愛しの猫耳メイドさんの秘密の世界線 シーズン02 第4章3節:お使いとリーダーのじゃんけん
#本編 #シーズン2
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第4章3節:お使いとリーダーのじゃんけん
ソフィアの情報によれば、この旅館を覆う呪いを解くためには、山の奥にある聖域の 『清めの湧き水』 が必要だという。 一行は、まだ本調子ではないソフィアを旅館に残し、ご主人様、ミミ、エリス、リリアナの四人で、その聖域へと向かうことにした。
山道は、想像以上に、険しかった。 ぬかるんだ地面、生い茂る茨、そして、時折姿を現す、低級の魔物。 しかし、一行は、互いに協力し合い、着実に、歩を進めていく。
「…すみません、皆さん。私のせいで、こんな、危険な目に…」
休憩中、ソフィアの妹分である、若い神官の少女が、申し訳なさそうに、俯いた。 その、重い空気を、一喝で吹き飛ばしたのは、エリスだった。
「何、弱気なこと言ってるんだ! 下を向くな! 私たちが、絶対に、ソフィアを助けるんだろ!」
「…エリスさん…」
「そうだ! …こういう時こそ、景気づけだ!」
エリスは、にやりと笑うと、ご主人様の前に、ずいっと立った。
「ご主人様! 私と、じゃんけん勝負です!」
「ははは、またかい? いいだろう」
ご主人様は、楽しそうに、その挑戦を受けて立った。 そして、その様子を、少し離れた岩陰から、ミミとリリアナが、こっそりと覗き見ている。
【サービスシーン: タイプH】 【覗き見と羨望の連鎖ルール適用】
岩陰から、ミミとリリアナは、固唾を飲んで、二人の様子を覗き見ていた。
(エリスのやつ、また、何か企んでるな…) (ええ。ですが、あの真っ直ぐな瞳…。きっと、この場の空気を、良い方向に変えようとしているのですわ)
二人の視線の先で、エリスは、意を決したように、右手を後ろに隠した。
「いきます! じゃん、けん…!」
ご主人様が、ゆっくりと「グー」を出す。 その瞬間、エリスが出したのは…。
「ぽん!」
力強い掛け声と共に、エリスが出したのは、そのグーを力強く打ち破る、「パー」 だった。
(勝ち…! あの子、この状況で、何をご褒美に…?)
ミミとリリアナは、ごくり、と喉を鳴らした。
「私の、勝ちですね! それでは、ご褒美、いただきます!」
エリスは、にやりと笑うと、ご主人様だけでなく、ミミ、リリアナ、そして、若い神官の少女を手招きした。
「ご褒美は、これです! 全員で、ご主人様に、『頑張るぞ!』のハグをしてもらう!」
「…え?」
その、あまりにも予想外で、そして、あまりにもリーダーシップに溢れたおねだりに、その場にいた全員が、度肝を抜かれた。
(ご褒美:全員で、ご主人様にハグをしてもらう)
「さあ、みんな、行くぞ!」
エリスは、そう言うと、真っ先にご主人様の胸に、がばっ、と飛び込んだ。 それに続いて、ミミ、リリアナ、そして、若い神官の少女も、少し恥ずかしそうに、しかし、嬉しそうに、その輪に加わる。
ご主人様は、四人の少女たちに、ぎゅーっと、力強く抱きしめられた。 柔らかい胸の感触、少女たちの甘い香り、そして、何よりも、自分を信頼してくれる、その温かい心。 それは、少しだけ、官能的で、そして、何よりも、力が湧いてくる、最高のスキンシップだった。
(すごい…! エリスさん、ただの脳筋じゃなかったですにゃ…!)
ミミは、ご主人様の温かい胸の中で、エリスの、その真っ直ぐな優しさに、感嘆した。
(…完敗ですわ。今の私には、あんな風に、皆をまとめることなんて、とても…)
リリアナは、エリスの、その天性のリーダーとしての資質に、少しだけ、嫉妬した。
ハグが終わると、一行の顔には、もう、不安の色はなかった。 全員の心が、確かに、一つになっていた。 聖域は、もう、目と鼻の先だ。
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