表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5/41

4 出落ちが多すぎる

また意識を失って倒れた。

……ミジンコか……



目を覚ますと、



俺はミジンコになっていた。

なんで、よりによって、ミジンコなんだ。

早く転生する方法を見つけねば。



周りを見渡すと、ここは水中ーーではなく、周りに人がいた。ただし、ミジンコ視点なので、滅茶苦茶でかい。



どうやらここは理科室のようだ。

ということは、今実験中でーーって、あれ?息ができない。苦しい……やば……また死ぬ…



ーーそうして、ミジンコの俺は短い人生を終えた。

なんやねん。



「早かったですね。10秒ほどでしたか?圧巻の出落ちっぷりでしたよ。」

「ミジンコはしかたないだろ」



「あ、今回のステータス確認します?ついでにスタンプ押しますけど」

「じゃあ、お願いします」



=====

和泉 雷覇 男(18)

職業:ミジンコ

レベル:1(最大:1)

体力:0(最大:2)

魔力:0(最大:0)

攻撃力:1

防御力:1

素早さ:5

知力:0

魔法:なし

特殊能力等:転生ルーレット使用(残り使用回数97回)、自害転生

=====



職歴に「ミジンコ(笑)」なんてかいたら、採用はまずないな。



「次の転生ですね。準備万端です!」

「気合い入ってますね……じゃあどうぞ!」

サイファさんがそういうと、いきなり煙がどこからともなくでてきて、少しずつ中のものが現れてきた。



「これって……」

「どうされました?転生ルーレットですよ?」

「上から降ってこないんですか?」

「なんか転生ルーレットが降ってくることに対する愛情が感じられますね……ただの演出ですよ」

「へぇー……」

そうなんだ!

てっきり、また降ってくるもんだとおもってた。



「なんかいいのこい!」



ーー結果は……

「ゴキブリですね……きもちわ……いや、なんでもないです。いってらっしゃい!」



前回同様、意識を失いました。



目を覚ますとーー

何か大きなものが上から降ってきた。

いや、正確には影だな。



その影はだんだん大きくなりーー俺の体に覆い被さった。



コンマ数秒後、俺は死んだ。




「瞬殺でしたね。」

「なんとかならんのか」



ーー毎度の様にスタンプ押してもらい、ステータス確認をした。(素早さ:130もあった。)



そして、転生ルーレットを回した。



ーー結果は……

「えー、カバですね。案外たのしいかもしれませんよ?それでは、いってらっしゃい」



そして、意識を失う。

さすがに、出落ちはないだろ。



意識がもどった。



俺の目の前にはーーカバがいた。

周りにもいた。

どうやら、縄張り争いの最中だったらしい。つまり、何を意味するのか。さっきの発言がフラグで、また出落ちで死ぬということだ。



少し相手のカバと喧嘩して、最終的に俺が負けた。

敗因は、相手の牙が脳に突き刺さったからだ。

実は、カバの牙は結構長い。


ーーはい、もうお判りですね?

出落ちです。



「ぷっ……コホン!お、お疲れ様でした」

「なんだ、この出落ちの頻度は」

少なくとも、三回転生したうち、三回出落ちっておかしい。



「もういいです……とりあえずスタンプください。……次のルーレットお願いします……」

「分かりましした……な、なんか、すごい申し訳ないです……」

頼むから、もう出落ちはやめてください。



ーードォォォン!



地響きとともに、ルーレットが降ってきた。

「今度は音も入れてみました!どうでしょうか?」

どうもこうも、絶対遊んでるだろ。



ーーそして、恒例の結果は……

「カメですね!以外と長生きらしいですよー。では、いってらっしゃい!」



目が覚めると、案の定修羅場ーーではなかった。

どうやら子ガメとして転生したらしい。



出落ちフラグがないのはいいが…カメっていっつも何しるんだ!?



ーーそして130年後……



「あー、なんか長生きしたわ」

そう、俺はカメとして130年生きたのだ!

なるほど、転生ライフ、出落ちだけじゃないんだな。



俺もそろそろ、寿命だな。



ーーそう思った瞬間、俺は深い眠りについた。



「長かったですね。記録を大幅に更新してますよ!はい、今回分のスタンプと、ステータスです。」



=====

和泉 雷覇 男(148)

職業:カメ

レベル:52(最大:100)

体力:0(最大:216)

魔力:0(最大:0)

攻撃力:34

防御力:302

素早さ:31

知力:0

魔法:なし

特殊能力等:転生ルーレット使用(残り使用回数95回)、自害転生

=====



ステータスの偏りが……

まぁ、カメなので、仕方ないのだろう。



さぁ、次の転生だ。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ