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閑話:恋花? いいえキノコです

 閑話なのでかなり短いですすみません。

 時間は少し戻ってジャングラ・ジャングラ戦の少しあと。マニコとペコリカの会話。


「そーいえばさー。ペコりんはなんで最初ディスアンにいたのかにゃ~?」


「マニコさん……なんですかそれ?」


「ん~なんとなくU子ちゃんのマネ~。で、どうなの?」


「そんなに面白いことは無いですよぉ。最初は右も左もわかんなくて、気が付いたらディスアンだったんですよねぇ。そこで陽花さんに拾われて、ゲート作ってもらって今に至るってとこです」


「なんと、ペコりんもドジっ子枠であったか……」


「? どういうことです?」


「んとねー……」




・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・




「はぇー。じゃあ、ここにいるみなさんは、ほとんど偶然で集まったんですか? 何か運命的ですねぇ……」


「そこまでじゃないと思うけどねー。でも、みんないい人でよかった。レキも無事に馴染んでるし」


「あはは、たしかにレキさんのツンデレっぷりでは、普通のギルドだと軋轢生みますもんねぇ」


「基本公式が分かると、言動の全部がそれに当てはまるからわかりやすいんだけどねー。そこを理解していても付き合いきれないって人も多いし……嫌がらずに付き合ってくれるみんなにはホント感謝してるよ。もちろん、ペコリカにも」


「あはは、まあ作ってるならムカつきますけど、あれ素なんですもんね。なら付き合い方を考えるだけですよぉ。それで、そんなレキさんと、マニコさんはリアル友達なんですよねぇ? どうやって知り合ったんですかぁ?」


「んー……ひみつ。レキが嫌がるだろうしね」


「そうですかぁ。なら仕方ないですねぇ。それにしても、ゼットさんが本名だったとは……っていうか、簡単に教えちゃっていいんですかぁ? そんだけ特徴的な名前だと特定容易でしょう」


「あたしも不用心だなぁって思ったんだけどね。特定できるもんならしてみなっていうから調べたんだけど。全国で三十代前半の絶人って名前持つ人674人もいるんだよね」


「なんですかそれ? 何かブームでもあったんですかぁ?」


「特にそういうわけでもないみたいなんだけど。ゼットの由来もすごいマイナーな漫画からって話だし。それで674人って数字は出てこないでしょ? 変なシンクロニティだよね」


「ですよねぇ……。ついでに訊きますけど、マニコさんってゼットさんのこと好きなんですかぁ?」


「らいく? らぶ?」


「LOVE DEATH」


「んー、めいびーかな。年齢差からか、理性の方が先に立っちゃってるんだよねー」


「なに頭で考えてるんですか。女なら子宮で考えましょうよぅ!」


「ちょっと、あたしには無理かなー。本能薄いんだよね」


「冷めてますねぇ。ぼーっとしてたら、私が盗っちゃいますよぅ?」


「いいんじゃないかな? その気があるならね?」


「むぅ、挑発に慌てることなく冷静にかわすとは……実は経験豊富?」


「ふっふ~。みすてりあすなとこがマニコちゃんの魅力なのさ」


「確かに、子供なのか大人なのか微妙に解らないですもんねぇ……。私結構ネット友達のリアル年齢当てるの得意なんですけど」


「へぇ~、そうなんだ」


「例えばレキさん。彼女大人ぶってはいますけど結構子供でしょう? 小学校高学年~中学生くらいと見ましたが、合ってますかぁ?」


「どーだろーねー」


「はぐらかすってことはあってるって思っときます。その方が付き合いやすいですし」


「それもいいんじゃないかな。人との付き合い方なんてそれぞれだし、今のとこそれで問題もないしねー」


「曖昧でもなんとかなるとこがネット関係の魅力ですよねぇ。その分、関係が深くもなりにくいですけど」


「だから、リアルとは違う付き合い方も出来るんだよ。優劣じゃなくて単なる種別の違いだね。どっちともうまく付き合ってかなきゃ」


「ですねぇ……そういえば、この間こんなことがあったんですけど……」


 女子二人のかましい会話はなおも続いていく。


 ちょっと遅くなりましたが、お気に入り登録500件突破ありがとうございます。

 よろしければ、これからもお付き合いくださいね。

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