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強くてニューゲーム!  作者: 存在がフィクション
プロローグ【超☆勇者空間】
1/5

ep0-1

とてつもなく拙い文章です

魔王の城の広間、ここで俺はとてつもないピンチに陥っていた。


「フヌハハハハハハ!!! どうした勇者よ! 貴様の力はその程度か! 」


「だって聞いてねぇから!! 魔王がこんなにでかいとか聞いてねぇから!!! 」


「魔王は大体でかい! 」


くそっ! 昨今のライトノベルでは魔王ってのは大体人間サイズだろ。


「ふーむ、つまらんな。弱すぎる」


弱すぎるだと!? 


「なんだとこのヤロー! くたばれ!! 」


俺の放てる中でも最強の魔法を放つ。


「ぁいてっ。フヌハハハハハ! 効かんわ! 」


「嘘付け! ちょっと痛かっただろ! 」


小声であいてっって言ってたぞあいつ。


「ちょっとびっくりしただけだ」


「ちっ」


魔法も効かないし、剣なんか効くわけもないし。


んー。だめだこりゃ。


「くっそー。こんな事ならもうちょっとマジメにレベルあげときゃ良かったな」


剣を放り投げて座り込む。


「む? 貴様今何レベルだ? 」


「……魔王に言うレベルなんてない」


「いいからいいから。ほら、言ってみ」


魔王も戦闘態勢を解いて座り込んだ。


「絶対バカにされる」


「いやいや、人のレベル聞いてバカにする奴なんかいねーって、ほら」


「……28」


「よわっ!? うわびっくりしたー。一応ここラスボスの所だぞ? それ完全に中盤のレベルじゃんか」


「ほら弱いって言った! うわー! うぜー! 」


「よくもまぁそんなんでここまで来れたな」


「ああ、全部逃げてきた」


「なんでこんなの逃がすんだ我の下僕達は……ってか、仲間はどうした仲間は」


「……ほら、俺って人見知りじゃん? 」


本当は王様からの御褒美を独り占めしたかっただけとは言えない。


「あー。そうなのか。いや、なんていうかさ。昔我を封印した勇者の子孫なのだろう? 貴様は」


「まぁな」


勇者ってのは好きに名乗れる称号ではないからな。疑うってんなら家系図持ってくるぞ。


「奴は30人くらい仲間を引き連れていたぞ? 完全にリンチだったわ我」


「ふーん」


「だからその反省点を踏まえて超パワーアップして復活したのに、これはない」


「じゃーもう一回封印されればいいじゃないですかーやだなー」


「はぁ。まぁいい。ここで貴様を殺せば勇者の血筋は途絶える。この世界我の物」


「俺が童貞だとなぜ分かった!? 」


さすが魔王だ。ってかやっぱり殺されるんだね俺


「さらばだ弱き勇者よ。世界はこの魔王がいただいた」


魔王が拳を振りかぶった。


あー。ごめん王様、世界の皆。代々の勇者の方々


「あー。死にたくねー」


魔王の拳が眼前にせまった時、俺は『後悔先に立たず』という言葉を思い出した。

【勇者】カロン Lv28

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