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【序曲】嵐の前の静けさ

「たいへん長らくお待たせしました! いよいよ登場です!」


アナウンサーの妙にハイテンションな声と共に、観客達が騒ぎ出す。

その声の大きさのため、地が揺れそうである。


その騒音ためにアナウンサーが何と言っているのか全く聞きとれない。


いつものことながら、あきれて壁に寄りかかっていると、目の前の重そうなゲートが開き、係員らしき者がこちらへと足早に駆けてきた。


いかにもマジメな感じが、その行動の端々に見受けられられる。


その係員が目の前でとまり、素早い動作で敬礼をした。


「登録名ジークのジークフリートさんと、登録名クローのクロス・クリムゾンさんですね?

 準備は出来ましたか?」

「あぁ」


ジークは短く答え、横目でクローを見る。

クローも眠そうな顔のまま小さくうなずき、愛刀を手にした。

どうやらクローはうたた寝をしていたようだ。


「それでは……健闘を祈ります」


 事務的ではなく、確かな期待が浮かんだ瞳で係員が言った。


「……行くぞ!」


ジークが先に進み、クローが後を追うようにして扉の中へと入っていった。



まるで光の中に吸い込まれていくように。




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