表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
黒月  作者: 火村虎太郎
第一章 正宗
6/42

小競り合い

数ヶ月後、正宗が学校に復帰。

だが・・


「ぶははは・・弱ぇぇ。」ヒデ(ナンバー2)

「もう、完全に潰しちまうか、横沢(ナンバー3)


ぶざまに、やられる正宗。潰せるとこは潰しに掛かるヒデと横沢

ナンバー1の増本が少し抜けてるので、この二人は暫定的に連合を。


利き腕は、ろくに使えない正宗


「何が、サッカーだ、だせえ」ヒデ

「岸も山田も、もうびびって学校来てねえじゃねか・・」横沢


「なっ!何やってんだよ!正宗は怪我人なんだぞ!」誠


ヒデと、横沢に呼び出されて殴られている正宗を発見


誠と一緒にサッカー部へ入ってる正宗。


「・・誠・・いいから・・いいから・・」正宗

「ま・・正宗ぇ・・」誠


ぶざまに・・


「・・すみませんでした・・」土下座する正宗


「ぶははは。終わったな」ヒデ

「写メ撮っといてやるよ、わはは」横沢


(くっ・・正宗ぁ・・)誠


あっけないもん・・

脱落。一度手を突けば・・・


次の日も・・


「おらっ!また土下座しろやっ!」ヒデ

「くははっ。おらっ!」横沢


「バン!」サッカーボールを蹴って正宗にぶつける二人


「もう、勘弁してくれや・・」正宗


どれだけ弱い相手に悪党になれるかが、不良の戦い。

植えつける・・正宗にも、他の奴にも。

あいつ等を、敵に回せば・・



「ちっ!」

「バッ!!!」摑まれる腕


「・・・・」

「やめろ・・アンっ。だせえ・・後輩が、やられてるから出て行くなんて・・」渡瀬


遠くで見ていたアンが助けに行こうとしたが、アン軍団渡瀬に止められる。


「・・・俺にも責任がある・・」アン

「ねえっ。単車で事故った、正宗・・いや、喧嘩の弱い奴が悪い・・・」渡瀬


大体それどころじゃないアン軍団。

もうすぐ卒業、ガンさんとキムさん、強力な黒北ツートップが。


「鬼丸が狙ってる・・パッキンも・・」渡瀬

「ああ・・赤月の三年もシメたらしいな・・」アン


対、鬼丸・・白月に備えなければ・・

正宗をいじめてるヒデ、横沢も黒北の戦力なのだ潰す訳には・・

だいたい、同じ学年でケリつけるべき。


それに、三年でトップにならなければ黒月愚連隊には入れない。

ヒデを潰せば狂犬が・・

横沢を潰せば現二年ナンバー1の火村が・・


二年ナンバー1・火村の派閥に入ってる一年の横沢


「まあ、ノータッチだ・・」アン

「ああ・・そうしろ・・かわいい後輩だけどな・・」渡瀬


敵を今は増やしたくない・・・せめて、一つなら・・


~~~二年~~~

№1・火村

№2・狂犬(狂犬軍団)

№3・田淵(狂犬軍団)

№4・アン(アン軍団・渡瀬・正宗グループ)


~~~一年~~~

№1・増本

№2・ヒデ(狂犬軍団)

№3・横沢(火村グループ)

№4・正宗(アン軍団)


~~~~~~~~


次の日


また、いじめられる、正宗

殴りかかっても、利き腕じゃないパンチなんてたかだか知れてる。


「・・・もう、許さねえぞ」アン

「ばかっ・・」渡瀬


見かねて、アンが行こうとするが・・


「うおっ!ぶはは・・・」渡瀬

「ふっ・・はは・・行けや・・認めてやる・・俺が・・」アン


アンと、渡瀬をさえぎり、正宗の方に向かう数人。


ボンタンに、いかつい髪型。

ここ・・

変わるなら・・


「俺が相手してやるよ!・・・・

 俺が正宗グループ新暫定リーダーの誠だぁ!」誠


「誠ぉ~」正宗


「なっ!このやろう、調子のりやがって」ヒデ

「くくく、遊んでやるよ、こいや!」横沢



「負けたまま終われるか~」岸

「ああ、誠が立ったんだ、行くぜ俺達も」山田


岸と山田も参加。

見てられない。毎日正宗が殴られてるのを。


乱闘。だが中学生の喧嘩なんてかわいいもんだ。死にはしない・・



「・・・頼むぞ・・これから・・」アン

「・・くっ・・はいっ」誠


新しく、誠を頭にもう一度グループを復活。

だが、初陣は、ぶざまに、二人のヒデ・横沢に敗北。

ぶっ倒れたままの、誠と正宗。そして岸・山田


「正宗ぇ・・」誠

「何だ?」正宗


「お前が、また完全復帰するまで・・俺が黒月愚連隊入り目指してやる」誠

「ああ・・ありがと。俺も、がんばる。」正宗


グループで、黒月愚連隊に入れるから・・

その後でも・・・いつか、喧嘩の強い正宗に・・・先頭に。



しばらくは小競り合いが続く学年

荒々しく・・

ゆっくりと・・

正宗は、またしばらく、入院でリハビリに専念

少しでも・・押さえ切れない気持ち



~~~~~~~~~


「おらっ!何が教育だ!全部ぶち壊せ~」

「止めれるもんなら止めてみろやー」


「ガチャーン!!」「バキっ!」


「止めろっお前等~」教師

「くそっ、いきなりもう手がつけれんぞっ」教師


の二人を遠くから見てる、正宗と誠


「あれか・・」正宗

「マジか?あいつら?」誠

「誠ぉ・・リキ入れろよ・・」岸

「ほんっと変な時に派閥の頭になっちまったな誠」山田


もう学校に復帰してる正宗。

というより、もう二年になり新入生が・・・



~~~三年の校舎~~~


「いきなり、あれか・・」アン

「くくく・・よかったよ、ウチの派閥で」狂犬

「お前の派閥って訳じゃねえだろ?」アン

「いいぜ、やれやっ。別に、文句も言わねえぞ、くくく・・」狂犬



黒北が荒れる・・・

黒北史上最悪に・・・


問題児一年のヤンチ・・



「ヤンチ、帰ろうやっ」剛健ごうけん (南小)

「んっ剛健か、いいよー」ヤンチ



を、学校の外で、たまたま見掛けた赤月の生徒

というより、情報収集に来ている赤月の不良達

月の地区で今持ちきりの話題・・



「なっ!なんじゃありゃ・・」

「まっ・・マジか・・」

「一年だろ?」


黒北は、ボンタンの太さは順位が決まっている。

三年の強い順から太い物を。


「あんな太いボンタン穿いて・・」

「他もだよ・・さっき通った一年もだが・・」

「ツレも全員ボンタン!?どうなってんだ今年の黒北は!?」



「困った・・二年・三年がもう目~付けてますよ・・」教師

「黒北の歴史が崩れるぞ・・」教師

「悪い子じゃないんですが・・」教師

「十分極悪だよ・・もう一年の担当は授業も出てないよ・・」教師


不良の多い学校なので、教師もうまく不良の上下関係を使いセーブしてきたが・・



「くく・・・待ち伏せですか?先輩っ」ヤンチ

「・・・ヤキだ・・黒北の秩序って奴を教えてやるよ・・」アン


一年不良軍団のリーダー格、ヤンチ。

というより、一年が強力。

この、軍団の数を見れば・・・


ぞろぞろと・・・


「どうした、ヤンチ君っ」

「ヤンチ、手伝うぜ」

「ヤンちゃん、喧嘩~?」


すでに黒北でも最大派閥。最大勢力。

総勢20人の一年の不良達。



「・・止めろアンっ・・」


「なっ!火村・・」アン


現、クロキタ番長の火村が登場。



「もうウチの兵隊も三人やられた・・

 田淵もやられたぞ・・その一年に・・」火村

「んなっ!田淵が!?」アン


三年の№3の田淵を入学したての一年が・・・

考えられることではない・・・



ニヤニヤしながら見てる一年達。


「・・鬼丸が、狙ってる・・」火村

「・・・・だがほっとけば秩序が乱れる・・黒北の・・」アン


「それでも今日は引け・・」火村

「うっ・・・」何かに気づくアン


遠くで、兵隊連れて、様子を伺ってる白月のパッキン


「・・・なるほど・・漁夫の利でやられちまう・・」アン

「お前ら、黒北の為って、考えねえのか?・・」火村


すでに、鼻くそほじってる、ヤンチ


「ねえっすねぇ~・・・きっと・・」ヤンチ

「くく・・ないね~せんぱ~いっ」剛健が、かなりふざけた顔して


(ばかっ火村さんと揉めるんじゃねえよ・・俺、黒月愚連隊入りてえのに)コー


遠くで見てるコー。ほぼ、黒月愚連隊当確の火村とも仲良くしたいコー


火村とも?



「・・今日は引く・・アン行くぞ・・」火村

「くっ。ガキこらっ・・」アン(くっ・・足にダメージが・・)


そう、・・すでにいきなりヤンチがアンを殴打した後。

人が集まる前にすでに手を出していたヤンチ。




去っていく火村にアン


「・・・さて・・時代を変えますか・・」ヤンチ

「取ろうや・・黒北」剛健

「だな・・ヤンチ君なら」

「やっちゃえやっちゃえ~」


黒北史上、最強の・・いや、最凶の学年が、ついにデビュー。

黒北の今までの流れさえぶち壊す。


白月と戦う前に、黒北が内部崩壊していきそうな・・



「・・・頭おかしいのか?アイツら・・」アン

「くく・・飲み込まれるなよ・・飛び切りの悪党だぞあいつ等」火村


一年の校舎を見れば、ここだけ、別世界のような・・


すべてのガラスが割られ、投げ捨てられた、椅子に机。

そして、20人近い不良が歩いて行く、異様な光景。



すでに、黒北に、秩序は無い・・・



一年の校舎にスプレーで落書きされた文字



『黒月喧嘩 王政復古の大号令』



「あれ、どう言う意味よヤンチ~」剛健

「へへっ。」ヤンチ



ハンパな気持ちじゃ、一瞬で押し流される。

上も下も関係ぇねえ・・


強い奴が勝てばいい・・

この天下の喧嘩処、黒北で。


どうせ悪党で生きていくなら・・・・飛び切りで。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ