盗賊と愛妻は神々に見守られ幸せに眠る
畑という場所に居る妖精さんに種を渡せば
後は勝手に妖精さんが育て収穫までしてくれる
此れが世界の常識であり
畑の所有者は権力者であり故に王と呼ばれる・・・・・
モンスターとは不安定エナジーが集まった存在
此の世界では災害等起きない
モンスターがそれにあたるだろう
其のモンスターは影いくらでも現れ殺し怖しエナジーを喰らい戻す
「モンスター退治か今回は暴れるぜ」
グロウが呟く
夜を徹して彼らは見張っていた・・・
「発生そろそろね」
ユリは周囲を見る
その視界には歪狂う気の流れが見える
生と陰が混じり合い時と理を歪める
「突撃」
クリスティーナは命令する
彼女と従者は白き雷鳴となり黒い人型を薙ぎ払う
周囲の影を消し去り
「ランス用意」
彼女らは手に持つ槍を投げる為構える
「チャージ」
彼らの前に光の輪が出現する
「放て」
光の輪を槍は通過し瞬時に目標に到達し爆裂
「駆けるぞ皆」
新たなランスを出現させつつ白き風となり聖騎士は前を見据え駆ける従者たちも続く
ユリは外套を乱すことも無く
ただ一人立ちただ歌う人には聞き取れない死の歌を影はたちどころに霧散して逝く
「主人エニグマは」
「ダメだなぁ」
「チィ」
グロウは愛馬に乗り片手銃を構える
複数のコインを投げコイン弾丸を放つ
「まあ今回は俺に譲れや」
コインに弾丸は当たりキィンと音立てコインと弾丸は舞う
「主人ガンバ」
「あんがとな」
コインを又複数投げ弾丸を三発放つ
何度か繰り返し
彼はミラクルグロウ
コインは落ちることなく弾丸は概念に昇華し国中を巡る
グロウは奇跡をいや素晴らしき奇術を起こす
クリスは影が消えていくのを歪が正されていくのを感じ止まる
「皆一応警戒を」
また不完全燃焼ですかと思う気持ちすら昇華させる身後な技に敬意を心に抱きつつ
「コリャ又見事に国すらたぶらかす大道芸ね」
負けたマケタとユリは東の空を見る太陽が明けようとしている・・・・
シルトはありえない何かに驚き
ベルはフランが居なくても
フリーデンの戦い負けてたわねと思いつつ
グットキャスルでのモンスター退治は終了する
フランとノエルは神々に見守られて幸せに寝ている・・・
お読み頂き有難う御座います。




