生きて行く為に。
~~~小月学院~~~
「・・・大丈夫か?ゼロちゃん」二号
「・・ああ・・」ゼロ
「もう、小月に落ちたんだから、しょうがないよ・・」一年
「ああ・・黒北としてじゃなく、小月の生徒として・・」一年
「・・・ああ・・」ゼロ
(ゼロちゃん・・・でも仕方ない・・でないと、一年間ずっと虐められる・・
いやっ・・一年間ならまだいい。下手に、上級生に逆らえば・・)二号
ペナルティー狙いの陰険な嫌がらせ・・
「でないと、ゼロちゃん、二年・三年も、小月に居る事になるぞ」二号
「分かってる。念を押された・・」ゼロ
裏切れば、遅刻などのペナルティーで一年延長をさすぞと。
「三年はペナルティーないから・・」一年
「ああ・・無理やり、ゼロちゃんの通学中に捕まえて行かさない事も・・」一年
「ああ・・寮の奴等でも、無理やり、外に連れて行かれて、
そのまま門限に間に合わないようにする事も・・」二号
「結局、三年には絶対逆らえねえ・・」一年
「くそっ!」二号
(わかってる・・だから・・せめて、この一年は・・)ゼロ
静かに過ごせば、黒北に復帰。そしてそれから・・
(米谷取り・・無月だ家は。それに、来年、黒月愚連隊の総長に就任・・
いやって言うほどチャンスはある。
それに、俺が事件の真相を知ってるとは、気づいてない
だから、この一年は・・)ゼロ
理想は抗争をせずに終わりたい
だが、
次の黒月愚連隊のもう一人の候補、火村の台頭・・
赤姫の月を制覇した者と付き合う・・
白月の石田のパッキンとの揉め事・小月入学
目立っている、王政復古・・
(ヤンちゃんや、鬼丸君とかにも、まだ言えない・・
言えば、問答無用に小月・・米谷と抗争になる。
そうすれば、俺は小月の生徒として、動く事になる・・
当然、罠に嵌めるようなことの餌にされる・・
断れば、二年三年もここで過ごす事になる・・
だいたい、この強力な、ヤキや、いじめに耐え切れない・・)ゼロ
まるで廃人のような、二年・三年を見かけた・・
きっと、ペナルティー組。
嫌がらせで延長されたのか?黒北にやられて延長させられたのか?
ここに居すぎて、精神がおかしくなったのか?
もう喧嘩する気力さえもなく。ただボ~っとしてるだけの生徒
たしかに中学生くらいに、この環境は堪える
寮にはテレビも無ければ、漫画も無い。女子の匂いさえ・・
「あっ!そうだ!ここに通ってる黒北の二年ってのは?」ゼロ
キーマンになるはず・・・
「ああ・・てか最近だぞ。ここに落ちて来たの」一年
「えっ?まだ会ってないの?黒北でも相当だったとか」一年
「ほぼ、同時期くらいじゃないかなゼロちゃんと・・ここに落ちたの」一年
「もう、結構二年シメてるぞ。顔だぞ二年の。子分も連れてる」二号
「・・じゃあ、きっちり、小月の人間として生きて行くんだ?」ゼロ
「まあ、そうだろ、変に三年に睨まれてペナルティー食らうよりは・・」一年
「ゴマすっといた方がいいよな。当然」二号
「・・・ちょっと、見てくる」ゼロ
気になる・・いや・・きっと、この抗争のキーマンになるはず・・
話は少し戻って・・
~~~朝の出撃門~~~
「・・なんだぁ~?まさか、やるのか?小月の俺とよっカスがっ」のの
のの・小月の二年の生徒
「くっ・・」岸
「・・・やろうや。もう我慢できねえ、このクソやろうが!」山田
正宗グループの岸と、山田
人を、上から見下すような横着な態度
それに、太いボンタンを穿いて、それを強調するような・・
俺はお前等みたいな、細いボンタンしか穿けないカスじゃないんだぞ・・
俺は、天下の小月だぞ・・
何度か、小競り合いはしてるこの三人。
まあ、つかみ合ってるだけで、手は出せない
やはり・・
「駄目だっ・・俺達じゃ勝手な判断できねえ・・」岸
「くそっ・・・」山田
「くくく・・そうだろうな~。俺やると、小月の二年は黙っちゃいねえぞ」のの
「ちっ」山田
朝の出撃門は、さほど、重要では無い。
小月の寮生活の者は、寮から学校に直行(学校の隣にある寮)
だからここを朝通るのは、ゼロと、白月の石田、
それと、黒北二年のこの男・・・
「迎えに来たぜ~のの君っ」小月の二年
「なんだ~黒北の二年か~?やるのか小月と?」小月の二年
「おおーお前等、助かるぜっ」のの
「くそっ」岸
(ちっ!人数増えやがった。二人・・寮の奴等か・・)山田
この男が通学の時に出撃門に呼び寄せた小月の子分達を・・
より安全にこの出撃門を突破する為に・・
「まだ、時間あんな・・やっちまうか」のの
「ああいいぜ、おらっ!小月舐めるなやっ」小月二年
「しゃあおら~」小月二年
さすがに手の早い小月の生徒
言われればすぐ手が出る
「くっ!舐めるなよ!黒北を!」岸
「このっ、外道が~!」山田
だが・・・・・
「ドッ!」
「がはあ!」岸
「くく・・ひでえ・・同じ元黒北なのに・・」小月
「ほんっと、この悪党は・・もう、やられて倒れてる、奴に・・」小月二年
格が違う小月の二年の二人。
あっという間に岸と、山田を撃破。
そしてこの元黒北の男が追い討ちを掛ける。
「もう、殺しちまうか?」ののが、落ちているブロックを拾い上げて・・
「くくく・・やっぱ相当な悪党なんだな、そりゃ、小月に落ちるわ・・」
「ああ・・二年の頭任せて大丈夫だろこの男に・・」
「やっ・・やめっ・・」岸
まだ倒れたままの岸に山田
「ゴッ!」
「がああああああああ」岸
「岸ぃ~~~~~」山田
「・・・・・・行くぞ」のの
「おうっ」小月二年
「くくく、ざまあみろやっ」小月二年
~~~小月学院二年の教室~~~
「ぶはは、大げさに言うんじゃねえよ!お前等っ、ぶち殺すぞ~」のの
「ははは、だってマジじゃねえか、ブロックで最後・・」
「ああ。もう、断末魔の叫びだったぜ」
授業前に先ほどの感想戦・・
他の生徒もこの武勇伝に聞き入る。黒北の生徒を二人ぶっ潰したと・・
先ほども三年が、よくやったと、ののに賛辞を言いにこの教室にやって来た
「・・やっぱ、黒北でも、相当だったてのは、本当なんだな・・」
「ああ・・俺らも、仲良くしとくか・・やられる前に・・」
少し離れた所で、この話を聞いていた別の二年の生徒
「・・なあ、俺等も、のの君のグループに入れてくれよ」
「ああ。頼むぜ・・」
ゼロもそうだが、
ここでもやはり、黒北のネームバリューは絶大である。
「なんだよっお前等、遠慮すんじゃねえよっ、同じ二年じゃねえか、
・・これから、よろしく頼むぜっ・・・兄弟っ」のの
「おおっ。よろしく頼むぜ」(以外にいい奴だな)
「よろしくなっ俺等も朝、通学の応援に行くからよっ」(ふ~よかった)
これが最善である。この二人も、相当の強者だが、やられるよりか、
先に、ヤバそうな奴を押し上げた方が得策。
この事件の事もあって・・
「やっぱ、ここに落ちて来たのも、殺しかなんかか?」
「黒北からここに落とされるのは、よっぽどだしな」
「のの君、喧嘩も相当らしいしな」
(えっ!?)ゼロが隠れてこの教室をのぞく
悪そうに、机に足あげて、武勇伝を話す黒北の二年
それに群がる二年の猛者共
「じゃあ、ここ勢いのまま黒北ぶっ潰すか?わははは」のの
「ははっ。マジやべえなっほんっと、ののちゃんは」二年
「もう、小月も退学になるんじゃねえか?」二年
「バカ言うんじゃねえよっタコっ」のの
「ドッ!!」
「ははは・・痛ぇよ~ののくんっマジ、ごめんって」二年
「ははははは」全員
少し強めの肩パンを食らう生徒
(軽くで、これか?マジ痛えや)肩を押さえる生徒
実際は、カッコつけで結構思いっきり行った、のの。ほぼ全力
俺の軽くは、こんなもんだぜ~
本気で殴ると、マジやべえぜ~
の考え。
(王様の耳は~~~~~ぁ!!・・ロバの耳ぃ~~~~~!!!!!!)ゼロ
って心の中で大声で叫んだゼロ
黒北から、ここに落ちた・・のの
通称・のの
本名・野々村 良 元黒北二年
黒北での通称・・・・・・
誠。
黒北のハッタリ番長。




