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25 事実が発覚しちゃった

俺たちは行きつけの喫茶店「能ある鷹」で昼夜兼で食事を摂ることにした。



「か、カズサ、好きなの頼んでいいんだよ?」

「……ライナ様、何か隠してません?」



「ごめん……カレーが三食ともでるのはさすがに……」

「それでしたら、他のものも多少は作れますよ?豚の丸焼きとか……」

「いや、遠慮しとく」

また黒い塊が出てきたら大変だ。



「じゃあ、ワタシはこのサンドイッチで」

「私もこれで」

結局、俺たちは2人ともサンドイッチを頼み、普通にご飯を食べました。



「おいしかったねー、そろそろ帰る?」

「そうですね、魔力も少ないですし、帰って休憩したいです」



家に着くと、カズサは広間にあるソファーの上でぐっすり眠ってしまった。

魔族化したことで、相当疲れが溜まっていたのだろう。



「んんぅ……ミヅサ……」

うん、寝顔は結構可愛いな。

多分、ずっと抱きついてられる。



カズサはソファーで寝ているので、一応掛け布団だけかけてあげて、俺は自分の部屋で寝ることにした。



翌日。

事件はその日に起こった。

「ライナ様、おはようございます」

「ふぁーあ、おはよう、カズサ」



「先程、私たちが張った結界に相当強い魔力反応がありました。結界を通り抜けたということは、悪い人たちではなさそうなので、見に行きません?」

「相当強いって、どれくらいなの?」

「そうですね、ワタシが魔族化した時ぐらいあるみたいです」

「うーん、悪い人たちではないとは言え、そのクラスだと少し心配だな……。よし、今日はその人に会いに行こう!」



探すこと1時間ほど。

視認できるなら、魔力の大きさを確認することはできるけど、人を探すとなると話は別だ。



「見つからないね……本当にいるの?」

「はい、そのはずです……が、探すあてもないので一度ギルドに行ってみましょう。アンさんは、村長ですし、何か知ってるかも知れません」

結局、最後はギルド頼みかい。



ギルドにて。

「アンさん、今朝、ワタシたちが張った結界にとても強い魔力反応がありました。何か心当たりはありますか?」

「強い魔力の持ち主なら、ドラゴンのアキアさんと、ナツナさんだと思います。先程まで、ギルドにいましたよ?」

魔族に続き、今度はドラゴンか……

どうやら、すれ違いだったようだ。



「うーん、聞いたことないな。どんな人たちなの?」

「ワタシも聞いたことないです。それぐらいの魔力なら、ミヅサも知っているはずなのですが」

「アキアさんたちは、私が10歳の時に村を出て、ドラゴン族の里へ行った、グライア様と、フユカ様の子供にあたる方々です」

ちょっと待て。



確か、俺がグライアの時に卵を預けたのはカンナ村だった。

しかもその卵は俺とフユカの子供にあたる、ドラゴンの卵だ。



んー……色々ありすぎて、整理がしにくいな。



一つ目は、恐らくSSランク冒険者として伝説にされていた、賢者グライア、竜王フユカ、剣聖カミカゼの3人は、前世での俺たちだということ。



二つ目は、強力な魔力反応の正体のアキアとナツナが前世での俺たちの子供だということ。



三つ目は、今、俺が女の子であり、もし2人にあった場合、色々と面倒であること。



「そ、その人たちは今どこへ?」

「ライナさんのことを話したら、目をキラキラさせて走って行きましたよ。家で待ってればそのうち来るんじゃないですか?」

まじか!!



「ワタシは、その人たちに会ってみたいです!」

「わ、わかった。何とかする……」

「え?何をですか?」

「いや、何でもないです」

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