盗賊愛妻と共同作業
「ノエル」
「大丈夫!フランだから私を支えて」
ノエルは白いバトルドレスと金色のメタリックな光る翼を身に纏い
フリーデンの上空で曇天の中多数の多目的浮遊物体を展開させつつ
手の持つ電磁砲を腰だめに構え狙い定め
狙いは撃ちだされ空から来襲する悪鬼羅刹類の殲滅
シルトは兵を率い簡素教会の設置を急ぐ中夕暮れ時に其れを見た
ジャステは其れを見安堵の表情を浮かべ規約道理に神の間に退避する
アルムとリタは奇跡を見ている気分
閃光が走り曇天は消え去り空には綺麗な星空が輝く
「凄い空が綺麗星が」
リタは晴れ渡る空を眺め呟く
「そうだな」
アルムは頷き戦闘態勢に入る
「皆気を引き締めろ来るぞ」
ダンジョンから来る悪鬼羅刹を屠らんと気勢を上げる
「いやはや盛大な開戦の合図」
フロウは星空を見上げて呟く
その姿は青年形態バトルスタイル
青いメタリックアーマを身に着けている
「フロウ様次は」
「ああ」
マルスは星空を見上げるフロウに声をかける
フロウにはマルスの虚像が見えている
フロウは敵勢力駆逐の真っ最中
シルトの英断により教会間転移が行えるように
神々は戦力を送れるだか送っている最中
少しでも被害を抑える為行動している
フロウはマルスに頼まれ軍神の信者になり
指示に従い駆逐している
「しかし政争か」
フロウは走りながら喋る
「そんなモノです」
「権力に執着し腐り果てた者にとっては全て自身ですら無価値です」
マルスは喋りながら思う
其処に願いも悲願も無くましてや野心等存在しない
ただ自身も他人も権力を手に入れるだけの道具でしかない存在
何の為に存在しているのか?
問う事すら無意味なモノ・・・・・
「更なる権力を得る為」
「政敵となりえる者の排除」
「そして今持ち得る全ての権力を行使し」
「更なる権力を得る」
マルスは静かに己を戒めながら話す
「確かに権力とは行使し続ける事で増すモノ」
「詰まるところ今回の作戦は」
「勝ち負け等いや魔王軍が滅びようと構わぬ輩が」
フロウはマルスに感心しきりに頷きつつ喋り
「画策したものです」
「なのでどれ程の戦力が投入されるのか予測できませんでしたが」
「シルト国王の英断」
「フロウ様からの持たらされた情報により」
「被害は抑えられそうです」
マルスも頷き喋る
「いやいや其方らの常日頃の賜物」
「日頃の心構え此れ大切なり!」
フロウは叫び光る剣を手に持ち少数のハイアンデットの群れに突っ込み
「行け」
フロウは戦闘用ゴーレムを出現起動させ戦わせる
「其処だ」
纏めた所で多多目的浮遊物体<エニグマ>を多数用い此れを瞬く間に殲滅・・・・
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