愛しの猫耳メイドさんの秘密の世界線 シーズン02 第9章2節:女王の初勅
#本編 #シーズン2
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第9章2節:女王の初勅
最初の挑戦者、エリスが、ご主人様の前に立つ。 その瞳は、これから女王となる、気高さと、一人の乙女としての、熱い欲望に、燃えていた。 記録係のリリアナは、魔導書のペンを、走らせ始める。ミミとソフィアは、固唾を飲んで、その様子を見守っている。
「ご主人様。私が、女王として、最初に発する、命令を、今、この場で、宣言します!」
エリスは、高らかに、宣言した。
「お仕置きとして、女王である、この私の『愛馬』になっていただきます!」
「…は?」
「その証として、これから、私を背中に乗せ、四つん這いで、このリビングを、一周してください! 民が、見ていますよ!」
その、あまりにも、女王様然とした、そして、少し倒錯的なおねだりに、見守っていたソフィアとミミの顔が、真っ赤に染まる。 リリアナだけは、「…なるほど。支配欲の、一つの、発露ですね…」と、冷静に、しかし、興奮した様子で、ペンを走らせていた。
「面白い。いいだろう、女王陛下。だが、勝負に負けなければ、その命令は、聞けないな」
「望むところです! いきます!」
【サービスシーン: タイプJ: 公開お仕置き宣言じゃんけん(覚悟の勝利)】
エリスは、一切の迷いなく、叫んだ。 「じゃん、けん、ぽん!」
ご主人様が出した「グー」に対し、エリスが、力強く突き出したのは、完璧な 「チョキ」 だった。
「っしゃあ!」
勝利(敗北)の雄叫びを上げるエリス。 その姿は、もはや、気高き女王そのものだった。
「私の、負けですね、ご主人様! さあ、約束通り、私の、愛馬になってください!」
「やれやれ…」 ご主人様は、苦笑しながらも、その場に、四つん這いになった。 エリスは、嬉しそうに、そのたくましい背中に、ひらりと跨る。
「さあ、進め! 私の愛馬よ! みんなに、私たちの、最初の、共同作業を、見せておやりなさい!」
「ヒヒーン!」
ご主人様は、嘶き(いななき)の真似をしながら、ゆっくりと、リビングを、一周し始めた。 その、あまりにも、シュールで、しかし、愛に満ちた光景。 エリスの、高らかな笑い声が、リビングに響き渡る。 リリアナのペンは、猛烈な速度で、その一部始終を、魔導書に、記録していく。
(エリスさん…すごい…) (あんなお仕置き、ミミには、とても、思いつきませんにゃ…)
ソフィアとミミは、尊敬と、少しの羨望の眼差しで、その、女王の、初々しい、初勅の儀式を、見守るのだった。 #シーズン2 #本編




