表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
36/121

愛しの猫耳メイドさんの秘密の世界線 シーズン02 第7章2節:世界のルールと知性の罠



#本編 #シーズン2


[[00_シーズン2本編目次|目次へ戻る]]


第7章2節:世界のルールと知性の罠

ミミの、健気な励ましのキスで、一行は、少しだけ、落ち着きを取り戻していた。


「よし、まずは、情報収集だ。この世界が、一体、何なのか、知る必要がある」


ご主人様の言葉に、四人は、強く、頷いた。 一行は、チェス盤の上を、慎重に、歩を進めていく。


しばらく、歩いた、その時だった。 前方に、巨大な、黒い石板が、そびえ立っているのが、見えた。


「…あれは…!」


リリアナが、声を上げる。 一行が、石板に近づくと、そこには、びっしりと、古代の文字が、刻まれていた。


「…私に、任せてください。この文字、読めますわ」


リリアナは、そう言うと、石板に、そっと、手を触れた。 そして、そこに書かれている、この世界の、絶望的なルールを、読み解き始めた。


「…な、なんですって…!」


リリアナの顔が、青ざめていく。


「どうした、リリアナ!?」


「…この世界は、『キングのゲーム盤』…。そして、この世界から脱出する、唯一の方法は、盤のどこかにいる、キングを、打ち倒すことだけ…」


「キングを、倒す…?」


「はい。ですが、そのためには、まず、他の駒たち…ポーン、ナイト、ビショップ、ルーク、そして、クイーンを、全て、倒さなければならない、と…」


その、あまりにも、過酷なルールに、一行は、言葉を失った。 その時だった。 リリアナが、石板に触れていた、その手が、突然、石板の中に、ずぶずぶと、吸い込まれていった。


【サービスシーン: タイプI】


「きゃあっ!」


リリアナの、悲鳴。 石板に仕掛けられていた、罠が、発動したのだ。 リリアナは、両腕を、肩まで、石板に、吸い込まれ、身動きが、取れなくなってしまった。 しかも、その体勢は、少し、腰を突き出すような、恥ずかしい格好だった。


「リリアナ!」


ご主人様が、駆け寄る。


「だ、大丈夫ですわ、ご主人様! それより、早く、この手を…!」


リリアナは、顔を真っ赤にしながら、叫んだ。 ご主人様は、リリアナの背後に回ると、その腰を、ぐっと、支えた。


「…! ご、ご主人様…!」


「動くな、リリアナ。下手に動くと、腕が、どうなるか、分からん」


ご主人様の、大きな手が、リリアナの、柔らかな腰のラインを、確かめるように、なぞる。 その、あまりにも、官能的な感触に、リリアナの背筋が、ぞくぞくと、快感に、打ち震えた。


(こ、これは、罠…! 罠、なのに…! なんて、気持ちが、いいの…!)


リリアナの、理性が、蕩かされていく。 その、あまりにも、扇情的な光景を、ミミ、エリス、ソフィアは、それぞれの想いを胸に、見つめていた。


(な、なんて、破廉恥な…! でも、羨ましい…!) (くっ…! あの女、罠に、かかったフリをして、ご主人様に、甘えているんじゃ…!) (ふふっ。リリアナさん、本当に、目が離せない方ですね)


ご主人様は、リリアナの体を、しっかりと、支えながら、石板に刻まれた、古代文字を、冷静に、分析していた。


「…なるほどな。この罠は、物理的な力では、解けない。…解く方法は、ただ、一つ…」


ご主人様は、そう言うと、リリアナの耳元に、そっと、顔を寄せた。 そして、罠を解くための、古代魔法の、呪文を、囁き始めた。 その、甘く、そして、知的な囁きに、リリアナの意識は、完全に、蕩かされていくのだった。


#シーズン2 #本編



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ