愛しの猫耳メイドさんの秘密の世界線 シーズン02 第5章4節:ハーレム集結と円陣の誓い
#本編 #シーズン2
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第5章4節:ハーレム集結と円陣の誓い
「私たちも、一緒に、戦います。…いいえ、戦わせて、ください」
ソフィアの、その慈愛に満ちた、しかし、力強い言葉に、エリスとリリアナも、強く、頷いた。 彼女たちは、障子の陰で、全てを見て、そして、全てを、理解したのだ。
ミミが、一人で、どれほどの罪悪感に苛まれていたのか。 そして、ご主人様が、どれほどの愛情で、その心を、救ったのか。 もう、二人だけに、全てを背負わせるわけにはいかない。
「…みんな…」
ミミの瞳が、感謝と、友情に、潤む。 ご主人様は、そんな三人の、頼もしい仲間たちを見渡すと、にやり、と笑った。
「…ああ、そうこなくっちゃな。お前たちがいてくれれば、百人力だ」
その時、エリスが、パン! と、威勢良く、柏手を打った。
「よし! そうと決まれば、景気づけだ!」
エリスは、にやりと笑うと、ご主人様の前に、ずいっと立った。
「ご主人様! 私と、じゃんけん勝負です!」
「ははは、またかい? いいだろう」
ご主人様は、楽しそうに、その挑戦を受けて立った。 そして、その様子を、少し離れた場所から、ミミ、リリアナ、ソフィアが、それぞれの想いを胸に、見守っている。
【サービスシーン: タイプH】 【覗き見と羨望の連鎖ルール適用】
(エリスのやつ、また、何か企んでるな…) (ええ。ですが、あの真っ直ぐな瞳…。きっと、この場の空気を、良い方向に変えようとしているのですわ) (ふふっ。エリスさんは、本当に、太陽のような方ですね)
三者三様の想いが、部屋の中で交錯する。
広間の中央で、エリスは、意を決したように、右手を後ろに隠した。
「いきます! じゃん、けん…!」
ご主人様が、ゆっくりと「グー」を出す。 その瞬間、エリスが出したのは…。
「ぽん!」
力強い掛け声と共に、エリスが出したのは、そのグーを力強く打ち破る、「パー」 だった。
(勝ち…! この子は、本当に、勝ちにいくな…!)
ミミは、感心したように、その姿を見つめた。
「私の、勝ちですね! それでは、ご褒美、いただきます!」
エリスは、にやりと笑うと、ご主人様だけでなく、ミミ、リリアナ、ソフィアを手招きした。
「ご褒美は、これです! ご主人様を真ん中に、全員で円陣を組んで、手を繋ぐ! そして、勝利を誓う!」
「…え?」
その、あまりにも予想外で、そして、あまりにもリーダーシップに溢れたおねだりに、その場にいた全員が、度肝を抜かれた。
(ご褒美:全員で、円陣を組んで、手を繋ぐ)
「さあ、みんな、行くぞ!」
エリスは、そう言うと、ご主人様の手を、ぐいっと引いた。 そして、その周りを、ミミ、リリアナ、ソフィアが、少し恥ずかしそうに、しかし、嬉しそうに、囲む。 五人は、ぎゅっと、固く、手を繋いだ。
ご主人様は、自分を囲む、四人の、美しく、そして、頼もしい仲間たちの顔を、一人、一人、見渡した。 ミミ、リリアナ、エリス、ソフィア。 それぞれの瞳に、同じ色の、決意の炎が宿っている。
「…ありがとう、みんな。お前たちがいてくれれば、俺は、何も、怖くない」
ご主人様の言葉に、四人は、強く、頷いた。 繋いだ手から、互いの体温と、決意が、伝わってくる。 それは、どんな魔法よりも、温かく、そして、力強い、絆の証だった。
(すごい…! エリスさん、ただの脳筋じゃなかったですにゃ…!)
ミミは、エリスの、その天性のリーダーシップと、仲間を思いやる心に、感嘆と、そして、少しだけ、嫉妬した。 自分には、まだ、あんな風に、皆をまとめることは、できないかもしれない、と。
一行の心は、確かに、一つになった。 打倒、『最初の創造主』。 そして、愛する日常を、取り戻すために。 彼らの、本当の戦いが、今、始まろうとしていた。
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