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俺の何か間違えた高校生活  作者: 連を見守るS
1/4

俺は、入る部活を間違えた

「本当の友達とは何か?」

俺はそんなことをつぶやいていて昼休みを過ごしていた。

新入生の友達関係が既に決まっている5月。

未だに俺は友達ができていない。

だが、俺は思う。

なぜ、人間はすぐに人にすがろうとするのだろうか…

いつも人はそうだ。逃げたいとき、寂しいとき、悲しいとき、すぐに人にすがろうとする。そして、気に食わないことがあれば、すぐに人間関係を切り離し、悪口をいい、暴力を振るい、そうして、いじめになっていく。



-俺はそんな道具のような友達はいらない-


そんなことを考えていたら、先生が俺を呼んだ。


「おい、(すめらぎ)。お前部活入ってなかったよな?」


「はい…」


あー俺部活入ってなかった…


「部員が2人で5月末までにあと3人入らないと廃部になってしまう部活があるんだ。そこに入ってみないか?その2人が言うには…」


「嫌です」


俺は速攻、そして、率直に返した。


「おい、待て待て!まだ最後まで言ってないだろ…試しに1週間だけでもいい。入ってみないか?お前まだ友達もいないみたいだし、いい機会じゃないか?」


1週間か…まぁ1週間ならいいか。


「ま、まぁ1週間だけなら…」


「さすが、皇。話が早くて助かる。私が仮入部届けを出しておくから、もう今日の放課後から行ってやってくれ。」


「わかりました。」


酷い部活だったら速攻やめよう。

1週間で友達できたら、俺もう5人は友達できてるよ?

そんな上手くいったら苦労しない…


そう思っていたうちに、昼休みが終わった。



***



--そして、放課後--


あー今日から部活が始まる…やっぱ断ればよかったかぁ…いつもなら帰って、Happy My Lifeを送る予定だったのに…


っていうか、本当にそんな軽い気持ちで入って迷惑なんじゃないか?そもそも部員は男なのか?男じゃなかったらどうすんだよ。俺速攻で逃げるぞ。


そんなことを思っていたら、既に俺は部室に着いていた。


ドアには学校研究部と書かれている。あー開けたくね。


「なんか怪しい名前だなぁ…」


と言ったそのとき、1人の女の子が勢いよくドアを開けてこう言った。


「あなたが新しい部員さんですね!

私はこの学校研究部部長、(ひいらぎ) 梨乃(りの)です!

あと、怪しくありません…!!」


俺は驚いて尻餅をついた。

その子はクラス委員やってそうな子だった。なに、この子元気すぎ。なに俺の逃げる予定崩しちゃってんの?


「お、お、驚いただろ!もうちょっと静かに開けてくれ!」


「あなたが怪しいとか言うから悪いんです!あ、聞き忘れていましたが、あなたの名前は何ですか?」


生意気な女だ…


「ま、まぁいい…俺の名前は(すめらぎ) (れん)だ。」


そういや、部員は2人って言ってたよな。あと1人は誰だろう?


「もう1人の部員は誰だ?」


「あ、すみません。ちなみに女の子ですよ!今呼びますね。」


梨乃がこれだし素直な子がいいな。いやいやそんなこと思ってる場合じゃない。女の子が2人?今日俺、精神的に死んじゃうよ?そんなことを思っていると、もう1人の女の子がやってきた。


「は、初めて…私は姫野(ひめの) 紗彩(さあや)です。これからよろしくお願いします。」

その子は高校生にしては背が低く、とても可愛い容姿をしていた。なんか、どこかで見たことあるような…まあいい。って、それよりマジで俺今日死ぬの?女の子2人?俺のこと殺しに来てるの?


「よ、よろひく」


俺は本当に精神的に麻痺ったみたいで、変な声が出てしまった。


「ロリコン。」


梨乃からそんな言葉が放たれた。


「は、はぁ?俺は断じてロリコンではない!!そんなことは置いといて、ここは何をする部活なんだ?」


話を変える俺。


「ここはこの学校の生徒について調べる部活だよ!あと、紗彩。こんなロリコン変態に近づいちゃダメだからね…!」


「ロリコン?何それ?」


え、マジで言ってるの?純粋過ぎじゃない?

いや、これは要注意だ!裏の顔があるかもしれない…


「おい、こんな純粋な子にそんなこと教えんなよ。あと、生徒について調べるってなんだよ。ストーカーかよ。」


この部活やばいと思い始めた俺。


「ストーカーじゃないよ。ただ人間関係とかどんな人とかを依頼されたら、調べるんだよ。ストーカーとか、やっぱり蓮は変態さんなんだね。」


一気に俺のこの部活やばいという気持ちが強まった。ガチでやばい部活だ。これで、校内の男子がストーカーしてるとか噂でたら、俺もう学校いかないよ?


「いや、それ普通にストーカーだから。ストーカー部活なら俺やめるわ。じゃあね。」


帰ろうとする俺の裾を掴んで紗彩が言う。


「ま、待ってください…まだお話しただけで私は名前も聞いてません…!やってみてから決めてください…!まだ、お話ししたいことありますし…」


こう言われると流石に帰りづらい。

マジかよ…これ本気で言ってるの?大体の男子、虜にしてるんじゃない?本当にあざとい。


「わ、わかった。俺の名前は皇 蓮だ。取りあえず、話をしよう…」


そう言って、俺は仕方なく部室へ入った。


文章のおかしな部分、アドバイスなどありましたらどんどんコメントください! 次回もよろしくお願いします!

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