愛しの猫耳メイドさんの秘密の世界 04_始まりの家での甘い一日 第6章:月の都組の来訪 第2節:氷の侍女長と、嫉妬に燃える猫
第6章:月の都組の来訪
第2節:氷の侍女長と、嫉妬に燃える猫
かぐや姫の、あまりにも大胆なハニートラップに、リビングの空気は、一気に、甘く、そして、危険なものへと、変わっていた。 その中で、一人、冷静な表情を崩さなかったのが、侍女長の、さやかだった。 彼女は、すっ、と立ち上がると、お茶の準備をしていた、ミミの前に、立った。
「…あなたが、この家の、筆頭メイドね」 「は、はいですにゃ!」 「…ご主人様への、奉仕の権利、私と、勝負なさい」
その、あまりにも、唐突な、宣戦布告。 さやかは、ミミの返事を待たずに、続けた。 「お仕置き宣言じゃんけんよ。私が負けたら、罰として、あなたの、言うことを、何でも、聞くわ。…でも、もし、私が、勝ってしまったら…」 さやかは、ちらり、と、ご主人様に、視線を送った。 「…ご褒美として、今夜、一晩だけ、ご主人様への、全ての、奉仕の権利を、私が、いただくわ」
【サービスシーン: タイプJ 公開お仕置き宣言じゃんけん & タイプE 独占欲と嫉妬】
その、あまりにも、挑戦的な、宣言に、ミミの、猫耳が、ぴん!と、逆立った。 (な、なんですにゃ、この女…! ミミの、ご主人様を、一晩、独り占めするって、言うんですにゃ…!?) ミミの、心に、ゴウウと、嫉妬の炎が、燃え盛る。
「…のぞむ、ところですにゃ!」 ミミは、売り言葉に、買い言葉で、その勝負を、受けて立った。
「いきますわよ…! じゃん、けん…!」 さやかが、ゆっくりと「グー」を出す。 ミミは、怒りのあまり、頭に、血が上っていた。 (絶対に、勝つですにゃ!) そして、彼女が、力強く突き出したのは、そのグーを、優しく包み込む、「パー」 だった。
「…あら、私の、負けね」 さやかは、少しだけ、残念そうに、しかし、どこか、楽しそうに、微笑んだ。 「さあ、筆頭メイド。私に、どんな、罰を、与えてくれるのかしら?」
ミミは、はっと、我に返った。 勝ったは、いいものの、相手への、罰など、何も、考えていなかったのだ。 「え、えっと…その…」 ミミが、しどろもどろになっていると、さやかは、くすくすと、笑った。 「…罰が、思いつかないなら、こうしましょう」
さやかは、ミミの、耳元に、顔を寄せると、囁いた。 「…罰として、私に、あなたの、その、可愛い、猫耳を、触らせなさい」 「にゃっ!?」 「そして、その、ふわふわの、尻尾も、ね」
その、あまりにも、予想外の、おねだりに、ミミは、顔を真っ赤にして、固まってしまった。 さやかは、そんなミミの、猫耳を、優しく、しかし、少しだけ、意地悪く、揉みしだき始める。 そして、逆立った尻尾を、すっ、と、その白い手袋で、撫でた。
「ひゃんっ…!」 ミミの、体から、甘い声が、漏れた。 その、百合の花が、咲き乱れるかのような、光景を、ご主人様は、少し、複雑な、しかし、興奮した、気持ちで、見つめているのだった。
ご主人様の、その視線に、ミミは、気づいた。 (…ご主人様は、ミミが、このまま、やられちゃうって、思ってるのかにゃ…?)
その瞬間、ミミの中で、何かが、ぷつり、と、切れた。 嫉妬と、羨望と、そして、ほんの少しの、自己顕示欲。 それらが、ごちゃ混ぜになり、ミミの中で、未知なる「勇気」へと、昇華されていく。 「嫉妬と羨望、そして勇気(ミミの覚醒)」 ルールの、発動だった。
「…いいでしょう。その罰、受けますにゃ」 ミミの声は、先ほどまでの、か細いものではなく、どこか、凄みを帯びていた。 さやかが、わずかに、目を見開く。
「ただし、それは、じゃんけんの、やり直しを、受けてくれたらの、話ですにゃ」 「…なんですって?」 「今の勝負は、あまりにも、ミミの、不意打ちでしたにゃ。だから、無効ですにゃ! 次が、本当の、本番ですにゃ!」
ミミは、すっ、と立ち上がると、さやかの、目の前に、仁王立ちになった。 その、小さな体から、放たれる、圧倒的な、プレッシャーに、さやかは、思わず、後ずさりしそうになる。
「そして、次の勝負、負けた方には、勝者に対して、ミミが、今、考えた 『6つの甘いお仕置き』 を、全て、実行してもらいますにゃ! それでも、いいですかにゃ!?」
その、あまりにも、予想外の、逆提案。 さやかは、一瞬、言葉に、詰まった。 ミミは、そんな彼女を、見下ろしながら、勝ち誇ったように、その「お仕置き」の内容を、一つ、一つ、宣言し始めた。
「第一の罰:ご主人様の目の前で、勝者の靴を、舐めて、綺麗にすることですにゃ」 「第二の罰:勝者が、ご主人様と、楽しむ様子を、給仕をしながら、すぐそばで、見守ることですにゃ」 「第三の罰:勝者のために、心を込めた、豪華なディナーを、たった一人で、準備することですにゃ」 「第四の罰:ご主人様の目の前で、勝者に対して、身も心も蕩けるような、オイルマッサージを、施すことですにゃ」 「第五の罰:勝者の言うことを、一日、何でも聞く 『一日奴隷券』 を、献上することですにゃ」
そして、ミミは、にやり、と、小悪魔のように、笑うと、最後のお仕置きを、告げた。
「そして、第六の罰:【ご主人様の着せ替え人形の刑】 ですにゃ!」 「…!」 「ご主人様の、命令に従って、あなたの、その、堅苦しい鎧を、一パーツずつ、ゆっくりと、外していくんですにゃ。全てを、脱ぎ終えたら、今度は、ご主人様の、指示通りに、ミミが、特別に、用意した 『奉仕用猫耳メイド服』 を、これまた、 一パーツずつ 、身に着けてもらいますにゃ」
ミミの言葉は、止まらない。 「着せる順番は、ご主人様の、その時の、気分次第。靴下だけを、先に、履かされるかもしれないし、猫耳のカチューシャだけの、無様な姿で、待機させられるかもしれませんにゃ。最後は、裸に、小さな、エプロン一枚だけを、着せられて、ご主人様に、隅々まで、見られることになるかも…」 「…そして、その、メイド服を、着ている間は、屈辱の証として、語尾に、必ず 『ニャア』 と、つけなければ、いけませんにゃ!」
その、あまりにも、具体的で、あまりにも、屈辱的な、お仕置きの、フルコース。 さやかの、氷の仮面が、ぐらりと、揺らいだ。 かぐや姫は、目を、きらきらと、輝かせている。
「さあ、どうしますかにゃ、侍女長さん? この勝負、受けますか、それとも、尻尾を巻いて、逃げ出しますにゃ?」 ミミの、完全な、挑発。 後に引けなくなった、さやかは、震える声で、答えるしかなかった。 「…の、望む、ところです…ニャア…」
(…あれ? 今、フライングで、鳴いちゃったかにゃ?) ミミが、くすりと笑う。 こうして、二人のメイドの、プライドを賭けた、壮絶な、お仕置き宣言じゃんけんの、火蓋が、切って落とされたのだった。
◆ ミミの愛情日誌(特別編)
自己紹介: 私はミミ! ご主人様を、誰にも、渡さない…嫉妬の炎に燃える、愛の戦士ですにゃ!
ご主人様への好感度ポイント: 500P → ???P(測定不能! ミミの、ちょっと、怖いところ、見せちゃいましたかにゃ…? でも、ご主人様が、ミミだけの、ご主人様だって、証明してみせますにゃ!)
今回の出来事のまとめ: あの、氷の女に、売られた喧嘩、ミミが、100倍にして、買ってあげましたにゃ! ミミが、考えた、最高のお仕置き、絶対に、実行させてみせますにゃ!
次回のおねだり: ご主人様、ミミが、勝つのを、見ていてくださいにゃ! そして、ミミが勝ったら、あの女にじゃなくて、ミミに、一日奉仕させてくださいにゃ!




