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よくあること

作者: どろどろ
掲載日:2017/03/19

稚拙な文章ですがどうぞお付き合いください。

期待も希望もない。

過去を振り返れば自分の愚かな振る舞いと思考を悔やむばかりだ。


ふとタバコが吸いたくなって部屋を出て扉の前に立つ。

三月の凍えるような夜の冷気を浴びながらタバコに火をつける。

タバコを吸っているときは大抵考えても仕方ないようなことを考える。

これから自分がやるべきこと、やらなければならないことを考え溜息と共に煙を吐き出す。

次にあの時ああしていればといったような後悔の念を溜息と共に煙を吐き出す。

火をつける前にはこの一本を吸ったらあれこれしようと考えていても、火を消してしまえば途方もない無力感に襲われる。

急いで部屋に戻ると冷えた身体を温めるため布団に入る。

こうなったらもう10分ほどは布団から出られない。

布団の中で丸くなりながらどうしてこんな風になってしまったのかと自責する。

「死にたいなあ・・・」


自分には何もなかった。

希望も、縋る過去も、これを打開するための能力も。

こんな空っぽの人間には価値がない。消えてしまいたい。


またタバコが吸いたくなってきた。

これを朝まで繰り返す。

そしてまた下らない一日が始まる。








今日は9時からある企業の面接を受ける。

場所は新宿、6時には布団を出ると支度し始めて家を出て駅に向かう。

ぼーっとホームで電車を待つ。

先頭車両が自分の前を通過するときぐっと飛び込みたくなる衝動を抑えて電車に乗り込む。

満員電車はそこまで苦にはならなかったが、そこにいるほぼ全員が仕事があって学校があって今日やることがあって辛いとか思いながらも、それを当たり前にこなしていることを思うと、もうやりきれなかった。

できるならその場にいる全員の人生をめちゃくちゃにしたくなる。

そんなことを思う自分を嫌悪してさらに死にたくなる。


乗換駅に着き、またホームで電車を待つ。

慣れない革靴で長時間立ちっぱなしになっていたせいだろう、足が痛い。


ふと思った。

この先、生きていて何か一つでも良いことがあるのだろうか。

そしてその人生の終着点はどんなものだろうか。

人生を振り返り悔やみながら病院で死を迎える?

突然の事故で何が起きたかも分からず死を迎える?



それは、ここで飛び込んで死ぬことと大差があることなのか?



やかましくアナウンスが響き、電車が来るのが見えた。

もう何も考えていなかった。

頭の中は真っ白で、体だけが熱に浮かされている。

一歩を踏み出す。

視界が傾いていく。

世界がゆっくり動いて見えた。

電車の運転士が目を見開くのが見える。


瞬間、体から熱が抜ける。

頭が動き出す。


ああ、死ぬんだ。いや死にたく

身体が抗えないほどの強い力に押されて、






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