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14 2人の殺人鬼

「ハンリーダー!怪我人はいません!全員無傷です!」

「よし!あの2人の作戦会議をはじめるぞ!」



「まず、あの2人についてだ。いまわかっているのは、2人ともフード付きのマントを着ていて男だということ、2人のうち片方は青い目、もう片方は赤い目で、それぞれ火操魔法、水操魔法を得意とすることだ。他に、何かわかったことはあるか?」

「ハンさん、私が思うに、あの2人のレベルは200ほどです。現在救助要請を受けることができる冒険者の中で、最大レベルはどれくらいですか?」



「そんなに高いのか!?う、うむ……最大レベルはA級で俺の155だ。現在では、ギルドに登録されている冒険者、ギルド職員の中では俺が最高だ。次に高いのは、同じA級冒険者の132だが、今は重要クエスト中で救助要請は出せない」

「恐らく、あの2人の狙いはライナさんでしょう」

「あぁ、このままギルドにいてもらうのは危険なので、カンナ村に戻ってもらう。ロイ、至急馬車の手配をしてくれ」



「ちょっとまってください!相手はレベル200ですよ?魔力反応の感知力も優れているはずです。私は戻らずにカンナ村の人を全員近くの村へ避難させてこのギルドで迎え撃つのが妥当かと」

「そ、そうだな。ありがとうライナ。ではライナの言う通り、ここで迎撃をする。襲撃は明日だろう。アンはカンナ村の人の避難、他のギルドリーダーは救助を各冒険者に要請するように。以上。解散!!」



翌日。

グライア村ギルドには、総勢1000人ほどの人が集まった。

迎撃の用意は整ったようだ。

あとは襲撃を待つだけだーーと、全員が思っていたが、結局その日の襲撃はなかった。



……そんな日が6日間も続いた。



7日目。

「もう一週間だし、流石にこない」や、「どうせ勝てない」などの理由をつけては、どんどん冒険者たちが減っていき、結局20人ほどになってしまった。



「ライナ、だいぶ人数が減ってしまったが、ここで耳寄りな情報だ。奴らは「2人の殺人鬼」と呼ばれ、カンナ村とグライア村の中継ポイントにアジトがあるようだ。今、倒しに行くパーティを編成中だが、もちろん行くよな?」

「はい。待っていても感知されてしまうので、行きます」

「よし、決まりだな。一応、ライナには護身用の剣を支給しておく」



「今から、「2人の殺人鬼」の、討伐に出発する!!全員、準備はいいか!?……行くぞ!」

そう言ってハンが勢いよく玄関から、外に飛び出すと、そこには例の2人がいた。

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