森の周りは騒々しくて3
山の麓にたどり着くまでにいろいろとあった。そこまで強い魔物はいないのだがとにかく数が多かった。特にアルマジロみたいな丸まって突撃してくる魔物は勢いもすごく、魔法も当てにくいため難儀した。甲殻は防具の材料になるし、身の量は少ないがクセがなくて美味しいと評判である。おかげで魔石に素材にと儲けることができたが。
「これはまた」
山の麓にある魔素の一段と濃い場所へとたどり着いたが、目の前には何かわからないものがあった。そこにあったのは仰々しく飾られた門であった。
「これはダンジョンの入り口ですね」
門の周囲を飛び回って確認していたリンゴがそう呟く。
門というには豪華すぎ、森の奥に建っているには似つかわしくない建物である。
ダンジョン入り口といえば色々あるが、概ねそのダンジョンの成長具合や規模によって違う。魔王城などはその際たる例で、一向に攻略されないためにどんどんダンジョンの拡張が進み、城部分も含めてかなりの規模になっている。城の拡張やダンジョン部分の複雑化が進むにつれて入り口である門が豪華になるため、他のダンジョンでも入り口を見ればある程度の難易度が推定できると言われている。
「どうしようか?」
このままダンジョンを見なかったふりをして帰るというのも一つの方法である。何故ならば、新しく発見されたダンジョンは未知数であるため踏破できるかも定かではない。装備によっては詰む場合もある。
「誰も侵入した形跡がありませんから行くべきです」
明滅を早めつつむふーっとやる気である。
リンゴの言うことにも一理ある。ダンジョンの発見と初侵入というのはそうそう経験できるものではないし、荒らされていないので宝箱や資源などが手付かずで残っているので旨みが多い。さらには侵入口の豪華さだ。これはかなりのダンジョンであることが推測され、宝物などにも期待できる。
「危なくなったら引き返す、命大事にでいく」
背嚢を背負い成しつつ、門を潜った後に何が起きても問題ないように短杖を抜き出して不測の事態に備える。
「ここから魔族が来たとは思えんなぁ」
かなり距離があるしなぁ、などと考えながら門を潜りダンジョンへと侵入を果たす。
ダンジョンに潜ることが目的ではなく、村が廃村になった原因を調べに来ただけなのになと疑問を浮かべながら。
体調不良のため遅くなった。
風邪は怖い




