盗賊は愛妻とピクニック
「癒されますねフラン♪」
「そうだねノエル♪」
此処は軍神のお庭
第三陣の殲滅と共にフランとノエルには休憩が与えら
二人はお庭でレジャーシート広げ
サンドッチと飲み物も出しピクニック中である
フロウは空に在り救援要請を待つ
「しかし魔王軍想定より弱いですよねフロウ様」
マルスの虚像は問いかける
「そうだな俺が思ったより掌握出来て無かったか」
フロウは答える
「なら今後も慎重に事を運ばなければ」
「そうか。シャインミナで押し切れそうな・・・」
マルスの慎重過ぎるとも云える発言に
フロウは呟き気味に反論
「シャインミナの誰も死んで欲しく無くて」
「V装備は装着者の負担が多く使いたくないとか」
「考えが甘いのは承知しているのですが・・・」
マルスはフロウに甘える
「しかしフラン。素晴らしき夫をノエルは得たようで」
マルスの言葉にフロウは
「まあ良いのではないか」
「理想は高い方が良い!!」
「後身体にはくれぐれも気を付ける事だ!」
「有難う御座いますフロウ様」
マルスの虚像は笑いお礼を言う
「ノエルが羨ましいか?マルス」
聞くべきかフロウは迷ったが聞くことに
「ですね」
「楽しそうに嬉しそうに」
「二人を見ていると」
「今まで望んだ事の無い願いが浮かんできます」
マルスは熱い眼差しをフロウに向ける
フロウは頭を視線も下げ呟く
「しかし既婚者に・・・」
「フロウ様ご結婚なさっていたのですか・・・」
マルスはシュンとしながら茫然と呟く
「俺?いやしてないぞ」
「マルスよハッキリ言おう」
「フランにはノエルという・・・・」
フロウは途中でマルスのジトーとした冷たい視線に驚き発言を中断する
「知ってます。わかってます。フロウ様」
言いそしてマルスは笑い
「ふふふ。それにしても」
「フロウ様でも間違えるのですね」
熱い眼差しを変わらずいや更に熱く燃やしフロウに向ける
「まあな」
「これからも間違い続ける」
「ただ楽しくて死んでられん」
フロウはなら此のマルスの熱い眼差しはと思いながら
「素晴らしい生き方だと思います!フロウ様」
可憐に嬉しそうに花の様に笑うマルスに見惚れる
「そうかマルス有難う」
此れだから死んでいられないとフロウは笑う
フロウは笑いながら眼下を見下ろす
どうやらもう俺の出番は無さそうかと思う
戦いは3時間程で決着軍配はシャインミナに上がった
「クノイチよ」
「此処まで圧勝だと心配になって来た」
街道でハイアンデット群れを殲滅中
義賊は愛馬のバイクを自由にさせながら呟く
バイクは
「あはは!吹き飛べそしてシネェェェ」
喜びドシュと虚空からマジックミサイルを放ち
ウィーンシュシュシュと操作するエニグマから
ミニガンで敵を掃討しつつ駆ける
「其れは確かに」
白い騎馬に乗る聖騎士と其の従者たちが颯爽と現れる
「働き足りないと不安になるのが義賊のだけの悪い癖と思ってたのに」
クノイチはやれやれと首を振る中
「其の不安良く分かります」
「だろ!」
聖騎士と義賊は分かり合う
「今回やたら危険と伝えられて来てみれば」
「既に軍神勢が着任にしてて」
義賊の言葉を
「終わったぞ主人」
「無いのか?もう終わりか?暴れたりないぞ!」
愛馬のバイクが遮り不満を喋りつつ芸を披露している
従者たちは拍手喝采バイクは調子にのりつつ嬉し気に魅せつける
「こんな感じだ」
「なんつーか気合入れ過ぎてきたから」
義賊の言葉に
「其れも分かります」
「一戦目以降鎧袖一触で撃破で余裕が有るので」
「此方に一応走り救援に来たのですが」
「必要無いですよね」
聖騎士の言葉に
「残念ながらな」
義賊は冗談めかして喋り
「俺はグロウお前は」
義賊は自己紹介して聞く
「私はクリスティーナと申します」
聖騎士は馬から素早く降り兜を外して軽く会釈し名を伝える
「私はユリよ!!」
クノイチは金の艶やかな髪を持つ若い美女の登場に興奮する
「クノイチよ」
「少しは抑えろクリス引いてるぞ」
「クリスでいいか?」
グロウはクノイチに呆れつつクリスティーナに問う
「いいですよグロウさん」
「あ私も良いクリスで」
クリスは答えるユリは尋ねる
「勿論ですよ。ユリさん」
クリスは及び腰で答える
「さん要らねえからな。クリス」
「分かりました」
クリスは頷き答える・・・・
空はノエル&フランで制し第三迄で以降は無かった
地はシルトの英断が功を奏し軍神勢でほぼ制した
地下は今から選別し探索を始める
今回は十分な準備と人員で軍神の指示の元行われる
神々に対抗し得る存在はフランが滅した・・・・
お読み頂き有難う御座います。




