盗賊はお庭で愛妻と仲間と
此処はグッドキャャスル国の玉座の間
「良くお出で下さった」
国の主たる美少女ミリナが玉座より立ち上がりふんぞり喋る
其の容姿は美しくまた良く美しいドレスや宝石で飾れ輝いているのだが
シルトはベルには劣るなと思いながら聞いている
よく手入れされた金の髪活力に満ち勝気な青い瞳やはり体は大切だなと結論付け
「分かりました」
「其方の要求は」
「駐屯中のグランダグネ掃討並び賊とモンスターの撃退」
「其れで宜しいですね」
わざわざ造られた高みに居るミリナに堂々と伝える
「うむ」
ミリナは小さく頷くと
「シャインミナの働きには期待している」
「後人事権委譲は検討中だ」
「では下がれ軍神幹部信者<盾無のシルト>よ」
ミリナは右手を開き突き出し左手は腰につけ命令
「承りました」
「では必要があれば総合教会にお伝えください」
シルトは恭しく礼をし後ろを振り向き
「行くぞベル」
斜め後ろに控えていた
恐神幹部信者ベルに声をかける
「はい主」
可愛さ満点の執事はにこやかに笑い
二人は玉座の間に居並ぶ皆の視線を釘付けにしつつ颯爽と歩き去る
此処は軍神のお庭
「此れ美味しいな」
ラブは笑い近くにいるジャステに伝える
「ほんとうううやっとでぇぇぇ」
ジャステは泣いて喜ぶ
「だから言ったろやる気があり」
「正しい指導のもと頑張れば出来るようになると」
ラブは腕を組み伝える
「教えていたの正義神戦術級信者<聖女ノエル>だけどね」
「食べてただけだよね師は」
フランはジトーとラブを見つめ冷たく伝える
「フッ甘いなフラン!」
「食べてマズイと伝える事も大事な時もあるのだぁぁ」
言いながら右手を額に当て顔を横に向けラブはキメル
「ノエル有難う」
ジャステはノエルにお礼伝えている
其の最中フランはラブを見やりラブは首を横に振る
今度はジャステはラブに駆け寄り手を掴み
「ラブもぉぉぉありがとう」
掴んだ手を握りブンブンとしながら涙を流し喜びお礼を伝える
「フラン」
「ノエル何」
ノエルは聖女カッコで
顎に指を可愛く当てんーと考え込み
「フランお疲れ様」
「ありがとノエル♪お疲れ様!」
ノエルは微笑みフランに感謝を伝える
フランも微笑み感謝を伝える
自分はまだまだだなぁと思いながら
フランは不機嫌だった
理由は二つ ジャステにノエルを取られた事と
師たるラブに消し炭の何かを大量に食わせる所業が許せなくて
障壁を四角く作り材料と気を流し込み調理する
挑戦料理はパンケーキそれはいい
何故教師役がノエル
理由は簡単ノエルは料理腕そして気心の知れた友だから
何故師が此れは食いたいとラブが言ったのだろうが
何度フランは止めようとしたか
そのたびにラブは目で態度で制止して来た
いつの間にかフロウとマルスが会話の輪に
そして王との会談していたはずのシルトとベルも
引き続きお庭で
「くうがぁーできねえ」
シルトが叫ぶ
パンケーキが上手く焼けない
「・・・・シルト修行な」
フランは綺麗に焼きつつ伝える
「ウッス頑張ります」
シルトは素直に了承
「良い弟子を見つけたなフラン」
ラブは喜び障壁調理法でステーキを焼く
「お肉サイコー♪」
ジャステは今か今かとお皿を手にルンルンである
「こうかマルスよ」
「流石!フロウ様」
マルス指導の下習得中のフロウ
ベルは何此の面白集団と心で大笑い
「フロウ手を出したのか惚れられたのか」
どちらにしろ良縁すばらしい
しかし一番気になるのは
「シルト料理に気があるの?」
ベルは思わず口に出してしまうほど気になる
フロウとノエルは互いに作った料理を食べ合い微笑みあう
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