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すろ~らいふ・モンスターズ~最弱機械族から始めるまったりプレイ~  作者: woza
シーズンわん:結成すろ~らいふモンスターズ編
27/65

第二十三話:結成・・・そして伝説へ?

 さて、それからどうなったかと言うと。


「マスター。肩をお揉みしましょうか? それとも何か飲みモノがほしいですかぁ?」


「いや、俺機械だし、どっちもいらないんだが・・・・・・」


「ほらベラ、マスターが困っているじゃないかマスターから指示が無い時は静かに待つのも従者の仕事だよ?」


「いや、そこで見ていられるのも色々やりづらいものがあるんだが・・・・・・」


 レズっぷる従者ゲットだぜ。


 ・・・・・・どうしてこうなった。


 もうちょっとこう距離のあるコネクションを結ぼうと思ってたはずなんだが、なんか「マスターは私たちの魂の恩人ですから。これから誠心誠意お仕えいたします」とか言って狩りの時以外は常に付いてくるようになってしまった。


 よかったのか悪かったのか・・・・・・、まぁハッピーではないがトゥルー位の結末には落ち着いたんではなかろうか。


 ちなみに俺たちがこれから人を襲うかもしれないことについては、「私達もすでに罪人です。これからの未来マスターたちと共にあると決めたならば、今更新たな罪の一つや二つ増えたところでどうということはありません」だそうだ。


 いい感じに闇落ちしてる風ではないかと思うが、チョロすぎないだろうか? チョロインなの、ねぇ?


 まさかあの程度の説得でここまで心酔してくれるとは思わなかったが、まあ落ちてくれたのならありがたく利用させてもらおう。


「ところでさ、二人は何が出来るの?」


「はい私は生前ほどの魔力はありませんが、魔法関係の知識ならば相当のものだと自負しております」


 なるほど、俺には恩恵は少ないかもしれないが、これから他のメンバーが魔法を覚える時には重宝しそうだ。


「はいはーい、私は家事全般が得意です!」


「・・・・・・は?」


「掃除、洗濯、料理、何でも任せてください!」


「・・・・・・えっと、イザベラさんは元騎士何だよね?」


「えっと、実は入ったばかりで、騎士見習いの下っ端だったんですよね。だからやれることと言ったら雑用ばかりでそればっかりうまくなっちゃいました。やっぱり駄目ですよね? こんなの・・・・・・」


「そんなことないさ、みんなの生活を守る君は立派な家庭の騎士様だよ。ベラ・・・・・・」


「そんな、エヴァさん・・・・・・」


 そして二人だけの世界へフォール・イン・ザ・ワールドしていく二人。


 うぜぇ・・・・・・果てしなく、うぜぇ・・・・・・。


 何だこれ、デメリットの方がでかくないか? 俺はどこで選択肢を誤った? いや、決して俺がリアルでラヴに飢えているから、うらやましいという話じゃないからな。


 そんなバカップルなレズップルを目の前にため息をついていると、マニコがやってきた。


 あれから再び成長させたマタンゴボディは再び6歳児ほどの大きさまで成長してる。


「ようマニコ。首尾はどうだ?」


 俺はあの後魔大樹となずけた元ギルドホールを調査してくれるようにマニコに頼んでいた。


 といっても、マニコももともと気になっていたからと言って、特に対価とかは渡していないんだが・・・・・・。


「うん、だいたい調べ終わったよ。それでねぇ、嬉しいご報告っ!」


「おっ、なんだ?」


「うい、なんとギルドホールの部屋中に結構そのままの形で残ってるよ。撃ち込んだ補強材がそのまま部屋の周りを取り囲んだから中は無事だったみたいだねぇ」


「おぉ、それは確かにうれしい」


 これで、ポンコツミイラを差し引いてもおつりがくるな。


「だけど、完璧に取り囲んでふさがっちゃってるから入口は自分たちで開けなきゃいけないんだよね・・・・・・。あこれ見取り図」


 マニコはそう言ってデータファイルを送ってきた。


 結構大きな建物だったギルドホールを飲み込んだだけあって幹の直径はかなりの太さになになっている。そして・・・・・・、


「一番近い部屋までの壁の厚さは約6m。まともにメインホールを入口にしようと思うと13mか・・・・・・今ある道具じゃどうにもならないな・・・・・・。地下からは無理なのか?」


「無理。っていうか完璧にあの地下室はつぶれちゃってるよ」


「まじか!? 結構苦労して壁を塗りなおしたのに・・・・・・」


 諸行無常とはこのことか・・・・・・。


「たとえばさ特定の場所だけに菌糸を張り巡らして腐らせて柔らかくしたりとかは出来ないか?」


「難しいかな、相手を操ったり腐らせたりするのは寄生スキルの領域で、いまあの魔大樹と結んでいる関係は共生。これは格上相手にも結べる代わりにアプローチが制限されるスキルなんだよ」


「そうか、となると正攻法で削るが切り取るかして道を開けるしかないわけか・・・・・・。そろそろドロップアイテムとかがストレージを圧迫して切れるし、野ざらしの実験道具とかを整理するためにも、せめて倉庫だけでも使いたいんだが・・・・・・」


「それならば私が持って行きましょうか?」


 俺のつぶやきに答えたのはエヴァさんだった。いつの間にラヴ・ディメンションから帰ってきたんだ?


「えっ? どう言うこと?」


「私はゴーストですから。私のストレージに入れて壁抜けすれば取り合えず建物の中には入れておけますよ?」


 なに、NPCもストレージとかプレイヤー基本スキル使えるの? フレンド登録はできないからフレンドチャットとかは無理だろうけど、便利すぎない?


「エヴァさんマジナイス。じゃあとりあえずこれをお願いするね」


 マニコがストレージから適当なドロップ品を渡していく。まあできるというならやってもらうか。


 しかしエヴァさんの優秀さが際立つなぁ。マジそこのミイラがポンコツにしか見えなくなってきた。


「そんじゃ俺の分もよろしく」


「解りました。そう言えばマスター。私達のチーム名とかってあるのでしょうか?」


「え? 無いけどなんで?」


「いえ、これからあそこをチームの倉庫として使うのならばチーム名があった方が管理しやすいかと思いまして」


「そうだな・・・・・・っていや、今いないメンツもいるし。こういうのはみんなで相談して決めないといけないだろ?」


「いんじゃない? 仮にでも決めちゃえばいいよ。正式な登録で変更不可とかじゃないんだしさ。ちなみに私は何でもいいよー。名前決めたりするの苦手だからおまかせで」


「えっ? あぁ、そうか?」


 と急に言われても困る。


 俺も名前を決めるのは苦手なんだよな。MMOの自キャラの名前を本名にしちゃうくらいには。


 ま、仮だし適当でいいか。


「すろーらいふ・・・・・・」


 そう、俺はもともとまったりモンスタープレイを目指してたんだよな。


 出だしが出だしだっただけにここまでちょっと真面目に攻略しちゃったけど、これからはもっとのんびりできるように願いを込めて。


「すろーらいふ・モンスターズで!」


というわけで、タイトル回収乙&第一部完と言ったところでしょうか?


これからも予定は未定(まずはここまでの改稿作業かな? 序盤のマニコのキャラぶれとか出来そうなところがあったら加筆したり)ですがぜひともお付き合いいただければ幸いです。


 それではここまでお読みいただきありがとうございました。

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