表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
10/17

神降ろし

さぁ、いでよ神霊騎士。


え?聞いたこともないって?俺も初めて聞いたわ。


ただ、こいつの召喚条件は凄いしカタログに載ってたスペックも凄かった。


まず召喚条件一がダンジョンランキング一位である事。

条件二が一度輪廻を通して神になった事があること。

条件三が神を殺したことがあること。

最後の条件は呼び出した後に自力のみで勝利する事。


条件四つのモンスターってのは中々いない上にスペックはL級の中でもトップクラスだろう。


勝てるかどうかはまぁ、呼んでみてから考えよう。死んだら俺はそこまでだったってことだ。


虹色の光とともに、顔立ちの綺麗に整った美少年が現れる、しかしその体は歴戦の猛者を思わせる太くはないが限界まで鍛え抜かれた質の高い筋肉が白い布で作られた服から覗いている。


『武神である僕を呼び出すとは中々やるようだね、だけど残念だけどー』


『僕を使役出来る神なんてこの世にはいない』


ニコッと笑ったかと思うととてつも無い衝撃を腹に感じる。血を吐いたのは今世では初めてだな。


俺はそのインパクトに合わせて、相手の顔面に横フックを見舞うが、尋常じゃない反りで交わされる。


まぁ、元魔王ですから。これぐらいの相手は想定済みなんですよ。


そってる間は物理的に身動きができない。故に。


神であろうと急所はあるのだ。俺は知っている。


軸足が当たれば反動でめり込むほどに全力で足を蹴り上げると、相手は避けようともせずにそのままの態勢でいる。何か秘策が!?


無かったようだ。


とてつも無い爆発音と爆風が吹き荒れる。魔法使っても良いんだけど、肉弾戦の方が得意なんだよね。


付いてるタイプの神だったようだ。見た目的にそうだろうなとは思ってたけどね。


『やってくれたな!!この僕の象徴を』


どうやら、爆撃で弾け飛んだのだろうな。履かないタイプの服だったらしく、きっちりと弾け飛ぶ感触を味わった。中々のものだったが。自動回復なりついてるだろうし大丈夫でしょ。


排泄物を垂れ流しながら、こちらへ向かってくる。神のくせに水飲んでたのか。まぁ、神になっても食事がいらなくなる奴は一部だしな。


相手の顔は真っ赤になっている羞恥心の赤か怒りの赤かそれは俺にはわからないがっと。


相手の腹部を蹴り飛ばし、一撃目以降攻撃を喰らうこともなく、マウントポジションで殴り続けた。


なんかいじめみたいで心苦しいな。


半泣きになっている武神をボコボコにしていると条件を達成しましたと出たので、すっと退いた。


背後から圧倒的な殺意を感じる。


仕方ないか、使いたくは無かったが。

相手の顔を唇でスッとおおうと、相手は驚きで一瞬体が硬直する。固まっているところに、スキルを発動させた。


まぁ、スキル名は決めてないが。

効果としては口付けで相手に直接吐息を送り込むと体内中にその吐息が周り、脳を改変し対象の相手が自分を愛するようになるってスキルだ。


正直人道的にどうかと思うスキルなのだが、まぁこんなダンジョン作ってるやつに人道もクソもないが敵意をもってるまま使役もできまい。だから意思を強く持ってるモンスターはめんどくさいんだよな。


良い子には見せられない絵面になっているがしばらく待つと、腕にピトッとくっつき抱きついてくる。


あぁ、こいつ効きすぎるタイプか。吐息は荒く、顔は世間一般で言うメスの顔になっている。


あのね、多分それは誰も望んでないんだ、うん。


まぁ従順にはなったので、人前では普通に振る舞うこと、シオを最優先で守る事を命じておいた。


不満な顔一つせず笑顔で頷いている。なんか心にくるものがあるよなぁ。


そして使い魔申請も上手く行った。基本的にダンジョンの外にモンスターを連れ出すことはできないのだがこうすれば連れ出せる。


ちなみにこの武神だが、実態を持たない本物の神を神霊騎士として形成して生み出す形だったりするので本物である。自称ではない。


多分どっかの宗教はパニックに陥ってると思うが知ったことではない。


まぁ、その辺は後々聞くか、と頭を寄せたまま隣に座っている武神を見て思った。

















昨日は普通に忙しかった申し訳ねぇ。今日は勤務なんで行けそうやったら二回更新行きます。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ