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創生魔法
「おーい、起きなさーい!」
何その機嫌がいい時の妻みたいな起こし方。
「で、脱走の方法を考えた結果。 思いつきませんでした! すいません!」
「ふざけんな」
え? なんか今キャラ変わんなかった⁉
「えーと、ごめんな?」
レインはため息をつくと
「まあいいわ。 『創生』」
そう言うと手のひらに鍵が出来た。
「それなに?」
「牢屋の鍵だけど?」
「ふぁ⁉ な、なんでそんな物が作れるのにこんな所にいるの⁉」
「いや、なんか楽しそうだな~って思って」
もう我慢の限界だ
「うおおおおーーーー!!!」
レインに襲い掛かった。
「な、なんでこいつこんなに強いんだよ」
襲い掛かった俺は『創生』された盾で防がれて、そのまま右ストレートを食らった。
「さっさと脱走するわよ、レッツゴー!」
「体が痛いからちょっと待って欲しいんだけど⁉」
第9話に続く