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黒月  作者: 火村虎太郎
武蔵黒月出撃門の戦い 前哨戦
20/42

生きて行く為に。

~~~小月学院~~~


「・・・大丈夫か?ゼロちゃん」二号

「・・ああ・・」ゼロ


「もう、小月に落ちたんだから、しょうがないよ・・」一年

「ああ・・黒北としてじゃなく、小月の生徒として・・」一年


「・・・ああ・・」ゼロ


(ゼロちゃん・・・でも仕方ない・・でないと、一年間ずっと虐められる・・

 いやっ・・一年間ならまだいい。下手に、上級生に逆らえば・・)二号


ペナルティー狙いの陰険な嫌がらせ・・


「でないと、ゼロちゃん、二年・三年も、小月に居る事になるぞ」二号

「分かってる。念を押された・・」ゼロ


裏切れば、遅刻などのペナルティーで一年延長をさすぞと。


「三年はペナルティーないから・・」一年

「ああ・・無理やり、ゼロちゃんの通学中に捕まえて行かさない事も・・」一年

「ああ・・寮の奴等でも、無理やり、外に連れて行かれて、

 そのまま門限に間に合わないようにする事も・・」二号


「結局、三年には絶対逆らえねえ・・」一年

「くそっ!」二号


(わかってる・・だから・・せめて、この一年は・・)ゼロ


静かに過ごせば、黒北に復帰。そしてそれから・・


(米谷取り・・無月だ家は。それに、来年、黒月愚連隊の総長に就任・・

 いやって言うほどチャンスはある。

 それに、俺が事件の真相を知ってるとは、気づいてない

 だから、この一年は・・)ゼロ


理想は抗争をせずに終わりたい

だが、

次の黒月愚連隊のもう一人の候補、火村の台頭・・

赤姫の月を制覇した者と付き合う・・

白月の石田のパッキンとの揉め事・小月入学

目立っている、王政復古・・


(ヤンちゃんや、鬼丸君とかにも、まだ言えない・・

 言えば、問答無用に小月・・米谷と抗争になる。

 そうすれば、俺は小月の生徒として、動く事になる・・

 当然、罠に嵌めるようなことの餌にされる・・

 断れば、二年三年もここで過ごす事になる・・

 だいたい、この強力な、ヤキや、いじめに耐え切れない・・)ゼロ


まるで廃人のような、二年・三年を見かけた・・

きっと、ペナルティー組。

嫌がらせで延長されたのか?黒北にやられて延長させられたのか?


ここに居すぎて、精神がおかしくなったのか?

もう喧嘩する気力さえもなく。ただボ~っとしてるだけの生徒

たしかに中学生くらいに、この環境は堪える

寮にはテレビも無ければ、漫画も無い。女子の匂いさえ・・



「あっ!そうだ!ここに通ってる黒北の二年ってのは?」ゼロ


キーマンになるはず・・・


「ああ・・てか最近だぞ。ここに落ちて来たの」一年

「えっ?まだ会ってないの?黒北でも相当だったとか」一年

「ほぼ、同時期くらいじゃないかなゼロちゃんと・・ここに落ちたの」一年

「もう、結構二年シメてるぞ。顔だぞ二年の。子分も連れてる」二号


「・・じゃあ、きっちり、小月の人間として生きて行くんだ?」ゼロ

「まあ、そうだろ、変に三年に睨まれてペナルティー食らうよりは・・」一年

「ゴマすっといた方がいいよな。当然」二号


「・・・ちょっと、見てくる」ゼロ


気になる・・いや・・きっと、この抗争のキーマンになるはず・・




話は少し戻って・・

~~~朝の出撃門~~~


「・・なんだぁ~?まさか、やるのか?小月の俺とよっカスがっ」のの


のの・小月の二年の生徒


「くっ・・」岸

「・・・やろうや。もう我慢できねえ、このクソやろうが!」山田


正宗グループの岸と、山田


人を、上から見下すような横着な態度

それに、太いボンタンを穿いて、それを強調するような・・


俺はお前等みたいな、細いボンタンしか穿けないカスじゃないんだぞ・・

俺は、天下の小月だぞ・・


何度か、小競り合いはしてるこの三人。

まあ、つかみ合ってるだけで、手は出せない

やはり・・


「駄目だっ・・俺達じゃ勝手な判断できねえ・・」岸

「くそっ・・・」山田


「くくく・・そうだろうな~。俺やると、小月の二年は黙っちゃいねえぞ」のの


「ちっ」山田



朝の出撃門は、さほど、重要では無い。

小月の寮生活の者は、寮から学校に直行(学校の隣にある寮)

だからここを朝通るのは、ゼロと、白月の石田、

それと、黒北二年のこの男・・・


「迎えに来たぜ~のの君っ」小月の二年

「なんだ~黒北の二年か~?やるのか小月と?」小月の二年


「おおーお前等、助かるぜっ」のの


「くそっ」岸

(ちっ!人数増えやがった。二人・・寮の奴等か・・)山田


この男が通学の時に出撃門に呼び寄せた小月の子分達を・・

より安全にこの出撃門を突破する為に・・


「まだ、時間あんな・・やっちまうか」のの

「ああいいぜ、おらっ!小月舐めるなやっ」小月二年

「しゃあおら~」小月二年


さすがに手の早い小月の生徒

言われればすぐ手が出る


「くっ!舐めるなよ!黒北を!」岸

「このっ、外道が~!」山田



だが・・・・・



「ドッ!」


「がはあ!」岸


「くく・・ひでえ・・同じ元黒北なのに・・」小月

「ほんっと、この悪党は・・もう、やられて倒れてる、奴に・・」小月二年


格が違う小月の二年の二人。

あっという間に岸と、山田を撃破。

そしてこの元黒北の男が追い討ちを掛ける。


「もう、殺しちまうか?」ののが、落ちているブロックを拾い上げて・・


「くくく・・やっぱ相当な悪党なんだな、そりゃ、小月に落ちるわ・・」

「ああ・・二年の頭任せて大丈夫だろこの男に・・」


「やっ・・やめっ・・」岸


まだ倒れたままの岸に山田


「ゴッ!」


「がああああああああ」岸

「岸ぃ~~~~~」山田


「・・・・・・行くぞ」のの

「おうっ」小月二年

「くくく、ざまあみろやっ」小月二年



~~~小月学院二年の教室~~~


「ぶはは、大げさに言うんじゃねえよ!お前等っ、ぶち殺すぞ~」のの

「ははは、だってマジじゃねえか、ブロックで最後・・」

「ああ。もう、断末魔の叫びだったぜ」


授業前に先ほどの感想戦・・

他の生徒もこの武勇伝に聞き入る。黒北の生徒を二人ぶっ潰したと・・

先ほども三年が、よくやったと、ののに賛辞を言いにこの教室にやって来た


「・・やっぱ、黒北でも、相当だったてのは、本当なんだな・・」

「ああ・・俺らも、仲良くしとくか・・やられる前に・・」


少し離れた所で、この話を聞いていた別の二年の生徒


「・・なあ、俺等も、のの君のグループに入れてくれよ」

「ああ。頼むぜ・・」


ゼロもそうだが、

ここでもやはり、黒北のネームバリューは絶大である。



「なんだよっお前等、遠慮すんじゃねえよっ、同じ二年じゃねえか、

 ・・これから、よろしく頼むぜっ・・・兄弟っ」のの


「おおっ。よろしく頼むぜ」(以外にいい奴だな)

「よろしくなっ俺等も朝、通学の応援に行くからよっ」(ふ~よかった)


これが最善である。この二人も、相当の強者だが、やられるよりか、

先に、ヤバそうな奴を押し上げた方が得策。


この事件の事もあって・・


「やっぱ、ここに落ちて来たのも、殺しかなんかか?」

「黒北からここに落とされるのは、よっぽどだしな」

「のの君、喧嘩も相当らしいしな」



(えっ!?)ゼロが隠れてこの教室をのぞく


悪そうに、机に足あげて、武勇伝を話す黒北の二年

それに群がる二年の猛者共


「じゃあ、ここ勢いのまま黒北ぶっ潰すか?わははは」のの

「ははっ。マジやべえなっほんっと、ののちゃんは」二年

「もう、小月も退学になるんじゃねえか?」二年


「バカ言うんじゃねえよっタコっ」のの


「ドッ!!」


「ははは・・痛ぇよ~ののくんっマジ、ごめんって」二年

「ははははは」全員


少し強めの肩パンを食らう生徒


(軽くで、これか?マジ痛えや)肩を押さえる生徒


実際は、カッコつけで結構思いっきり行った、のの。ほぼ全力

俺の軽くは、こんなもんだぜ~

本気で殴ると、マジやべえぜ~

の考え。



(王様の耳は~~~~~ぁ!!・・ロバの耳ぃ~~~~~!!!!!!)ゼロ


って心の中で大声で叫んだゼロ





黒北から、ここに落ちた・・のの


通称・のの


本名・野々村 良 元黒北二年




黒北での通称・・・・・・





誠。



黒北のハッタリ番長。

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