71話 事実は小説よりも
世界中を旅する移動型国家“真吐き一座”。その総裁である“シガーラット”座長の粋な計らいにより、国の看板女優である花形“タリニャ”主演の演劇で歓迎された一行。和気藹々とした穏やかな空気が流れる中、巨大なコウテイラクダが引く巨大馬車の群がゆっくりと移動を開始し始めた直後。一行の宿泊する馬車に、思わぬ凶報が飛び込んできた。
〜真吐き一座 夕暮れの宿泊馬車〜
「ひぃっ……!!ひぃっ……!!」
馬車が出発する揺れと共に転がり込んできた男を見て、ジャハルは思わず声を上げた。
「あなたは……確かアネモネ劇団の監督……!そんなに慌ててどうした……!?」
アネモネ劇団のウェンズ監督は、大きく深呼吸をしてからジャハルに駆け寄り、部屋をぐるりと見渡してから小声で叫んだ。
「あっ……貴方達のお仲間……!!あの赤い角の方が……!!座長に監禁されているっ……!!!」
その言葉に、馬車内は一瞬凍りついた。誰一人として微動だにせず、車輪が軋む不穏な音だけがぎいぎいと響いている。ウェンズが恐る恐る全員の顔色を窺う中、ハピネスが徐に手を挙げた。それを見てハザクラが神妙な面持ちのまま口を開く。
「…………どうした。ハピネス」
「トイレ行きたい」
「……………………勝手に行け」
全員に呆れられる中、ハピネスは若干苛立ちながら杖を手に取る。
「えー……だって今何も言わずに立ったらさ、絶対皆私に何か考えがあるって思うだろう?ないよ。ないない。そんなことより、今日の食事当番がいなくなったんだからさ、誰が何作るか決めておいてよ」
その言葉にラデックが小さく「ああ」と呟く。
「順番で行けば次は俺か。皆何がいい?」
ラデックの暢気な発言に、ウェンズは思わず尋ねる。
「あ、あの〜……」
「ん?一緒に食べていくか?なら人数はいつも通りか……」
「あっ、いやっ、け、結構です……って言うかそれよりもっ」
「なんだ?」
「あ、あの、つ、角の方の……」
「ああ、ラルバは一食ぐらい抜いたって平気だ。丈夫だからな」
全く話が噛み合わないラデックに困惑するウェンズ。その横で、ハザクラが気怠そうに大きく息を吐いた。
「あー……一応聞いておくが、救出に向かいたい者。挙手」
ハザクラが部屋をぐるりと見渡すが、誰一人反応はなく皆重苦しい表情のまま押し黙っている。そして今度はラデックが口を開いた。
「今夜のメニュー、魚がいい人。挙手」
ジャハルとイチルギとラプーが手を挙げた。
「それ以外に希望ある人」
「牛ハラミ!!!」
トイレの方から強い主張が飛んできた。
「……牛は貴重だ。今夜は鯰のアクアパッツァに決まりだ」
ラデックがキッチンの方へ向かうと、シスターが俯きながら小さく手を挙げた。
「どうした?シスター。残念だが牛ハラミは無いぞ」
「私、助けに行きます」
シスターの呟きに全員が彼の方を見た。ラデックはシスターの挙げた手をゆっくりと下げさせ、同時に手を引く。
「助けて欲しいのは俺だ。鯰捌くの手伝ってくれ」
しかし、シスターはラデックの手を振り払って目を伏せる。ラデックは困った様に頭を掻いてシスターを見つめる。
「俺は今回ラルバから何も聞いてない。助けが欲しいなら事前に何か指示があるはずだ。下手に関わればどやされるぞ」
「……私は……私の正しいと思うことをしたいんです」
冷たく澱んだ、それでいて不安や心配の色を感じさせない冷淡なシスターの眼差しに、ラデックは暫く顎に手を当てて首を捻る。そしてウェンズ監督の方を向いて質問を投げかける。
「ウェンズ監督、ラルバを誘拐したと言うのは、あの“タリニャ”という花形女優か?」
「…………へ?あ、は、はい……でも、なんでそれを……」
ハピネスがトイレから戻り、ラデックにヘラヘラと笑いながら肩を寄せる。
「ラデック君も中々察しが良くなってきたじゃないか」
「そりゃどうも。バリア、ハザクラ。手を貸して欲しい」
「いいよ」
「待て、何をする気だ?」
一つ返事で快諾したバリアを他所目に、ハザクラはラデックの考えを訝しんで眉を顰める。
「ラルバを連れ戻す。おそらく戦闘になるだろうが、イチ……チル助は参加できないだろうから、ジャハル達と一緒にここで待っていて欲しい。その代わり、拘束力に長けたバリアとハザクラに同行を頼みたい。恐らく、俺の異能だと手加減が出来ないと思う」
そう言ってラデックがイチルギの方へチラリと目を向ける。ローブのフードを深く被ったイチルギは自身の呼び名にただならぬ不満を表しながらも、ラデックの策に賛成して数回頷く。しかしハザクラは未だ納得せず、首を縦に振らなかった。
「あのバカ1人のためにそこまでする必要はあるのか?放っておけばいいだろう」
「……助けにいかなかったところで俺もラルバも気にはしないが、シスターが助けに行きたいと言っているんだ。説得するなら俺よりシスターの方だろう」
ラデックがシスターの方へ目を向けると、シスターはそのルビーの様に美しい瞳を一瞬伏せるが、すぐに決意の漲った勇ましい眼差しをハザクラの方へ返した。
「お願いできませんか、ハザクラさん」
「真意を聞きたい」
「人助けに理由は要りません」
「人助けに理由は必要だ。元より人助けでもないがな……」
「理由が必要ならば後付けをします。善行とは、善き心を持った健全な人間の義務です。必要なのは助ける理由ではなく、助けない理由です。ハザクラさん。善き心を持った健全な人間が他者に手を差し伸べなくていい理由を聞かせて下さい」
シスターの果敢な反論に、ハザクラは諦めた様に大きく息を吐いて首を振った。
「わかったよ。手伝う。…………頑固者が増えたな」
ハザクラがチラリとナハルの方を見ると、ナハルは気不味そうに深々と頭を下げた。使奴と言うことをシスターに隠しているナハルにとって、今回のシスターの行動は到底受け入れ難い申し出だった。しかし、シスター本人の強い希望を退ける術はナハルにはなく、事情を知っている強者であるハザクラの同行を、ナハルは内心強く願っていた。そんな心配性のナハルの背中を、ハピネスが励ます様に叩いた。
「なあに心配要らないよ。今回は安全が”保証“されている」
ナハルはハピネスの胡散臭い戯言に目を顰めるが、今はこの不得要領の道化師を信じる他なかった。
〜夕暮れの今際湖近辺 (ラデック・ハザクラ・バリア・シスターサイド)〜
馬車の大群は既に移動を開始しており、コウテイラクダ達はそれぞれ群の先頭へと向かって歩みを進めていた。ラデック達は馬車から飛び降りると、辺りをぐるりと見回してウェンズ監督に教えてもらった座長のいる赤い馬車を探し始めた。コウテイラクダの歩みはそれほど速くはなく、問題は見張りの目を掻い潜ることだけになった。
「意外と見張りが多いな……」
ハザクラは宿泊馬車の車輪の傍に張り付きながら辺りを警戒する。幸いコウテイラクダの指揮を取る御者は先頭に1人いるのみであったが、見張りが数台に1人の割合でついているため、堂々と歩き回るわけにはいかなかった。
「後ろはあの2人だけ注意すれば十分か……?なら……」
ハザクラが見張りの視界から外れると同時に隣の馬車へと移動し、コウテイラクダの足の隙間に身体を潜らせた。しかし――――
「ハザクラ。そこどいた方がいい」
ラデックの警告の直後、コウテイラクダは態と足並みを乱してハザクラを前方へ蹴り出した。
「ぐっ……!?」
ラデックは自分が唾を吐きかけられたことを思い出しながら、転がっているハザクラをコウテイラクダの進路からすぐさま引っ張り出す。
「コウテイラクダは賢くプライドが高いそうだ。きっと自分を隠れ蓑として利用されていることが腹立たしかったんだろう」
「あ、甘く見ていた……」
そんな2人を、コウテイラクダは馬鹿にするように鼻を小刻みに鳴らして甲高く嘶いた。その鳴き声は見張りの一人にまで届き、異常に気付いてこちらへと顔を向けた。
「しまった――――!!」
ハザクラが見張り目掛けて魔法を打ち込もうと指を向けると、ラデックが射線を塞いで立ちはだかる。
「ラデック!?どけ!!」
「いや、多分大丈夫だ」
ラデックはそのまま隠れることなく見張りの方へ歩いていき、見張りもまた、ラデックの方へ近づいて来た。
「こんばんは」
「こんばんは旅のお方。危ないので、移動中は出歩かない様お願いします」
「座長に用がある。うちのメンバーを誘拐した件について」
ラデックの発言に、ハザクラとシスターは驚きの余り言葉を失った。しかしそれは見張りも同じようで、ラデックの言葉に目を見開いて一瞬固まるも、何も言うことなく背を向け立ち去っていった。ラデックはそれを見送って、唖然としているハザクラ達へと振り返る。
「ほら、大丈夫だった」
ハザクラは理解が追いつかず、思わずラデックに尋ねる。
「……根拠はなんだ?ラデック、何を知っている……?」
「ただの推測だったが、さっきハピネスに「察しがいい」って言われたお陰で、俺の考えが正解だと確信した」
ラデックはハザクラ達に背を向け、座長の馬車を探しながら説明をする。
「ハザクラ、昨日の劇を見ていて気付いたことはないか?」
「昨日の劇……“詭弁の英雄譚”か。そうだな……特に違和感はなかったが……強いて言うなら相当練習している、と言うくらいか。特にあの殺陣は見事なものだった。多人数が絡む剣戟や飛び道具をものともせず寸前で躱すなんて芸当、生半可な練習ではないのだろう。ラルバも褒めていたとジャハルが言っていたな」
「……多分ラルバは演技を褒めたんじゃない。俺もあの劇、特に殺陣は相当下手だと思った」
「何だと?」
怪訝な顔をするハザクラに次いで、シスターもラデックの言葉を不審がって首を捻る。
「演技を褒めていない……?」
「俺はこう見えて演劇が好きでな。保育施設では暇さえあれば映画や演劇を見ていた。ジョウデン・シリョウって役者が一番好きで――――って、知るわけないか。まあ演劇の裏方のことは少しだけだが分かるんだ。例えば、殺陣での斬られ役の動きだな。客席やカメラの間に入らないようにするとか、目立ちすぎず地味すぎない退場の仕方とか、舞台から退場して一瞬で着替えて別人としてまた斬りかかるなんてのもある。あの一瞬には、見る側からは到底考えられない程に緻密な計画が立てられているんだ。しかし、あの殺陣には“それ”がない」
ハザクラは再び訝しげな表情で問いかける。
「あの乱闘が演技じゃなかったら何だと言うんだ」
「ただの乱闘だ。強いて言うなら即興の乱取り……稽古と言った方が適切だろう」
「……そんなわけ――――」
「そんなわけあるんだ。暗器の牽制やフェイント封じは、戦闘技術としては高等だが見ていてつまらない。飛び道具も実戦で味方を顧みない場合は有効だが、劇に於いてはタブー中のタブーだ。手から離れた小道具が客席に飛んでいってしまうかもしれないからな。斬られた時の崩れ方も非常にリアルだが迫力がない。多少非現実的でも大きく仰け反るとか、最低でも断末魔の一つは欲しい。同じように、実戦では有り得なくとも剣を振るうのに掛け声の一つもないのは見ていてつまらない」
「……リアルを追求しているんだろう」
「リアルとリアリティは違う。事実は小説よりも奇なり、だが、事実は奇すぎて小説よりも分かりづらくつまらない。自殺に見せかけたであろう密室殺人は本当にただの自殺でしたーなんてオチの本、面白くも何ともないだろう。創作で現実のルール全てを適用するのは悪手も悪手。それを理解していない時点で、この国は“演劇の国”を名乗る資格がない」
「……仮にそうだったとして、演劇下手とラルバの誘拐がどう関係するんだ」
「誠を成すためだ」
「…………誠?」
「“詭弁の英雄譚”の一節だ。あの劇によると、この国は元々悪党の集まりで、その罪滅ぼしの為に嘘をつき旅をしていると言う。恐らく、“役者”と言うのが嘘で、本職は戦士なんだろう。あの殺陣はどう見ても“現実”を知っている者の動きだった。あれは演技ではなく、アドリブの乱取り。最も優秀な戦士である花形が、自分より弱い者の攻撃を難なく躱す。だからリアルで面白みがないんだ。小説よりも奇で分かりづらくつまらない現実を模倣するだけ……場数をこなして来た歴戦の猛者ならではの稚拙な演劇なんだ。ラルバはその戦闘技術を褒めたんだろう」
「役者が嘘だと?考えすぎじゃないのか?」
「昨日会った劇団の人が、花形女優に対して“憧れる”と言っていた。俺の知る俳優という人種は、同業者を敬愛こそすれ憧れはしないと思う。偏見だが、ナンバーワンよりオンリーワンを尊ぶ姿勢が強い。花形女優への憧れは、役者としての羨望というよりは戦士としての畏敬に近い……と思う」
「戦士か………………“これは終わらない罪滅ぼし。喜びで支払う憎しみの代価”……ラルバを誘拐したのは罪滅ぼし……勧善懲悪の為か?」
「その勧善懲悪が、さっきの見張りが見逃してくれた理由だ。俺たちは悪を為す悪者じゃない。だからラルバだけが連れて行かれた。恐らくこの国は、どこかでラルバの存在を知っていたんだろう。そして――――」
ラデックが少し離れたところにいる見張りの人間に目を向ける。すると見張りは慌てて視線を背けて気付いていないフリをした。
「何故だか、この国は俺達がラルバを救出することを望んでいる」
ラデックの推測に、シスターは恐る恐る口を開く。
「ラルバさんは自身の痕跡を極力残さないようにしていたそうです。あの洞察力と勘の鋭さで、誰かに正体を知られるなんて事あるんでしょうか……それに、皆さんの足跡は人道主義自己防衛軍が後を追って消しているのでしょう?一体どうやってラルバさんの悪行を知るんですか?」
「そこは正直言って消去法で導き出した答えだから不確定だ。この面子で勧善懲悪の為に誘拐するなら十中八九ハピネスだと思ったが、そこを外してラルバだけ連れ去ると言うことは、どこかで情報が漏れたと考える他ない。あとは何かしらの異能持ちがいるかどうかってトコだが……その辺は考えても仕方がないことだからな。今はっきりわかっていることは、この国の役者は全員戦士であるということと、誰かがラルバの悪行を見抜く力を持っているということ、そしてラルバの救出までが黒幕の作戦であるということ……ぐらいか」
辺りを見回しながら歩いていたラデック達の前に、ウェンズから教えてもらった赤い座長の馬車が映る。
「……ただ、誘拐したと言うことは、向こうはラルバが使奴だと言うことは知らないようだ。油断は禁物だが……べらぼうに敵わない相手でもないだろう」
そう言ってラデックが乗降口に手をかけて馬車に乗り込む。入り口から見える場所には不自然なほど見張りの姿は見えず、馬車を引く2頭のコウテイラクダのだけが時折ラデック達を睨むのみであった。
ラデックが馬車の扉に手をかけると、鍵のかかっていない扉は来訪者を出迎えるように軋みながら口を開けた。扉の先には、生暖かく不愉快な暗闇だけがどこまでも続いている。ラデックが何の躊躇もなく暗闇に足を踏み入れると、少し怯えながらもシスターが後に続く。ハザクラもそれに続こうと一歩踏み出すが、不意にバリアの方へ振り返る。
「……バリア先生。先生は……黒幕の真意について、どうお考えですか」
「………………特に」
「私達の救出は……何故妨害されないんでしょうか」
「悩むだけ無駄」
「先生は…………先生はどうしてラルバの旅について行っているんですか」
ハザクラの呟くような問いに、バリアは僅かに眉を顰めて沈黙する。
「おーい。ハザクラー?」
暗闇からラデックの声がする。
「呼んでるよ」
「……はい」
ハザクラは少し悲しそうな眼差しを足元に向けた後、バリアと共に暗闇に足を踏み入れた。
〜真吐き一座 国議馬車〜
一歩進むごとに、床板の軋む音が暗闇を鼠のように駆け巡る。緩衝装置によって軽減された馬車の揺れや走行音は、緊張のせいで耳鳴りと眩暈の錯覚となって足に絡まった。
目を凝らして机や棚を避けながら進むと、ラデックが2階に続く階段を見つけた。ラデックは後続に小声で呟いた。
「……階段だ……微かに物音もする。座長は恐らく2階だろう……」
そして再び歩みを進めようとすると、ラデックは背後で微かに声が聞こえた様な気がした。ラデックが背後を振り向くと、すぐ後ろにいたシスターもラデックの視線を追って同じように振り向いた。視線の先にいたハザクラは歩みを止め、じっと身を固まらせて耳を澄ませている。その数秒後、ラデックは突然叫んでハザクラの方へ駆け出した。
「上だっ!!!」
ラデックがハザクラに体当たりをして突き飛ばすと、ハザクラが立っていた場所の床板が突然弾け飛んだ。ラデック達と分断されたシスターが狼狽えていると、傍からバリアが走って来てシスターを担ぎ込んだ。
「バリアさん!?」
「舌噛むよ」
「バリア!!そのままシスターを奥へ!!」
バリアが階段を登り出すのと同時に、背後から人影が凄まじい速度で接近していく。そして人影がバリアに接触するその瞬間――――
「虚構拡張――――!!」
バリアとシスターの後ろ姿は“タイルがひっくり返る”様にして消え去り、タイルはそのまま周囲の景色に伝播して、馬車の内部はあっという間に“様々なスイッチに囲まれたドーム状の光景へと変貌した。
「おいラデック。下だったぞ」
「おっかしいなぁ……まあ俺の虚構拡張が間に合って良かったじゃないか。一発成功だぞ」
「ああ、すごいすごい」
「だろう」
バリア達を追いかけていた人影は、静かにラデック達の方へ振り向いた。ハザクラは服についた埃を払いながら、人影に目を向ける。
「こんばんはタリニャさん。今思えば、花形女優の顔に傷があるのは確かに不自然だな」
タリニャは顔を覆う2本の傷痕をそっと撫でてから、靴から電撃を発して臨戦大勢を取る。
「正義に仇なす悪党には、この傷はめっぽう醜く見えるだろうね」
パーティ現在位置
国議馬車一階 ラデック、ハザクラ
国議馬車階段 バリア、シスター
国議馬車2階 ラルバ?
宿泊馬車 イチルギ、ハピネス、ラプー、ジャハル、ナハル




