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10 ギルド加盟試験①筆記試験が簡単だった

「わ、私は6歳のライナですっ」

なんか慣れないな。

一人称が「私」って。



「ライナちゃん、今日はどうしてきたのかな?」

「このギルドの加盟申請をしにきました」



なんか周りから、「ハハッ、まだ早いぞ、嬢ちゃん」とか、「俺がパーティ組んでやるぜ?」とか、「可愛いっ!!将来結婚してくれ!」とか、「幼女万歳!」など言われた。

前半2人は別にいいが、後半はアウトだろ。まぁ、わからないでもないけど。

※2000歳の元男です。



「ライナちゃんは、15歳以下なので少し試験がありますがよろしいですか?」

「はい、お願いします」

「あ、申し遅れました、私、カンナ村ギルドを運営してます、ギルド職員のアンです。試験頑張ってください!」

「あ、ありがとうございます」

そうして俺はアンさんに奥の部屋に連れていかれた。



アンさんから2枚の紙が渡された。

「それでは、試験の概要を説明します。試験は筆記20分、実技が約10分ほどで終了します。15歳ほどの点数が取れれば合格なので、少し難しいかもしれませんが、上からの命令なので、仕方ないです。では、筆記試験を開始します。答えは全て解答用紙に記入してください。では、試験開始!」



「頑張ってー!」

「ライナ様ー!」

「幼女万歳!」

やかましいわ!!



問題用紙には、10問あって、最初の6問は、剣術だとか、魔法の基礎に関するものだった。こんなの前世の知識がなくても解けるぐらいだ。

残りの問題は、魔法陣を鉛筆で書く問題が3問、最後は、剣術に関する記述がだらだらと書かれていて、この技の1秒以内の動きを答えよ。というやつだった。



前世では、ほとんど剣は使わなかったので、前世で数少ない友達の剣術バカがいっていたことをとりあえず記入しといた。

まぁ、書かないよりはマシだろう。



筆記試験はすぐ終わってしまったので、特にすることもなかったので、寝ていた。

アンさんや、周りのおじさんたちが唖然としていたが、何故だろう?



「ら、ライナさん……次は実技試験です」

今度は裏口から外に連れていかれた。

というか、なんでさん付け!?



外に出ると、なんかだだっ広い公園みたいなのがあった。


俺は一本の剣を渡されると、アンさんが喋り始めた。

「早速ですが、実技試験の概要を説明します。ライナちゃ……さんには、この方と戦ってもらいます」

アンさんがそう言うと、屈強そうな男が1人でてきた。

さっきギルドにもいた人だ。



「あのー。ひとついいですか?」

「は、はい?り、リタイアですか?」

「いえ。さん付けじゃなくて、ちゃんでもいいですよ?」

「わ、わかりました」



「この方は、私と同じ、ギルド職員のカイさんです!この人に攻撃を一撃でも入れれたら、実技試験は合格です。もちろん、魔法でも構いません。制限時間は10分です。ライナさ……ちゃん、心の準備はいいですか?」

「はい」

「では、試験開始!」



俺とカイの距離は10メートルほど。今使用可能な雷操魔法なら、知力が低くても、多少近づけば、射程は足りる。

もしくは、剣に雷操魔法を付与して、叩きこめば感電するので、地操魔法以外ガード不可なのだが、素早さが低いので避けられるだけだろう。

だが、どちらも当たる保証はない。カイさんのレベルは魔力量から推定するに、20ほどだが、レベル1の自分には絶対に勝てない。



一か八かで、一個目を試すか。

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