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1話 転生先はスライムでした

※1/24

設定に不整合な部分が有りましたのでステータスの数値を一部修正しています。

 風景がぼやけて見える。

朦朧とする意識の中、目を凝らすと徐々に周囲の風景がハッキリとしてくる。

どうやらここは森の中。

自分はその中に倒れているようだ。目線の位置がやけに低いのはそのせいだろう。

 周囲の風景を把握したところで立ち上がろうと手足に力を入れようとするが力が入らない。

というか手足の感覚もない。手足どころか首から下の感覚も曖昧だ。

「~~~~~~~~!?」


 声も出ない。

もはや何がなんなのか分からない。

ココはどこ?私は誰?とにかく何でもいいから情報が欲しい!

すると視界の隅に写る物が有る。



メニュー



 視界の隅にあるそれを意識すると枠が大きくなり文字が変化する。





ステータス

???

???

???



 ステータス?他にも色々気になるが取りあえずそこに意識を向ける。




種族 スライム/Lv1

職業 旅人/Lv1

体力=16

魔力=16

筋力=6

頑丈=8

器用=6

敏捷=5

知力=121

想像力=131

精神力=17



スキル


管理者権限/Lv1

???

???

吸収/Lv1

アイテムボックス/10



 ずらっと表記される自分の物と思しきステータス。

ココで驚愕の事実が判明。

俺はどうもスライムに転生したらしい。

そりゃ手足の感覚が無い訳だ。

 他にも見てみれば体力や筋力といった数字に比べ知力・想像力は群を抜いて高い。

そしてスキルに有るいかにも怪しい”管理者権限”の文字。

異世界ファンタジーでは定番と言っていいアイテムボックス。

この三つがいわゆるチートなのだろうか?。

意識を集中しても詳細が分からない為これは保留としよう。

 ”???”と表記されたスキルやメニューも反応が無いため意識を周囲に戻す。

 確か女神はモンスターを討伐してほしいと言っていたはずだ。

しかしそうは言われても自分の体の動かし方すら分からないのだ。モンスターに見つかっては一たまりも無い。

余り長い事一つの場所に留まればモンスターに発見される可能性も高くなるだろうが、今の所近くに生き物の気配は無い。

しばらくは自分の体の使い方を学ぶ事に専念しよう。



「~~!~~!」

 首や腹筋背筋を動かすようなイメージで体を動かす。

すると体が上下に伸び縮みする。

さらに反動をつけてやると30㎝程ではあるが飛び跳ねる事に成功した。

 次はすり足をするように小刻みに体を動かしてみる。

ズリズリと地を這う事に成功。ミミズやナメクジの様でみっともないが動く分にはこれが楽そうだ。

 最後に試したのが転がる動き。

寝返りのイメージでゴロゴロと転がり回る。

が、これは失敗だ。移動速度はこれまで試したものの中で群を抜いて高いし動くのも楽だが視点も一緒にグルグルと回転してしまう。

どこに三半規管が有るかは分からないが気持ち悪くなるし、移動する先の映像もロクに見られないからどこにぶつかるか分からない。

精々緊急避難の際に状況次第で使う感じだろう。

 ついでに全身に力を込めて完全な球体状になってみた。

おおよそ半径30cm程の球体である。

容積で言えば小型の野生動物以上で豚や猪に比べると小さいと言ったところか。


そうして一通り動きを学んでいた折だった。

草むらの向こうでガサリという音を聞いたのは。


短いですが描写の都合でココで切ります。

次で若干重めの表現が有りますので、避けたい方は明日8時投稿予定の3話までスキップしてください。

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