チャリもアウトです。
前話ですが、小月=こつき。に変えました呼び名。
あと、ゼロがやらした屋上ジャンプは、逆屋上ジャンプに変わってます。
「鉄格子だよ・・クラスの窓が・・」ゼロ
「ぶはは、ほぼ刑務所じゃん」剛健
「通学が、めっちゃさみしいよ、一人で、トボトボと・・」ゼロ
小月学院に通っているゼロ。
普通は、小月の奴は黒北とは仲良くないが、まあゼロは黒月だし・・
「まあ、黒北と数々の抗争してきたみたいだしな」剛健
「らしいね。3~4年に一回大きな抗争になってるって・・」ゼロ
過去にも何度もぶちあたった黒北と小月
「黒5月?」剛健
「うん。そう呼んでる。なんか、昔5対5でタイマン戦やったから、今でも、
常に、黒北のベスト5を気にしてるみたいだね」ゼロ
黒北の上位5人の呼び名である。
ちなみに、向こうは、小5月である。
「お~い!赤月行こうや~」ヤンチがやって来て
「おおーいいよー」剛健
「・・・・じゃあ駅まで」ゼロ
「あっ・・そっか、ごめん」ヤンチ
「いやっ、いいから行ってきて。代わりに赤月の奴らシメちゃってよ」ゼロ
とりあえず黒月駅に向かう三人。
「じゃあ。ここで」ゼロ
「厳しいな・・でも、黒北で良かったなゼロちゃん」剛健
「うん。また明日黒月でね~じゃ~ね~」ヤンチ
手を振り見送るゼロ
「さて・・帰るか・・」ゼロ
(うん。小月の生徒か。帰ったな。よし。)駅員
逃走防止・・・
小月の生徒は、電車やバス、タクシーなどに乗る事は禁止である。
乗ればペナルティーで、さらに追加で一年小月で過ごさなければならない。
当然、唯一歩いて来れるであろう黒月駅には強力な監視が。
「きついな・・本当に・・。俺はいいけど、他は・・」ゼロ
~~小月学院の寮~~
「もうだめだ!行くっ黒月でも!」
「ばかっ止めとけって」
寮生活の者は、(というより、ゼロを入れて通いは3人しか居ない)
門限があるので、(こちらも破れば一年延長)
本当に歩いて行って、この門限までに帰って来れるのも黒月まで。
そりゃ、必死で繁華街の赤月まで歩いて行っても、門限には間に合わない。
「タバコ・・ちょっとタバコ買ってくるだけだ!」
「用心しろよ・・本当に、黒北の連中は・・」
カスだ。
小月から、黒月へ向かう道、必死で走って向かう小月の生徒
当然ここに送られるほどの悪なら強力だ。
憧れの下界・・
何もかもある。酒・・タバコ・・菓子・・
「はあぁ・・はあぁ・・」
(あれだ・・入所する時に通った。通称出撃門、あれを、突破すれば・・)
そう、たどり着くのは、出撃門。
まあ、人気の無い、いかにもな所。
「おいっ・・あれ、小月の人間じゃねえか?」
「一年のゼロって奴か?」
「いやっ、別だな・・くくく・・おいっお前等」
「ああ・・」
「遊んでやるか・・」
こうなる。
「頼むっ。あと、20分しかないんだ!」小月の生徒
正直、猛ダッシュで帰っても、15分位
「ドッ!」「バキ!」
「うっ・・ううう」小月の生徒
数人に囲まれ、いわゆる遊ばれている・・軽いリンチだ。
「なんだぁ~根性みせろや!小月だろうが!」
「くくく・・俺がタイマン張ってやるよ」
(うっ!よしっ。これなら。俺も日本有数の悪・・地元じゃ負け知らずだ
この4人相手に戦うよりか、この頭と・・・)小月生徒
「ギャッゴ!!!!」「ガクっ・・ドっ・・」
ぶっ倒れる、小月の生徒
「うひゅう・・強烈・・」
「一発かよ、すげえな・・」
「さすが火村」
現・黒北番長の火村
(ひ・・火村だったか・・畜生・・先に分かってれば・・
黒5月のエースだ今の。・・勝てるわけねえ・・)小月生徒
~~~小月学院の寮~~~
「ばかっ・・あと、一分しかねえぞ・・」
「くそっ、何人か、付いて行けばよかったな・・」
門の前で、帰りを見守る他の生徒
「分かってて、嫌がらせしやがるんだよ、黒北の連中・・」
「ああ・・二年・三年は、ほとんど、ペナルティーで延長の連中だ」
今居る、二~三年のほとんどが、門限まで、間に合わない・・
電車や、タクシーに乗るなどのペナルティでの延長組だ。
だが・・
「またか・・だから一年は、行くなっつったのに・・」三年
「押忍っお疲れです」
「お疲れ様です」
ここでも上下関係は厳しい。
「だから、買い物は、金払ってでも、三年に任せろや」
「ですね・・延長ないですし、もう・・」
三年をパシリに使うと言う矛盾に・・
まあ先輩なので、当然お金は払う。
三年にしてみれば、いい小遣い稼ぎだ。
そう、三年ならば、もう、ペナルティー食らっても、延長のしようがない。
だから三年は以外に自由だ。
だが、当然このようなリスクも有る。小月狩り・・
「結局、出撃門の取り合いですか?」一年
「ああ・・あそこを押さえりゃ、帰りのルートが確保される・・」三年
そう・・だから、火村達がこの出撃門にたむろしているのだ。
まあ、順番に回ってくるこの役回り。
これの、奪い合いの抗争が起こるのだ・・
~~~出撃門~~~
「じゃあ、明日からは、アン頼むぞ」火村
「ああ・・」アン
(ここは、好きだとか嫌いだとかじゃねえ・・これこそ正に伝統。
守って行くもの・・ここが落とされれば・・)正宗
小月の生徒はいつでも、黒月に、なだれ込む事が出来る。
とはいっても、守る時間は限られている。
夕方、放課後から、ギリ門限(19時)に間に合う時間
18時45分まで。
まあ、メインは、放課後すぐの時間だ。
小月の生徒もギリで外に出るリスクは背負わない。
~~小月学院~~
「んで、今の黒5月ってのは?」一年
「くく・・歴代でも、最強じゃねえかって言われてるらしいぞ・・」三年
「ごくっ・・」固唾をのむ一年達。
名前をよく、覚えておかなければ・・
「火村・ケンゾー・矢貫・アン・剛健だ」三年
「矢貫・・・通称・黒北のヤンチ・・」
「ああ・・ゼロちゃんとこの大将・・確か、王政復古ってチームだ」
「剛健って奴もだよ」
「マジか?一年が二人もベスト5に入ってるのか?」
~~~赤月~~~
「もうっ!イイさんケンゾー君と付き合ってるって、先に言っといてよ!」ヤンチ
「そうっすよ。俺等ヤキ入れられたら、どうするんですか!」剛健
「ありゃ・・あんた達でも、ケンゾー君には弱いんだ?」イイ
イイを見つけて、まあ、仲良く遊んでる三人
「だって、本気で、刺すんだもん。先輩でも後輩でも」ヤンチ
「だって、始めて人刺したのが小2だよ。」剛健
家が近所で、子供の頃から狂犬を知ってる二人
「ひどい・・そういえば、いつもナイフ持ってる・・」イイ
「喧嘩強いくせに、いきなり刺す奴って、マジやばいっしょ」ヤンチ
「ああ・・だから狂犬って言われるんだよな」剛健
「そこから来てるんだ?狂犬って・・」イイ
「ああ・・あと、本当に狂犬をナイフで殺してたよ・・」ヤンチ
「ああ・・近所でバカ犬が吠えてて、うるせえ!この狂犬が~!って・・」剛健
「ひどい・・ウチの犬刺されないかな・・」イイ
「いやっ、あの人ならポメラニアンの笑顔にもナイフ突き立てるな」ヤンチ
「チワワは食い物だって、言ってたような・・」剛健
「・・・・・・」狂犬
(ふふふ・・後ろに居るの気づいてないや、二人共)イイ
すでに、後ろでウンコ座りしてる狂犬
「唯一、口にするものが生き血だとか・・」ヤンチ
「ああ・・生まれた時も、母親食いちぎって生まれてきたとか・・」剛健
「日本の行方不明者の半分以上が狂犬さんの仕業だとか・・」ヤンチ
「ああ・・もう懲役くらったら、7千年は確定だとか・・」剛健
「布団代わりに、毎日ダイナマイト抱えて眠るとか・・」ヤンチ
「ああ・・もうちょっと寒くなったら火を付け・・ボンっ!だ・・」剛健
「・・・そろそろ、止めとけ~」狂犬
「・・・てへっ」ヤンチが舌を出し
「・・・てへっ」剛健もとぼけた顔で
(かわいい・・舌出した・・知ってたんだ、居たの・・
本当仲よさそうだな、ふふ。)笑顔のイイ
この楽しそうな会話を遠くから見てる赤月の生徒
「くそっ・・黒北の汚ねえヤンキー女子と付き合えよ・・」
「ああ。なんでウチの二枚看板の一人と付き合うんだよ・・」
「矢貫にしても、姫の姉貴取りやがって・・」
「まさか双子だったとは・・」
「ああ・・でも、継続中だ。赤姫の月を制した男と付き合うってのは・・」
「でも・・」
「ああ・・」
「まさかな・・」
今、月の地区で、もちきりの話題・・
小月が頭が・・参戦するんじゃ・・・




