2人の思い

「私の気持ち」

最初から年の差はあった。見える形での障害も。

端から見れば私がたぶらかしたってなるのかな？

でも、私は本気だった。

彼も私の気持ちに応えてくれた。

激務の中、精一杯の優しさを私に向けてくれた、愛してくれた。

遠距離恋愛。

ドラマならば、素敵なラブロマンスになるのだけれど

現実には会えない不満と、一緒に入れない不安。そして独りの時間

彼は若い、私よりもずっと。

（私よりも若い女の子の方が・・・）

彼とのメールや電話が終わる度に思ってしまう。

不安や焦りをかき消すように伝えてくれる彼の言葉。

優しすぎる彼だから、理想過ぎる彼だからますます不安にもなる。

近い将来の約束も

それなのに・・・私のわがままで傷つけてしまった。

「俺の想い」

今度こそ、そう決めた相手が出来た。

前に付き合った彼女は、俺の仕事が忙しく

よくある話のように、すれ違いができてそのまま流れるように別れを迎えた。

今度こそはそうならないように心に決めた。

でも・・・

仕事の量はあいも変わらず多く。

家に帰ったら日付が変わっていて、朝には会社へと行かなきゃならない。

なんとか時間を作っては電話やメールをするようにしているけれど

（このまま、またなのか？）

仕事を成功させ、彼女を迎え入れたい。今、会える時間がとれなくて辛くともこの先きっと

将来の約束・・・、不安がる彼女為にも俺は・・・

焦燥感は日増しに高くなっていく。

好きな気持ちや、愛していることに変わりはない。

彼女の言葉が胸に刺さる

「私のこと本当に好きなの？逢いに来る時間すら作ってもらえないの？」

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とても短い作品になりますが、御一読して頂ければ幸いです。

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