!!
そして六階層、ヌルヌルゾーンほらサービスシーンだぞ喜べよ。
なんてなぁ!!こいつら浮遊魔術使いやがる!!クソッ!!
さぁ、だがここからはどうかな七階層は狂牛のパレード...。うん、知ってた普通に全頭倒されたわ。
さて、沼ゾーン索敵持ってやがったのかテッポウオを寸分違わず撃ち抜かれた。
うーん、大変面白くないな。
まぁ、ここからだろ。
九階迷宮ゾーン。まぁ、九回裏からが勝負だから。
それ試合終わってねーか?野球はよく知らん。
さて、迷宮ゾーンでもうん、あの女が完全に幻術を解いてやがる。
このままキョホウオと戦うのも面白くないし。ちょっとお仕置きをしてやろう。
ピエロ、解放していいぞ。
そう、ピエロも合成で強化したのだ!!普段は面白くなくなるから止めてたが。
やれ!さてと、フワンリーナが四足歩行で走り回り始める。成功だ!!
解放ってのはスキルをここまでしか使うの禁止なってやつだ。普段は幻術レベル五十位だとすれば今は千くらいはある。
あ、スチロックが慌ててる。それをこうだぁ!!大量のカメラが周りを浮遊しだし、その映像を大陸中に流す。
皆さん、これを見てください!!何と壮観な光景か!!
流されている様子を映し出されたスチロックは顔を真っ赤にして何もない虚空を切り裂く。
そう!幻術だ!!流石にこの醜態を晒すのはかわいそうとか言うレベルじゃないからな。死んだほうがマシだろう。死んでも死に切れんと思うが。
笑い声がこだまし、歪む視界に彼は頭を抱え、地面に這いつくばる。
その横で足を高く掲げマーキングを始めるフワンリーナ。そのフワッとした飾ったスカートからは湯気が上がる。
あぁー流石にやりすぎたかな。
まぁ、これぐらいがこのダンジョンでしょ。
一応写真に撮っておいた。うん、マニアに高値で売れそうだな。
さーてと、これでフィニッシュか?と思ったらスチロックが四本足で駆け回るフワンリーナを抱え脱兎の如く駆け出した。そう、しようとしたようだが!!
なんと、フワンリーナが百人ほどいる!!どれが本物か索敵をフワンリーナに頼ってたお前にはわかるまい!!まぁ、索敵出来ても幻術でごまかされるけどな!!
さて、フワンリーナを抱えようとすると爆発し、ダメージを与える!!それを数時間繰り返し、辺りは真っ赤に染まっていた。彼は膝をつき、大きな声をあげただ泣いている。
W級って言ってもこの程度か。
彼はそこで胸元から剣を取り出し、その喉元を切り裂かせるとでも思ったかぁ!!!!
瞬間に武器を飛ばし、俺はこう言った。
俺の手駒になるならこの地獄から解放してやろう。
彼は声にならない声を上げ激しく頭を振った。
パチンっと指を鳴らすと彼は何もない洞窟にいることに気がついたようだ。
「妻はどこへやった!!」
「そんな高圧的な態度とっていいのか?まぁ、見せてやるか」
彼女は何かを気張っている様子だった。
「うん、やっぱ見ないほうがいいと思うよ」
「とりあえず手駒になってくれるらしいから君はこれから人間の情報を全て俺に回すんだいいね」
「なぜ悪の手先に」
「さっきの映像まだ本当は流れてないけど、わかるよね?」
「くっわかった」
「後、彼女は元に戻せないから。彼女の世話は君がするんだよ」
スチロックは歯を鳴らし鬼のような顔でこちらを睨む。
「殺さないだけありがたいと思ってよ。また生きて彼女との生活を送れるんだからね!!アッハッハッハ!!!!!!!」
まぁ、こんなもんでいっか。いやーやっぱ相手が強すぎても面白くないな。強い奴が馬鹿みたいに罠に引っかかるダンジョンとして再構築しようかな。
服などを完全に破り捨てたフワンリーナと彼は再会した。ダンジョン内での散歩は許してあげることにした。
服の支給?どうせ破くんだろうし要らないでしょ、彼女はそれが気に入ったようだし。
フワンリーナはスチロックの足元に寄り添いワンっと嬉しそうな声を上げた。
うわー自分でもドン引きだわー。直接な描写はないけど規制引っかかりそうな気がしてならない。
なんか人が電車とパーティーピーポーしたらしくて止まったので書きました疲れた時に書くとやっぱろくなことないね。