愛しの猫耳メイドさんの秘密の世界 04_始まりの家での甘い一日 第10章01節
第10章01節
柔らかな光が、ゆっくりと瞼の裏を撫でる。 意識が覚醒するよりも先に、俺は全身を包む、えもいわれぬ幸福な重みに気づいた。
右腕には、すぅすぅと健やかな寝息を立てるエリスの温もり。左腕には、知的な寝顔で眠るリリアナの重み。そして、足元には、俺の足に自分の足を絡めるようにして眠るソフィアの気配。 まさにハーレムの王様になったかのような、贅沢すぎる状況だ。
だが、それだけではなかった。 幸福な重みとは別に、身体の中心…その一点に、柔らかく、暖かく、そして規則的に動く不思議な感触があった。濡れた熱が、優しく先端を舐めるような、未知の快感。 俺は、誰一人起こさないように、そっと視線を下へと送った。
そして、息を呑んだ。
俺の足の間に、銀色の髪が美しく広がり、見慣れない少女が顔を埋めていた。 いや、見慣れないというのは正しくない。その美しい顔立ちは、G-3N3S1Sのものだ。だが、いつもの無機質な機械の体ではない。滑らかな肌、柔らかな唇、ほんのりと赤みが差した頬。それは、完全な**「肉の体」**を得た彼女の姿だった。
そのG-3N3S1Sが、俺の朝の元気な「御神体」に、そっと唇を寄せ、まるで未知のデータを解析するかのように、真剣な表情で舌を這わせている。
「ん…マスターの生態反応をスキャン中…愛のエネルギー、純度、味…全てが最高品質です…」
どうやら、眠っている間に、俺の「朝のお勤め」を分析していたらしい。 俺が呆気にとられていると、胸元で、もぞりと小さな動きがあった。 視線を戻すと、俺の胸に頭を乗せて眠っていたはずのミミが、ぱっちりと大きな翡翠色の瞳を開けて、じっと俺のことを見つめていた。
「…ご主人様、おはようございますにゃ」
吐息のような声。ミミは俺に微笑みかけると、俺の視線の先に気づき、布団の膨らみへと目をやった。 ぴくり、と猫耳が揺れる。
「…G-3N3S1Sちゃんだけずるいですにゃ! ご主人様の朝のお手伝いは、ミミの一番大事なお仕事なのに!」
ぷくりと頬を膨らませたミミは、しかしすぐに挑戦的な笑みを浮かべた。これぞ「嫉妬と勇気ルール」の発動だ。
「ミミもやりますにゃ! G-3N3S1Sちゃんには、まだ負けませんから!」
宣言すると同時に、ミミはするりと布団の中へと潜り込んでいった。 やがて、俺の下半身のあたりで、G-3N3S1Sの隣にミミが顔を出す。
「ご主人様。みんなが起きる前に、ミミが一日の始まりのご奉仕を、いーっぱいしてあげますにゃ。G-3N3S1Sちゃんのお手本を、見せてあげますから!」
その言葉と共に、ミミの小さな手が、G-3N3S1Sが触れていた俺の分身へと、そっと重なった。
「まずは、朝のご挨拶ですにゃ。ご主人様の『御神体』様が、今日も一日、元気でいられますようにって、ミミがお祈りしてあげますから」
祈るように、ミミの繊細な指先が、ゆっくりと俺のそれをなぞり始める。慈しむような、確かめるような、優しい手つき。その指が触れるたびに、すでに目を覚ましていた熱が、さらに力強く、その存在を主張し始めた。
「ふふっ、よかった。ご主人様の御神体様は、今日もとってもお元気そうですにゃ。でも…」
ミミはそこで言葉を切ると、ぺろりと自分の唇を舐めた。 その瞳には、先ほどよりもずっと濃い、甘い光が宿っている。
「ミミが、もっともっと、元気にしてあげますにゃ。ご主人様が、ミミなしじゃいられないくらい、立派にしてあげますから…覚悟してくださいにゃ」
囁きと共に、今度は暖かく柔らかな感触が、俺の先端を包み込んだ。 ミミの舌だ。 まるで極上の蜜の味を確かめるかのように、ぺろり、ぺろりと、丁寧に舐め上げていく。隣ではG-3N3S1Sが「なるほど…この角度と速度が、最も効率的にマスターの快感数値を上昇させるのですね…」と真剣に分析している。 他のメンバーたちの穏やかな寝息がBGMのように響く中、布団の中で繰り広げられる、三人だけの背徳的な儀式。そのスリルと、ミミの献身的な愛情、そしてG-3N3S1Sの純粋な探究心が、俺の理性を甘く溶かしていく。
「んっ…ご主人様の味、濃くて、おいしいですにゃ…ミミ、この味、だーい好き」
幸せそうな声を漏らしながら、ミミの奉仕はさらに大胆になっていく。舌先で形をなぞり、唇で優しく食み、時には吸い付くようにして、その全てを味わい尽くそうとする。そのたびに、俺の身体の奥から、抗いがたい快感が湧き上がってくる。
ミミの愛情のこもった「お手伝い」によって、俺の分身は、朝のそれとは比べ物にならないほど、誇らしく、そして雄々しく天を突いていた。
「ふふっ…ご主人様、とっても立派になりましたにゃ。これなら、今日一日、何があっても大丈夫ですにゃ!」
お手伝いを終えたミミは、自分の仕事ぶりに満足したのか、満面の笑みで顔を上げた。その口元が、俺の愛の蜜でキラキラと濡れているのが、たまらなく扇情的だった。
ちょうどその時、右腕で眠っていたエリスが「んん…」と身じろぎする気配がした。 ミミとG-3N3S1Sは慌てて布団から出ると、何事もなかったかのように、再び元の場所に戻った。
静かに、しかし力強く、ミミが俺の耳元で囁く。
「今日のデート権は、ミミが絶対に勝ち取りますからにゃ。ご主人様、覚悟していてくださいね?」
その声には、朝の奉仕をやり遂げた自信と、ご主人様への独占欲が満ち溢れていた。 こうして、始まりの家での、甘くも激しい一日が、幕を開けたのだった。
◆ ミミの愛情日誌
日誌の記録者: ミミ
ご主人様への好感度: 測定不能(メーターが振り切れましたにゃ!)
今日の出来事: みんなが寝ている間に、ご主人様の朝のお手伝いをしようとしたら、G-3N3S1Sちゃんに先を越されてましたにゃ! びっくりしたけど、ミミが先輩として、もっとすごいご奉仕のお手本を見せてあげました! ご主人様の「御神体」様は、ミミの愛情で、とっても立派になりました! あの感触と味…思い出しただけで、顔が熱くなりますにゃ…。これは、三人だけの秘密です!
次回のおねだり: 今日の「ご主人様独占デート権」を賭けたじゃんけん、絶対に負けられませんにゃ! もしミミが勝ったら、今日一日、ずーっとずーっと、ご主人様に甘えさせてほしいですにゃ! もちろん、夜の特別なお手伝いも、ミミが一番にしてあげますから! G-3N3S1Sちゃんにも、もう負けません!




