表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

15/18

第1話 二回目の転生

今回場面転換を含む為短めです。

 全身を襲っていた痛みも、己を取り囲んでいた喧噪も全てが無くなっていた。

今感じるのは底冷えする様な冷たさと静寂。

かつて女神と出会った時の様な暖かさも光も存在しない。

これが本当の死か。

詰めたさに耐えかね思わず身を丸める。


 カラカラカラ


「!?」


 聞き覚えのない音に思わず目を向ける。

骨だ。

よく見ようと手を伸ばすとその骨も一緒に動く。

視線をずらしていくとそこにあったのは骨格標本の様にまとめられた骨だった。

ふわふわと立ち上がってみるとやはり同じように骨も動く。

……これはもしやまた転生したのだろうか?

骸骨という容貌から察するに地獄と言うのもあり得そうだが。

しかし周囲の状況からそれも考え難い。

石畳に石積みの壁。

魔法なのか何なのか一定間隔でぼんやりと周囲を照らす光源が有る。

まるでRPGに出てくるダンジョンの様な風体。

それはともかく今は現状を確認すべきだ。



心魂 山本 耕一/Lv10  492/1000 

種族 スケルトン/Lv1 

職業 旅人/Lv10   MAX!

   探索者/Lv2     313/1000

   癒術士/Lv3     192/300

   戦士/Lv1

   兵士/Lv1


体力=8/38

魔力=24

筋力=1/27

頑丈=1/29

器用=24

敏捷=28

知力=131

想像力=141

精神力=55


スキル


管理者権限/Lv2  505/10000

転生/Lv2     505/10000

求職/Lv2     615/10000

吸収/Lv10     MAX!

毒手/Lv1

自動回復/Lv1

治癒魔法/Lv3

体力温存/Lv1

アイテムボックス   4/30


状態異常


骨粗しょう症



 ……やっぱこの骨は俺だったのか。

色々突っ込みたいことはあるんだがまずはスキル欄にある転生が気になる。


転生


死ぬたびに同一の世界内で転生を繰り返す。

転生先の種族や地域はランダムで決定される。


 これは控えめに言っても地獄ではないだろうか。

スライムに転生した時のと同様のを延々と繰り返すとか想像の範囲外にも程が有る。

どう見ても修羅道です本当にありがとうございました。

つまり平穏な日常を手にしたければ二通りしかない。

一つは(あるのかは知らないが)知的生命体のコミュニティに転生するまで延々死に続ける。

もう一つはいっそのこと割り切ってモンスターを滅ぼすかだ。

前者はいやすぎるし、後者は俺が二度目に殺されたフレイム・ホーンベアーの事も考えると無理筋だ。


 あと骨粗しょう症って何なんだよ。

スケルトンでそれって厳しすぎるだろ。

筋力と頑丈なんか減少しすぎて一にまで落ちてるよ。


骨粗しょう症


骨密度が極端に落ちた状態。

体力と筋力・頑丈が最大で三十減少する。

種族によって速度差はあるがカルシウムの摂取により回復する。


 ……つまりスケルトンを探して吸収すればいいのかな?

しかし状態異常とはいえ現在の俺はウサギにすら力負けする貧弱状態。

アンデッド系と言えば回復魔法でダメージを食らうのが定番だが果たして……。


 そこまで考えて俺は意識を周囲へと張り巡らせた。

以前もそうだったが一つの所に留まっているとモンスターに発見されやすい。

幸いにしてふわふわと言う感覚はあるものの体は人間だったころと同様に動かせる。

取りあえずはこの場を離れ、獲物となるスケルトンを探そう。

回復魔法が効けば何とかなるはずだ。

効かなかったら……逃げよう。(逃げられるとは言ってない)

お付き合いいただきありがとうございます。

次回投稿予定は4/16午前八時を予定しています。

評価ブックマーク感想お待ちしております。

同時連載「中学卒業目前の僕がガイノイドを買うまでの話※旧題ありふれたボーイ・ミーツ・ガール~遥か未来で~」もよろしくお願いします。

ジャンルとしてはSFになります。

本作とは雰囲気も登場キャラクターの数もガラッと変わり、ヒロインもちゃんと出ますので是非合わせてお楽しみいただければと思います。↓URLからジャンプできます

http://ncode.syosetu.com/n8854dc/

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ