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黒月  作者: 火村虎太郎
武蔵黒月出撃門の戦い 最終決戦
28/42

やっぱ、ヤンキーは金髪っしょ。


出撃門に集まる不良達


一番遅いのは、ヤンチ達だ

鬼丸・ケンゾーと合流して出発


まあ、本当の遅れた理由は、剛健のテンションがすっげー低かったから・・


もう、家帰って寝るだとか、裏切られたとか・・

まあ、顔真っ赤にして恥ずかしそうだったし・・


「なんて、ナイーブなんだ!それぐらいで!」ヤンチ

「うるせえ!すっげー恥ずかしかったんだぞ、もう大体やる気ねえっ」剛健


おうせ~~いっ・・ふっ・・こおおお!・・の件である


(困った・・)鬼丸

(気分屋だな・・)ケンゾー



「・・来たぞ・・王政復古・・」

「すげえ頭してんな!真っ赤だな」


「来たっヤンチだ」

「ああ、気合入ってる」


やはり皆キーマンはヤンチだと思っている。



「すげえな・・」ケンゾー

「ああ・・覇王まで呼んだのか・・」鬼丸


丁寧に頭を下げる者達・・


「お疲れ様ですっ黒月愚連隊初代総長の・・」初代総長

「うんっどうもね。」覇王


「すいません、こんな小さな抗争に出張って来てもらって」二代目総長

「ううん、いいよ。気にしないで」覇王


この光景を離れた所で見ている小月の連中


「ちっ・・これで、本当に負けたら、この辺から追放されるぞ」米谷

「二代目の野郎っとんでもねえ大物にコミッショナー頼みやがったな」石田


黒月愚連隊のメンバーも直立不動でこの大物を出迎える

負けて約束を反故にするなんて事は、もう無理・・


「ちっ・・勝つぞ」米谷

「おうっ」石田



「・・・ねえ・・覇王って?」ヤンチ

「ああ・・この黒月出身の出世頭だ、伝説の人だ、

 ここじゃあ黒月の覇王って言われてる・・」ケンゾー

「東京でも5本の指に入るほどのアウトローだぞ」鬼丸


「ふ~ん、すげえ気さくな人なんだね」ヤンチ


(東京のタブー黒月か・・・。

 だが久しぶりだな、立ち上る貧乏の煙に不良達・・

 それに、来たかった・・もうすぐ始まる抗争に・・)覇王


青田買い。

いい若手が居たら、押さえときたい。

誰も手を出さない月の地区の不良を・・


(構図は大体説明してもらった・・

 頭が負ければそのチームは終了・・

 そして、最後に勝ち残った奴が・・・)覇王


「おっ!おいっ」

「うひゅう~」

「来たっ赤姫っ!」

「うおっ!髪、まっ金金」

「うひゅう、いいじゃねえか金髪の赤姫も」


当然やって来る。

赤姫争奪戦でもあるのだ・・


(うんっ。かわいい不良だな)覇王


赤姫は近からず、遠からずの位置で見物

よく見れば、遠くからは、人・人・人・・・不良達


「・・・月、以外からも、来てるな」鬼丸

「ああ・・見たことない不良達だな・・」ケンゾー



「あれか・・赤い髪が、通称ヤンチか・・」

「ああ・・黒北に不良特別学級作らすほどの悪党だ」

「あれが米谷・・それに鬼丸にケンゾー・火村・・」


「タイマンとなると、火村か?噂では・・」

「鬼丸も有名だな」

「バカっ米谷はタイマンでも強いんだよ」

「ああ、王様だ・・」


無敗の王様

残虐ぶりのイメージが先行してるが、米谷も古今無双の喧嘩屋である


 

「んで、誰が出るんだ?ウチは俺とコー」火村


そう・・聞いておかなければ・・後で、俺も、俺もと言われても困る


「ウチは、俺(米谷)・石田・増本・正宗・誠・・」米谷


「おおお・・」

「誠出るのか?」

「のの君がんばれよー」


「ウチは、俺・剛健・鬼丸君・ケンゾー君」ヤンチ


「やっぱ、パッキン無理だったか・・」

「でも強力だぞ、このメンバー」

「やっぱ、有利は王政復古か?」



ヤンチ・剛健・鬼丸・ケンゾー 四人

米谷・石田・増本・正宗・誠  五人

火村・コー          二人



「順番きめるぞ・・」米谷

「ああ・・」火村

「おうっ」ヤンチ


ちょっとしたクジ引き

1・2・3と書かれた棒を引くだけ


(まあ無難に、3がいいか・・)鬼丸



1・王政復古 2・小月 3・火村


「・・・・よしっ!」ヤンチ


「・・・なんでっ?」剛健

「知らねえよ・・」ケンゾー

「あの、バカ、ルール分かってんのか?」鬼丸


なるべく出ない方がいいに決まってる。

他所と他所がやっても、一人か二人は脱落なのだ・・


そして、この、まず一番の王政復古が取る手段は・・


「いいか、まず、剛健だ」ケンゾー

「ああ・・そうすれば、向こうは、やりたくないからスルーするはず」鬼丸


そうっ・・スルーしていけば・・・


「んっ?ああ!そうか、もし、俺に勝っても、そんなに意味が無いんだ!」剛健

「ああ・・ウチと小月が一回づつスルーしただけで・・」鬼丸


まず、次に火村派が出すのはコーで確定、その対戦を受けずにスルーすれば、

火村が必然的に出ることに・・

まず、火村を潰せるチャンス。


チーム人数以上のスルーは不可のルール

火村らは、一度、ヤンチ達なら三度。次は絶対に出なければ行けない取り決め


「決まったら、前に出ろよ、それに対して、

 どちらかのチームがそいつと対戦するか決めて前に出ろっ」二代目


「えっ?ちょっと待って・・じゃあ、火村の時に、ウチか小月が出て・・

 う~~ん・・ややこしい・・」剛健

「まあ、スルーし続けたら、人数の少ない、ウチが先にヤンチを・・」鬼丸


色々考えるが・・


「おおおおお!」

「うおおおお!」


急に盛り上がる観衆、どよめく決戦場


「なっ!なんだ?」剛健

「なっ!何やってんだ!バカタレ~」ケンゾー

「ばかっ!話聞いてないのか!?」鬼丸


そう・・すでに、ヤンチが前に・・


(聞いてるよ・・・でも・・)ヤンチ


要らない・・小細工は・・



(俺が・・取るっ。)ヤンチ目を瞑り空を見上げたまま



いきなり大将出撃・・


負ければ・・・・・終わり・・



「かかかっ!おいっ」米谷が石田の方を見て

「おうっ」石田が立ち上がり・・


(まずいっ!取りに来た!行き成り石田出す気だ)ケンゾー

(バカタレっ、負けたら終わりなんだぞ!俺もケンゾーも出ぬまま」鬼丸


その一瞬の間から・・


「どわあああああ」

「はああああ?」

「なっ!なんだそりゃ!」

「うおおおマジか!?」

「どうなってんだ!」

「いきなり大荒れだぁ」


鳴り止まない観衆のどよめき・・・


「なっ!」鬼丸

「くっ!」ケンゾー


すべての視線を釘付け・・




「・・・愛なんて・・・要らねぇ・・よ・・」



(見つけたっ!ダイヤモンドの原石!

 天然のアホ!生粋のお祭り男!)覇王



誰よりも先に前に出たのは・・・

 



剛健。



最終決戦・・・開幕。

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