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用語解説
【隠しボス】
ゲームにおいて、寄り道をせずにまっすぐ進んだ場合出会えないその名の通り隠されたボスのことである。
稀にゲーム中盤にいる時もあるがこの場合は隠しボスと呼ばれることは少なく、原則としてラストダンジョンやクリア後のおまけダンジョンに鎮座している場合が多い。
基本的に出現タイミングに関わらずラスボスよりも遥かに強く、対策・戦略が完璧でないと倒せないことが多い。これは『やりこみ』を前提にした能力設定をされていることが多いためであり、基本的な戦法でも倒せるように設定されたラスボスよりも強くなることはある意味必然と言える。
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魔王様がお亡くなりになられた。
正確には勇者とその仲間に討伐されたのだ。
年を召された魔王様は第二形態に変身しても全盛期の力を発揮できず無念の内に敗れたそうだ。
俺を除いた四天王も敗れ、戦意を失った魔族は散り散りになり事実上、人類に敗北してしまった。
イシスの人間との抗争に我ら魔族は優勢に立っていたのだが、半年前から突如、現れた大量の【人形兵団】相手に多くの同胞を屠られ、イシスに侵攻できなくなり、結果ダンジョンを設けて迎え撃つ方針に変わったのだが、それが裏目になり、異大陸から来た【勇者】によって魔王様が討たれたのだ。
まるで千年前の悪夢の再来だな。
不幸中の幸いだったのは魔王様のご息女が異大陸に出払っていたということ、俺の拠点である地下ダンジョンが全ての魔物の一族を収容できるほどの巨大コロニーと化していたことだ。
後、これは魔王軍上層部の極秘事項であるが、数ヶ月前より我らが魔物の祖とも言える邪神様が復活した兆しがあったのだ。
今は亡き魔王様とご息女、と四天王、そして俺の7人だけが知っていた事実で、当代の魔王とその娘がいる以上、新たな魔王が生まれれば内部分裂が置きかねないため、極秘事項だったのだが、今はご息女と俺しかこの事実を知る者はいない。
魔王の母たる邪神様と接触するか、魔王様の忘れ形見を我が居城に戻ってきてもらうかしなければ。
それと、魔王が敗れたことで各地の亜人達が再び討伐されたり辱めを受ける恐れもある。
民衆を守るのが軍人の責務である以上、先ずは民を保護しないと。
「先ずは各地に散った同胞の保護を優先する。幸い、我らの居城、地底基地は諸君らの働きのおかげでほかの魔物や魔族、亜人族を保護する程の広大さと堅牢さを誇る。 人形兵との接敵は避け、各地に散った同胞を保護するのだ。 俺は単独で動き姫様の捜索に当たる。」
我が精鋭は専守防衛に長けている上、この拠点を捨てて討ってでるのは下策だ。
忌々しいイシスの【人形師】が操る人形兵の糧にされかねない以上、足の速いもの、飛べる者、ヒュムに姿が近いものを選出し、同胞達を救わねばならない。
それに、多少報復せねば我ら魔王軍の名が廃る。
「人形師、勇者と相対したときは召喚魔法でお前たちを喚びだす。其れでは作戦を開始する。」
こうして、俺は隠しダンジョンを抜け、旅立ったのだ。
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隠しボスの目的
1 敗残兵と民衆(魔物、魔族、あ人族)の保護
2 魔王の娘の捜索・保護
3 邪神との接触
4 勇者と人形師に報復