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6話 襲撃

説明回の筈だったのですがその前段階が妙に重くなったため分割しました。

今回の話は読まなくても話の流れや設定説明等の問題は有りません。

精神的に重い描写が苦手な方は本日午後4時投稿予定の7話までスキップをお願いします。

 巣に身を沈ませた俺は他者のステータスを意識しながら巣の中を行く。

浅い部分にはなにも居まいと高を括って痛い目を見たのだから当然の事だ。

ゆっくりと巣を進み全身がスッポリと巣の中に埋まった頃、先端部が広めの空間に出る。



種族 ウサギ/Lv3 34/300

職業 なし


体力=7

魔力=1

筋力=3

頑丈=3

器用=1

敏捷=8

知力=1

想像力=1

精神力=1



種族 ウサギ/Lv4 12/400

職業 乳母    99/100


体力=10

魔力=8/10

筋力=4

頑丈=4

器用=1

敏捷=9

知力=1

想像力=1

精神力=3


スキル


授乳   Lv1   10/100

育児   Lv1   5/100

魔力回復 Lv1



種族 ウサギ

職業 ???


???

???

???

???

???

???

???

???

???


状態異常


未熟



 大きいウサギが二羽に未熟状態のウサギは5羽。 

未熟状態のウサギはステータスが読めないが、他の情報から察するに子供なのだろう。

目の前のステータスから伝わってくる親子の営みと、暗い中ぼんやりと浮かぶウサギ・子ウサギの愛らしさに思わず躊躇いを覚える。

それでもこの子ウサギが大きくなれば、転生初日のウサギのように俺を襲ってくるのだろう。

親ウサギの二羽も目が覚めれば俺を殺そうと襲い掛かるに違いない。

そして何より俺は強くならなければならない。

この森の中でたった一人。

孤立無援の中で生き抜かなければならない。

「だから」今日ここでウサギの一家を見つけたのは僥倖なのだ。

「だから」多数のウサギを一方的に吸収するチャンスを逃すべきではない。

「だから」俺は喜んでこのウサギたちを倒すべきなのだ。

生きる為に。

強くなる為に。

自分の平穏と未来の為に。

俺は多くの感情と共にウサギの一家を飲み込んだ。



 吸収を始めてしまえば早い物だ。

二羽の大きいウサギは必死にもがいていたが拘束を逃れるほどではない。

最初に熱を失ったのは当然と言っていいのか「状態異常 未熟」と付いたウサギ。

一羽また一羽と冷たくなっていく。

それに呼応するかのように抵抗も強くなっていくがそれでもスライムの体は破れない。

熱を持っている子ウサギはあと二羽。

「ゴボッ!ゴボボッ!!ゴボッ!」

抵抗する二羽は叫ぶ様に息を吐き出し、俺に爪を立て体を食いちぎりながらこちらの「意識」へと向かってくる。

必死の抵抗だが悲しいかな所詮はウサギの力。

また子ウサギが一羽熱を失う。

「テッテレー♪」

示すかのようにファンファーレが鳴る。

それが合図だったのかもう一羽も冷たくなる。

検証の為熱を失った子ウサギはアイテムボックスに仕舞っておこう。

 子ウサギの姿が見えなくなるや、親ウサギの抵抗が途端に弱弱しくなる。

残りの体力を確認する。





種族 ウサギ/Lv3 34/300

職業 なし


体力=1/7

魔力=0/1



種族 ウサギ/Lv4 12/400

職業 乳母    99/100


体力=5/10

魔力=4/10




 片方はもう一息といったところだが、職業持ちはまだ体力も魔力も半分近く残っている。

つがいを先に倒して凶悪化されても面白くないので、職業持ちの方を集中的に吸収する。


 ほどなくして両方のウサギが熱を失った。

こちらも検証の為アイテムボックスへと収納する。

 さて今までの情報を整理しつつ吸収タイムと行こう。

重い表現を含むにも拘らずお読みいただきありがとう御座います。

短いですが重い表現を含むため分割させていただきました。

残りの分は午後4時投稿予定ですので合わせてお楽しみください。

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