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1-3 ひと時の休息

おぉーすごいレベルがあがってる。


あの赤竜を倒したことによって一気にレベルがあがったみたいだ。


魔法が使えるようになっていて、さらにスキルも増えたようだ。


魔法は一定時間素早さを倍加するもので、いまの自分と合わせればかなり凶悪な魔法ではないんだろか。


スキルの方も忍びが使う代表的なものだしいろいろバリエーションがありそう。



そうこうしているうちに鑑定が終わったようだ。


『アイテムと装備品を合わせて3万6千マニーになります。これでよろしいでしょうか?』


果物が一個だいたい100マニーだからまずまずなのではないんだろか。


『じゃそれでお願いします。』


そう言ってお金を受け取る。


そのあとギルドを後にし、自分が宿泊していた宿へと帰る。


道中またキャリーに質問攻めにされるんだろうなぁと億劫になりながらも宿屋へ向かう。




宿に着いて自分の部屋に入ってベッドに倒れ込む。


『はぁ、腰にくるぅー』


『タケル様おじいちゃんみたいですよ?』


だって長期間でダンジョンに潜ってたんだよ?それにこれからのことを考えると頭が痛くなってくる。



『それでキャリーはこれからどうしたいの?』


『うーん、契約者を変更することは出来ないし、出来ればタケル様と一緒にいたいです。あといろんなところを見て回りたいです。』


そう装備も契約者も変えることは出来ないのである。

装備を変更しようと他の武器を手に持ってみたが、持つことは出来てもとくにステータスに補正がかかることはなかった。



『うーん、自分はあまり移動せずにのんびり暮らしたいんだけどね。』


基本自分はめんどうなことをしたくないタイプなのである。


だからといって働くもの嫌いなのでこうしてダンジョンに潜って金目の物を探しだすんだけどね



『タケル様、そう言わずにいきましょうよ。運命的な出会いがあるかもしれませんよ♡』


運命的な出会いってなんだよ。産まれてこのかた影が薄いこともあり女気がまったくなかった。

まぁ、顔もそこまで良いわけじゃないから影が濃くてもなかったかもしれないけどね。



『まぁ、もうここのダンジョンは探り尽くしたし次のダンジョンのある街に移動してもいいかな。』


この国ではダンジョンに挑もうとする冒険家や探索家がいて、それもあってか大抵ダンジョンの近くに街や村が建てられたりするのである。


『さすがタケル様、それでこそわたしの勇者様です。そうと決まれば善は急げです。』


『いやいや、すぐには行かないよ?旅支度もしないといけないし。何より今日は疲れたし。』


『むぅー、まぁいいです。急ぎの旅でもありませんし。それに楽しみは後に取っておくタイプなので。』


こう、キャリーが不貞腐れてるのを聞くと小さい子供みたいで可愛い。

まぁ相手は剣なので表情とかわかんないけど。



タケルはベッドから立ち上がり、服を脱ぎ出す。


『ちょ、ちょ、ちょっとなっ、なにしぇてんのでふか??』


キャリーが噛み噛みになって聞いてくる。


『えっ、なにってダンジョンに潜りっぱなしで汗ビッショリだったしお風呂にでも入ろうかと。』


そう言い、上半身裸に下はパンツ一丁状態になる。


『女性がいるのに、目の前で服を脱ぐなんてハレンチですぅ。』


『いやいや、たしかに女性の声だけど剣だし男か女かわかんないし、ってか性別なんてあるのか?』


しゃべる剣に恥ずかしがることなんてないと思う。


『いいから、脱衣場の方にいってください。』


ぎゃーぎゃー煩いので仕方なく脱衣場の方にいき、服を脱ぎお風呂場に入る。


『はぁ、先が思いやられるよ。』


タケルはそう溜息を吐き、体を洗いそれから湯船に浸かる。


『ふぅ、きくー』


やっぱ一仕事したあとのお風呂はサイコーだぜ。


湯船に浸かりながら今後のことを考える。


いろいろあったけど、これからワクワクするようなめんどくさいような日常になりそうです。

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