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僕の小説をプレゼンします

掲載日:2026/03/14

おはようございます、みなさん

これからみなさんに、僕の小説をプレゼンします

いえ内容のことではありません

僕がどんな小説を書いたかなんて、みなさんは興味がないことと思いますので──


僕がこれからみなさんにプレゼンするのは「僕の小説がどれだけ読まれていないか」ということです


日本一の小説投稿サイト『小説家になりお』で、僕は先日長編作品を完結させました

658話

1,328,694文字の大作です

ジャンルはSFで……

まぁ内容に関してはどうでもいいでしょう

これだけの長さでありながら

なんとポイントはゼロです

「何回ページが表示されたか」を示すpvというデータがあるのですが

1,281pvでした

658部分ありながら

一話が二回も読まれていない計算です

「何人のユーザーさんが僕の小説を表示したか」を示すユニークという数字があるのですが

三人でした

三年かけて完結させたにも関わらず


凄いと思いませんか?

これほど読まれない小説が他にあるんでしょうか?

念のため言っておきますが

もちろん設定を『評価を受け付けない』や『検索結果から除外する』にしているなんてことはありません

タグにはキーワードを最大の15までビッシリ入れています

SFですので流行りのキーワードはひとつもないですが

それでもたとえば『量子力学』なんて誰かが検索しそうだと思うんですがね

Xなどで宣伝もバンバンしました

フォロワー数は三人しかいませんけど、それでも何も宣伝しないよりはいいと思って──


それでも信じられないほどに読まれてないんです

このまま放置すれば、もしかしたら『世界一読まれていないweb小説』としてギネスに載ったりするかもしれません

いや、上には……じゃなくて、下には下がいるのかな?

まぁとにかく

とにかくですよ?

そんな不名誉な記録など僕は狙っていないのです


そこでみなさん

想像してみてください

みなさんがもし、僕の小説を読んだら?

そしてポイントを入れてくれたら、僕の小説の最低にショボい数字は、どんどん、めきめきと増えることでしょう

そしてみなさん

想像してみてください

今日みたいによく晴れた青空の下にはとても似合わない、この、僕の、今にも死にそうな、なすびとひょうたんを足して2で割ったような冴えない顔に、喜びの花が開くのを!

あなたが読めば、ポイントを入れれば、ブックマークすれば、感想をくだされば、それどころかレビューなどくだされば!

僕はきっと笑顔になるでしょう


それではみなさん、ありがとうございました

これにてプレゼンを終了します

それではよい一日を




 そう言って男は手を振りながら、家族連れで賑わう海浜公園のステージを降りていった。

 小説のタイトルも何も言わなかったので、誰も彼の小説を読むことはなかった。





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― 新着の感想 ―
強烈で、引き付けられるプレゼンでした。 しかし、一番肝心なことを忘れてしまってますね(笑)
それは、100万文字超の大作だから読まれないんじゃないかぁぁぁー! 短編書こうよ! 短編楽しいよ! (大長編の読破って実際難しいと思う……書くのは好きだけど)
あ、最高です!最高のオチ! 全然読まれないと悲しいですよね〜
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