閑話:だーさんるーさん
これは9羽と10話の間の話になります
遺跡に向かう道すがらの会話
「そういえば俺を助けてくれた時、火魔法が飛んできましたけどお二人はどういうスキル構成なんですか?」
「え? あぁ、火魔法は僕だよ。火魔法と両手利き、回避に心眼が主なスキルかな? 妖精族はもともと魔法が得意な後衛種族だけど邪妖精になると近接戦闘用のステータスも良くなるんだよ。もともと火魔法後衛を目指してたんだけど結局魔法戦士的な構成になってしまったね」
「だーさんにはそれが似合ってますよ~。私は完ぺき盾構成ですね~。各種耐性に体力向上、盾を手に入れられなかったので棍棒を両手持ちにしてパリィで対処してます~」
「なるほど、アタッカーとディフェンダー、奇しくもお互いをお互いを補い合う構成というわけですね?」
「そうそう。あ、ゼット君。これは提案なんだけど。敬語止めないかい? ほら、もう僕たち仲間なんだし」
「いや、でも。お二人は年上っぽいし敬意は払ったほうがいいかなって思いまして」
「MMOで一緒に遊ぶ仲間なら年齢は関係ないですよ~。普段からのくせだったりキャラ作りでないのならともかく、意識しての敬語は壁を感じてしまいます~」
「そういうことならやめます…と、やめるわ」
「そうそうそれでいいですよ~」
「話は変わるんだけどさ、だーさんとるーさんはどうしてCAOを始めようと思ったの? ほかのMMOをプレイしていたんだよね? 私はそっちがきになるなぁ」
「うん、そっちのほうはだいぶ前、結婚を機に引退していたんだよ。僕は仕事を始めたばかりだったし、子供も産まれたしで、色々忙しくなってやっている時間が無くなっちゃってね」
「でも、今は少し余裕が出てきたし~、子供も手がかからなくなったから再開しようと話してたんですけど~、サービス終了しちゃってたんですよね~」
「まあ、僕たちがやってた時代でももう10年以上たってる古参ゲームだったし仕方ないね。で、折角だから今度はVRをやろうってことで、モンスタープレイって言うほかにない特徴をもったこのゲームを始めたんだ」
「なるほどぉ。では次にお二人の馴れ初めなどを・・・・・・」
一行はそんな会話をしながら、移籍へ向かう。
だーさんは40代前半、るーさんは30代後半のつもりで書いていますが決定ではありません。
次話は今日の夕方には上げれると思います。




