表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

11/18

10話 進化

進化!

 その後三羽のカラスを発見・討伐に成功。

相手が起きていたため抵抗はされたが体力は大きく削られること無く、多少受けたダメージも吸収で回復できた。

 そして日が落ち今は夜。

いつぞやのウサギの巣の中で今日の吸収タイム。

まず取り出したるはウツボカヅラ・トレント・マタンゴの魔石。

取りあえず吸収の早い魔石から。

そろそろ節目が見えてきたし、取りあえず早くレベル10の大台に乗りたいのだ。

では、頂きます。


「テッテレー」


 やはりレベルアップ音は心地いい。

心を躍らせながらステータスを開く。

何かが変わっているかもしれないと期待を込めながら。



種族 スライム/Lv10 MAX!進化可能! 

職業 旅人/Lv10   MAX!

   探索者/Lv1  321/500

   

体力=45

魔力=45

筋力=29

頑丈=31

器用=28

敏捷=27

知力=127

想像力=137

精神力=40



スキル


管理者権限/Lv1  4983/5000

???

求職/Lv2     83/10000

吸収/Lv10     MAX!

アイテムボックス   8/30


 お?おお?

色々一気に変わってるぞ!?

まず進化可能と言う文字が目につく。

そして新たな職業「探索者」とスキル「求職」。

恐らくこの求職とやらは女神に授けられた能力だろう。

探索者は習得したタイミングから言って旅人の上位職業ではないかと思う。

 そして俺はワクワクとしながら進化可能と言う部分に注目。

今進化できるのならなにがしかの情報が表示されるはずだ。


種族 スライム/Lv10 MAX!進化可能!

進化先

ラージスライム


 案の定注目したことで進化先の情報が表示される。

複数から選べたりはしないようだが進化先そのものは存在するらしい。

さらにラージスライムの表記に注視するとメッセージが表示された。


「ラージスライムに進化しますか? はい いいえ」


 勿論とばかりにおれは「はい」を選択した。

全身がカッと熱を帯びる。

同時に全身に力が漲りグングンと大きくなっていくのを感じる。


心魂 山本 耕一/Lv10 

種族 ラージスライム/Lv1 

職業 旅人/Lv10   MAX!

   探索者/Lv1  321/500

   癒術士/Lv1  

   

体力=62

魔力=63

筋力=35

頑丈=46

器用=17

敏捷=40

知力=129

想像力=139

精神力=56


スキル


管理者権限/Lv1  4983/5000

???

求職/Lv2     183/10000

吸収/Lv10     MAX!

毒手/Lv1

自動回復/Lv1

治癒魔法/Lv1

アイテムボックス   7/30



 また大きくステータスが変化した。

進化して数値が大きく伸びたステータスもあるが小さくなったものもある。

職業も増えたしスキルも増えた。

まぁ効果は想像するしかないんだが。

不安なのは毒手を使った相手に吸収を使った際に自分まで毒を食らわないかだ。

 それと急に俺の名前が表示されたことも気になる。

種族とレベルが異なるから表記が増えたのだとは思うが、それまで一スライムであった自分が急に名前で認識されるようになった事に違和感を感じるのだ。

その上カテゴリーは「心魂」だ。

一度死んでいるという事も相まって違和感と同時にどこか後ろ寒いものを感じる。

 ステータスが伸びたという喜びも吹き飛びそうになる。

一瞬降ってわいた不安にドンドンと心が囚われていく。

わざわざ表記するという事は、それが変化する可能性が有るという事ではないか?

悪い想像が止まらない。

例えば、幽霊の様なものに乗っ取られるとか。

 霊?何所かで話に出た様な。

自分の考えになんとなく引っかかるような感じが有り記憶を手繰る。

霊だのなんだのと最期に話したのはいつだったか……。

会社でそんな話をした記憶は無いし、そもそもそういった話で盛り上がれるほど若くもない。

 ではどこで?

女神と話した中にそんなものが有った気がする。

心の中に引っかかる物が気持ち悪いというのもあるし、何よりその時の話が自分の不安を解消してくれる予感がするのだ。

悩むこと数分。

「貴方自身の霊格が育つまで輪廻転生を繰り返すこととなります。」

思い出したのはこの言葉だ。

確か女神の誘いを断った際の自分の顛末。

つまりここで表記されているのは自分自身の霊格なのだろう。

わざわざ分ける必要が有ったのではなくて最初から別の物だったのだ。

それがステータスが様々な補正数値の合計であるように種族という物に合算されていただけ。

今回表記が分かれたのは最初の推察通りそれぞれのレベルと経験値に差異が出るようになったからだ。

 最初に感じた得体のしれない不安が杞憂であることを悟った俺は、残った獲物の吸収を始めた。



 そして全て吸収が終わった後のステータスがコレ。


心魂 山本 耕一/Lv10  432/1000 

種族 ラージスライム/Lv1 432/500

職業 旅人/Lv10   MAX!

   探索者/Lv2     253/1000

   癒術士/Lv3     132/300

   

体力=64

魔力=66

筋力=37

頑丈=49

器用=19

敏捷=42

知力=131

想像力=141

精神力=59


スキル


管理者権限/Lv2  415/10000

???

求職/Lv2     615/10000

吸収/Lv10     MAX!

毒手/Lv1

自動回復/Lv1

治癒魔法/Lv3

アイテムボックス   4/30


 ウサギの巣の中で鹿は取り出せなかったので結局最後の方は外で吸収をする羽目になった。

管理者権限もレベルが上がり、ステータスの情報に注目すると今までよりも多くの情報が見られるようになった。

具体的にはこんな感じ。


癒術師 


職業の一つ。精神や知識に関する能力を底上げする。

この職業に就く事によって、治癒魔法が使用可能になる。

使用できる治癒魔法はレベルに応じて増えていく。


 まるで辞書の様に情報を閲覧できる。

情報そのものもだが、ここ数日読み物やに飢えていた俺としては純粋にありがたい。

当然だがこの森の中は娯楽という物が皆無だ。

というか娯楽以前に文明が無い。

そんな中でこの情報媒体は重要な情報であるのと同時に数少ない娯楽なのだ。

しばらくは巣穴にこもって本……ではないが情報の虫となろう。

決めた。

ここまで数日たった一人で頑張ってきたんだしこれぐらいの贅沢は許されるだろう。

お付き合いいただきありがとうございます。

評価ブックマーク感想お待ちしております。

同時連載「中学卒業目前の僕がガイノイドを買うまでの話※旧題ありふれたボーイ・ミーツ・ガール~遥か未来で~」もよろしくお願いします。

ジャンルとしてはSFになります。

本作とは雰囲気も登場キャラクターの数もガラッと変わり、ヒロインもちゃんと出ますので是非合わせてお楽しみいただければと思います。↓URLからジャンプできます

http://ncode.syosetu.com/n8854dc/

なお次回投稿は3/5午前8時を予定しております。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ