表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
初恋  作者: 梅桃さくら
6/6

揺れる

「月村カンナ。15歳。一人っ子です。」


続きの言葉を待っている3人の視線が痛い。

これが私の全てだ、と言ったら引くだろうか。


  ある日突然、

  友達も学校も将来の夢もなにもかもどうでもよくなって、今ここにいます。


と言ったら、困った顔をするだろうか。

分からなくて、カンナは俯く。

こんなことをいえば早希はきっと、「じゃあ私はどうでもいいものの一つ?」と言うだろう。


  アナタは私のたった一つの手放せないもの。

  大好きなもの。

  ずっと一緒にいてほしいもの。


そして。


カンナの目は自然とヒカルに吸い寄せられていた。


彼はどう思うだろう。

こんな私を好きだと言ったことを後悔するかもしれない。

次の言葉を何か言わなきゃ、言わなきゃと焦れば焦るほど、カンナの口は固く閉ざして開けなくなる。

暑い夏の日差しが、カンナの頬を汗になって伝った。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ