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21 報酬額が多い

「アンさん!!!」

ギルドの扉が壊れて、アンさんが立っているカウンターまで飛んでいき、刺さった。

力加減が難しい。



「ど、ど、どうされたんですか!?あ、扉の修理代払ってくださいね」

ご迷惑をおかけしてすみません。



「どうもこうも、早速村の人にバレてるじゃん!!なんでですか!?」



「私は何も言ってませんよ!?ただ、口がゆるいので有名な、村長の奥様ルートで広まってしまったかもしれません」

村長!……の、奥さん!



「いやー、私も言っておけばよかったんですけどね……あ、クエスト受けます?」

「いえ、今は魔力が……って、あれ?」

右目は光ってないが、そこそこ魔力はあるようだ。

レベル1000のステータスのおかげで魔力の回復も早くなっているみたいだ。



「じゃあ、シン村でクリアできるクエストーー」

「実は、海系のモンスターが先日の影響でほとんどいないらしいんです……。しかも、王国から海系モンスター討伐禁止令もでているようですし」



モンスターは自然に発生するが、さすがに全滅となると、すぐには復旧できない。



この前もらったお金も無限にあるわけではないしな……

よし、他でコツコツ稼ぐか。



「じゃあ、このギルドにある依頼全部で」

「……分かりました。Sランク以上の依頼はギルド本部への申請が必要なのですが、よろしいですか?」

「その申請というのは?」

「ライナさんのステータスと、受けるクエストを報告するだけです。ちなみに、ギルド本部のリーダーは私の兄なので、結構すぐに通ると思いますよ」



ハンさんかー……

俺のステータスがわかったとたん、すぐに情報が拡散してしまいそうだ。

うーん……まぁ、Sランクのは我慢するか。



「……Aランク以下のを全てお願いします」

「承りました。512個のクエストです。馬車の手配はーー」

「多分、自分で走った方が早いので結構です」



そうして俺は出発ーー



そうして俺はギルドの扉を直ししてから出発した。



約3年後

結局、だいぶ時間がかかってしまった。

理由として挙げられるのは、意外と、お手伝い系のクエストが多かったことと、途中で何度か所持金がつきそうになったのでカンナ村に戻って報告しにいったことだ。



「アンさん、お久しぶりでーす」

「あ、ライナさん!ちょっと背が伸びました?」

ちなみに報告に来た時も毎回言われた。



「……今回はクエストが全部終わったので、報告しにきました」

「はい、確認しますねーー」



「ライナさん、全クエストクリアです!報酬のっ……はい、百三十五万二千Gです。あと、ギルド本部からーー」



ドンッ!



「三千万ゴールドが届いています……」

「えっ……」

なんで!?



「前回報告に来た時にクリアしたクエストは501個目だったので、過去最高記録の5年と3ヶ月でクエストを500個クリアした賢者グライア様を抜いたので、その追加報酬として、らしいです」

また出てきたな、その名前。

って、ちょっと待て。



「ギルド本部って事は、私のステータスも一緒に報告したんですか!?」

「は、はい。というかライナさんの実力は今や世界的に有名ですよ?まぁ、顔バレはしてないので大丈夫だと思います。ちなみにカンナ村に住んでいる事を知ってるのは私の兄とカンナ村とシン村の人だけですので、安心してください」

「なら良かった……って、なんでシン村の人も!?」



「いや、まぁ、それは、元々カンナ村とシン村は仲が良かったことと、村長の奥さんルートですね。あ、ちなみにシン村上空は、まだ黒雲に覆われているようです」

また村長の奥様……



「その黒雲に関してなんですが、幸いまだあの赤い稲妻を放ったのはライナさんだということを知ってるのはカンナ村だけで、シン村は知らないんです。今のステータスなら、晴れさせることもできるんじゃないですか?ちょうど、そのクエストも来ているようですし。報酬量も高額なので結構おいしいかもしれませんよ?」



「わかりました。そのクエストを受けます……でも、その事をシン村の人にしっかり謝ってもいいですか?」

「え、まぁ、ライナさんがそういうのなら……」



俺は予定通り、「風操」で雲を払い、シン村の人たちにしっかりと謝罪した。

報酬はもらったが、シン村に寄付した。

一応、この事は広まらないようにはしてもらった。



今の俺の生活は、めちゃくちゃ平和だ。

寝たい時に寝て、食べたい時に食べ、遊びたい時に遊ぶ。

ちなみに今の俺はカンナ村で2000歳越えということがバレてほとんど子供扱いされず、逆に敬語で話しかけられることが多くなった。



実はもう「朱雷」の事件から、14年も経っている。

本来、外見は20歳のはずだが、3年前に不老不死の魔法を使ったので、以降は17歳の外見のまま、若さは健在だ。



14年間で女の子としての生活はだいぶ慣れたし、別に喋り方や雰囲気も何も違和感もないだろう。



見た目は17歳。一応、中身は2014歳の男子高校生。右目の赤色はまだあって、別に隠してるわけではないが、金髪の髪は右目にかかっている。顔はそこそこ。余談だが、胸は大きいほうではない。アンさんとかを見ると、ちょっと悔しさはある。



いつも通り、俺はギルドに向かう。

更新遅れてすみません。

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