盗賊は愛妻と共に
「閃光か?どちらにしろ復活系持ってるヤツ以外は死んだな」
ハイデビルの男は一度死んだ時に地面に急降下したお陰で生きている
「いや持ってても死ぬか?」
シュンと音を立てて青いエニグマが現れ光を纏い突撃攻撃
「転移じゃなく高速で移動してきた?」
「どんな理屈だ」
ハイデビルの男スキルが教える
「初めてか?お知らせ系が邪魔に感じる事等」
が其れは混乱を深めるのみ
シュンシュンと青いエニグマは数が増えてゆく
「くくく化け物此れが神か?」
ハイデビルの男は既に右腕失い腹には数か所の穴が開いている
「フロウとツルンデ」
「仲間と共に管理神と戦い勝ち得た俺がこうもな・・・・」
其れがハイデビル男の最後の言葉
俺はフロウの少し後にチートを得生まれ
俺はフロウと共にあらゆる者達に様々な恥辱を受け
俺はフロウと共に複数心を育て
俺はフロウと共に鍛錬し笑い
俺はフロウと共にチートを教えあえる事に気付き
俺はフロウは自分と同じ境遇の者達を集め教えあった能力をスキルと名付けた
俺は仲間と共に立ち上がり自分を虐げた者達をそれ以上苦しめた
ヤツ管理神はあらゆる方法でチート能力者の排斥を願い其れが最善と信じていた
俺たちは犠牲者だったのかも知れない
俺達ははチート能力者は喜んで加害者となった
其の事実にフロウは耐えられなかった
フロウは俺が教えたスキルを変質させ転生系を作り出した
フロウは逃げた全てからアレは別人
そして死にたがっていた管理神から教えを乞い管理スキルを得
神々の礎を作り出しまた其処から逃げ出した
それが間違いでないと逃げても良いと気が付いたのは何時だっかとおもいつつ
まあ俺は忘れないし必ず復讐してやると思いながら
フランに喰われた・・・・・・・
この夜神々に対抗し得る者が
どれだけ儚く消えて逝ったろう
誰も気づいていなかった
今も誰も気づかない
其れをフランがどれだけチートで凶悪な存在なのかを
フランは教えを学び鍛錬し
並行で喰らう者と呼ばれるチートを育ててきた
彼は己のチートの危険性を熟知していた
だが知的好奇心に勝てず育ててきた
悪のみならいいだろうと喰らい続けてきた
彼が妻を欲したのは同じ知ってみたかった
喰らった者達の大半が抱いていた感情
悪に落ちて迄も欲するソレを・・・・
ただ其れは激情でない知的好奇心を超えるものではなかった
フランはノエルとの出会いで変わった
悪に落ちて迄も欲するソレを知的好奇心を越える激情を手に入れた
グランダグネは終わる。魔王を抱く限り
魔王は諦められない激情を捨てられない
そしてソレをフランは許さない
どのような手を手段を用いても成し遂げ消し去るだろう
グランダグネの終わりはあの日あの時フランとノエルが結ばれた時・・・
「ノエル大丈夫?」
フランの問いに
「ハイフランが居る限り大丈夫です♪」
ノエルは笑い答える
「ノエルが居る限り俺達は無敵だね♪」
フランも笑う
二人は此の時も激情に流されるままに笑い共に居る
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