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【9話】デビュー前

ついに明日デビュー配信をすることになっている。


ん?緊張しないのかって?


もちろん緊張している。


だが、配信でいうことも決めたからそれを頑張って言わなければいけない。


因みに初配信リレーの順番は、天斗カイくん、魔華梨瑠璃さん、アルテリア・ラーティックくん、甘味さん、綿雲さん、科氏部リョウ(ぼく)、群雨めあくん、迅雷さん、白露綾さん、”ゆくゆく”(遊久月ユウキくん)の順番になっている。


...うん。わかるよ。色々突っ込みどころがあると思うけど、一番心配なのが、大トリの”ゆくゆく”何だよねぇ。あのコミュ障ぶりで行けるのか心配なんだよな〜。




「よし、電話してみるか」


(メンバーの連絡先は全員交換した)


プルルル


電話をかけて、1秒もしないうちに相手が受け取った。


「は、はぁ、はぁい。」


うん、やっぱりいつも通りだなぁ。


「突然ごめん。いそがしかったよな。」


「う、うんん。と、特に、ナニもしてなかったから、だ、だいじょう、ぶだ、よ。」


「そっか、それなら良かった。」


「と、ところ、でど、どうし、た、ノ?科氏部く、くん」


「明日ってデビュー配信リレーがあるじゃん?」


「う、うん」


「それで、緊張してないかなぁ〜って思ってさ。ゆくゆくトリじゃンだって。」


「そ、そうだね、と、とても、きんちょ、してるよ。で、でも、一度やるって決めたんだから最後まできっちりやり遂げるよ。う、うん」


途中ゆくゆくが、真剣に喋ってるのがわかった。


本気でやろうって思ってるんだということが伝わってきた。


「そっか、じゃあ明日頑張ろうね。これだけ伝えたかったんだ。」


そう行って切ろうとした時


「ちょ、ちょっと待って...あの、科氏部くん、えっと、その、ありがとね。心配してくれて、ああ、ごめんね、もう切るよ。」


それだけ行って切られてしまった。




ふぅ、ゆくゆくも本気なんだなぁと思っていると、


プルルル


電話がかかってきた。


誰だ?


名前のところを見てみると【綿雲ふわり】と書かれてあった。


綿雲から電話がかかってくるなんて珍しいなと思いながら電話に出た。


「おおぉ、出たか。」


「どうした?」


「いやぁ、明日デビューじゃんかぁ、でもどうゆうこと言うか考えてなくてぇ。リョはどうしたぁ文章?」


そう言われた。


は?


待ってこの人今なんて言った?


「一応文章は考えたけど、って綿雲!?お前言うことを考えてないってどうゆうこと?」


「そのままの意味だよ。考えてないからメンバーの中でまだ喋れるリョに助けを求めた。」


「自分で考えろ!!てか、今まで何してたんだよ!」


「そんな事言わずにさぁ、ニート仲間じゃないかぁ、ちゃんとお礼はするよ...金銭以外。」


「はぁ、しょうがないなぁでも、ありのままの自分を出したらいいんじゃないか?演技するのもめんどいだろうし綿雲は、普通のときでもキャラ出来てるしさ。」


「...ありのままの自分。わかった。ありがと。」


ツーツーツー


...切ってんじゃねぇよ!

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