【8話】同期と顔合わせ
ここか...
教えていただいた、部屋に着いた。
約束の時間より約20分ぐらい早く来た。
「失礼します~。科氏部リョウです。」
そう言いながら、ドアノブに、手をかけドアを開けた。
ドアを開けると密閉されていた部屋の空気がふっと動いた。
中にはすでに4人いた。お兄さん的な人とゆったりたりとした白髪の少女(?)とのんびりとしている青年(?)が居た。
「お~ いらっしゃい。そこ座りなぁ。あっわたし、綿雲ふわり。」
ゆったりとした白髪の少女(?)がパイプ椅子のあるところに指を指して言った。
「あ、ありがとう。」
そう言いながら椅子に座った。
き、緊張するなぁ。
「オレ、アルテリア・ラーティック緊張してるのかい?大丈夫!!これから活動していく仲間なんだから!!」
お兄さん的な人が言ってくれた。
「そうそう、これから宜しく。僕は、天斗カイだよぉ。あ!また来たよ。」
ギイィィ
とゆっくり扉が開く。
「あ、え、っとと、は、はじめめめめ、ま、ぁし、てぇぇ。」
うん。めっちゃ緊張しとるこの子。
黒髪の子が来た。
「ええっと、ぼぼぼ、ぼくの、な、なまえは、遊久月コウキでです。」
「あはは、緊張してる?大丈夫だよ。」
その後、迅雷ナリさん、魔華梨 瑠璃さん、白露 綾さん、群雨めあさんの順に皆(甘味蜜以外)集まった。
「よし!皆集まったね。それじゃあ、軽く自己紹介していこうか。オレの名はアルテリア・ラーティック、元剣士~。次。」
「あぁ。わたしかぁ、わたしは、綿雲ふわりぃ、超絶マイペースの引きこもりニート系Vtuber。次。」
「ん?僕?オッケー。僕は天斗カイ、元天界人。次。」
「我だな。よし、我の名は魔華梨 瑠璃。少し前まで魔王だったものだ。次はそうだなぁ、貴様じゃ。」
.......
空気が凍りつている。
マジか、事務所でそのキャラでやってんの?
「えっとー、瑠璃さん?配信でそのキャラはわかるけど、普段は普通にしていたほうが...」
天斗カイさんが喋った。
「ん?元天界人の天斗カイよ、何を言っておる貴様?これが普段通りじゃが?」
.......
空気が再び凍りついた。
あ、これがよく聞く中二病ってやつか。
でも、これでこれからやっていくん。キツナイ?大丈夫?
「ま、まぁ俺だね次は...俺の名前は群雨めあ。超絶雨男です。あ!降るよ。」
そう言うと.....
ザアアアアアアァァァ
めっちゃ雨が降ってきた。
え?どゆこと?設定じゃなくてまじで降るん?もうそれは異能力やん。
周りは...
と思い一同を見てみると皆『え?』って顔でめっちゃ驚いていた。
「き、貴様。なかなかやるじゃないか。ま、まあ我にかかれば楽勝だがな...」
瑠璃さんが、一番驚いてた。
「てな感じ。うん、設定じゃなくまじで雨男なんですよぉ。次!」
はははっ。と笑っていた。
はははっじゃねえんだよ。
「えええ、ぼ、ぼぼぼぼぼぼぼぼb」
こちらは緊張し過ぎでもうボ◯ボーボ・ボーボボみたいになってる。
「コホン、ぼ、ぼく、の、なっ、なま、え、は、ゆ、ゆく、遊久月コウキで、です。つ、つぎぃ」
一同
「「「「かわいい」」」」
え?何この子めっちゃかわいいんやけど。
恥ずかしそうにしてるとことかめっちゃ可愛かった。
「次は私ね。迅雷ナリ、『雷』属性の駆け出し魔法使いよ。ちょっと待ってなさい。」
何かを詠唱し始めた。
まさかこの子もなにかできるのか!
「ライトニング!」
ピカァ
ゴロゴロ
ドカァン
一同
ぽかぁん。
待ってくれ、ここに異能力者が2人いるんだけど。どゆこと、マジ?え?え?
「え?」
何故か、迅雷さんが驚いていた。
「う、打てちゃった。え?ど、ドユコト、え?え?」
「え~と、もしかして、めあさんと、迅雷さんって相性抜群なんじゃ。」
「え?いや!まって皆、今のまぐれだから、成功するなんて思っていなかったから。ほんとに。つ、次ぃ。」
え?まじ?なんで?って顔をしていた。多分本当にまぐれだったんだろう。
めあさんのせいでほんとにできるとどうしても思ってしまう。
って、次ボクじゃん。
「あ!ボクの名前は、 科氏部リョウ、科学者です。設定上は。因みに、あの二人みたいなことはできないですからね。」
一応言っておいた。
その後、配信のことに付いてや雑談、初配信リレーの順番を決めてお開きになった。
「いやぁ~。ホントに楽しかった!!これから、配信活動頑張ろうね、リョウくん。」
と、めあくんが言ってきた。
「そうだねぇ、ホントこれからが楽しみだよ。」