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すろ~らいふ・モンスターズ~最弱機械族から始めるまったりプレイ~  作者: woza
シーズンわん:結成すろ~らいふモンスターズ編
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第九話:トレードトレード

前回のラストをちょっと付け足して、トレードに参加できないレキはその間狩りに行くことにしています。

 マニコの提案で始まったトレード大会。各自出したアイテムはこんな感じだった。


 俺:毒液、クズ鉄、錫鉱石、銅鉱石、石亀の甲羅、石亀の鱗皮。


 ドロップアイテムだけでは何なので、自分で調合した毒液も混ぜてみた。


 マニコ:リカブーの根っ子、シビレ玉虫、ネムリ玉虫、木炭、小賢猿の毛皮。


「なぁ、このシビレ玉虫とネムリ玉虫ってなんだ?」


「私の領域で取れた新種だよ? 名前も私がつけたんだ。その名の通り食べるとしびれたり、眠ったりします。ちゃんと動物実験したから効果は確かだよ」


 新発見、新種を見つけると命名権を得られるらしい。もしかして結構モンスターの命名法則がばらばらなのは、発見者が好き勝手つけたからなのか?


 そしてさらりと動物実験とかマニコ恐ろしい子っ! まぁ、ヴァーチャルだからそこまでひどいことでもないんだけどね。


 だーさん:女郎蜘蛛の縦糸、大サソリの尻尾、大サソリの鋏、雪子熊の肝臓。


「僕はムツ、トリーチェ、アルサーベと回ってきたんだけど、とにかくるーさんと合流することを最優先にしていましたから、そんなにモンスターは倒してないんですよ。デスペナだけもらうのはさすがにきついですから、最低限は倒してきて集めたのがこれです」


 るーさん:火ネズミの毛皮、ホワイトストーンマンのかけら、いか墨、サハギンの切り身。


「私はクィントゥムの火山とプルミエの海辺の素材ですね~。私もそれほど狩ってないので数は少ないです~」


 と言いながらも、二人とも各十数個ずつは確保している。二人とも結構なゲーマーじゃないか? だとしたら初日のミスが不思議でならないけれど。


「ゼットさん、何かほしいものはありますか~?」



「そうですね、この火鼠の毛皮って言うのは何ですか?」


「それはクィントゥムの火山地帯にすむネズミの毛皮ですね~。とっても丈夫で燃えにくいんですけど、毛足が長くてふわふわもこもこしてるので~。耐熱装備としてはちょっと不人気です~」


 普通に着ると暑いというわけか、しかし俺が目をつけたのはその毛足の長さだ。


「じゃあ、これにします。これと金属鉱石類を交換ということで」


「いいんですか~? じゃあ、こうかんしましょう~。でも何に使うつもりなんですか~?」


「それは、ものができてからのお楽しみってことで」


 と俺たちが交換している間に、後ろでもトレードが成立したらしい。どうやら、小賢猿の毛皮と雪小熊の肝臓がトレードされたようだ。


「マニコは肥料に使えそうなものって想像はつくんだけど、だーさんはなんで毛皮?」


「僕は、おもに皮装備を使うことになるだろうからね。これからここを拠点にするとなると自給自足が基本になるから。裁縫のスキルを上げておこうと思って。」


「あ、じゃあ俺からは石亀の鱗皮を出しますね。丈夫ですからコテとかすね当てとか部分防具にちょうどいいと思います。というわけでサソリの尻尾と交換しません?」


「商売上手ですねぇ。喜んで交換しますよ。これで当面の防具は心配なさそうですね」


「良い取引ができて光栄です」


 だーさんが何だか悪徳商人の様な雰囲気を出してきたのでちょっとのって見る。こういうノリを忘れない遊び仲間って言うのは貴重だよね?


 と、小芝居している間に、マニコとるーさんは木炭とサハギンの切り身を交換したようだ。


「マニコとは・・・・・・・今ちょっと交換するものがないな・・・・・・」


「そだね~。ゼットのラインナップの中でほしいものはないかな? でもべつに、ただであげてもいいんだよ? 玉虫気になってるんでしょ?」


 見抜かれてたか。


「いや、人数も増えてきたし、その辺はきっちりしよう。なあなあから壊れる人間関係って結構あるもんなんだ」


「そっか~。そうだよねぇ」


 マニコは分かっているのか分かっていないのか一人でうんうんとうなずいている。もちろん寄生している生き物のほうじゃなくて本体のキノコのほうだ。


 各自ほしいものが決まっていたので結構スムーズに交換が進んでしまったな。これじゃレキは狩り場に着いたか着かないかくらいじゃないか? 却って悪いことしたなぁ。


「あ、何かタイミング良くレキのほうから念話着信が来た・・・・・・うん、うん・・・・・・え? 本当!?」


 何だ何があったんだ?


「うん、じゃあ、今から行くね? うん、他の人も時間があったら誘うから。じゃ、後で」


「何か神妙な念話だったけどどうしたんだ?」


「うん、なんかレキがね、遺跡の入り口っぽいもの? を見つけたって言ってて、皆さん時間があったら一緒に探索しませんか?」


 そんなの・・・・・・・。


「「「行くにきまってるだろ(ます~)(いますよ)」」」


 遺跡と聞いて燃えない奴はゲーマーじゃないよね?

 今回もちょっとかなり短いですがここで切っておきます。

 果たしてレキの見つけた遺跡とはどんなものなのか? それはまだ私も知らない(ぉぃ

 そんな調子なので次回はちょっと時間が開くかもしれません。

 大事なことなのでもう一度書いておきますがこの連載は不定期更新です。


 たくさんのブックマークと評価ありがとうございます。毎日それを見ながらニヤニヤする日が来るとは自分でも思っていませんでした。どうぞこれからもよろしくお願いします。

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