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【グリーフケア宗教×科学エッセイ】悲しみは愛の最後の形 ~私はずっとあなたを呼び続ける~  作者: 藍埜佑


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1/7

はじめに あなたの傍らに座るために

 あなたは今、深い喪失の中にいる。


 愛する人が死んだ。その人があなたに注いでくれた眼差しも、声も、温もりも、もう直接には届かない。その事実の前で、あなたは立ち尽くしている。


 それは親だったかもしれない。

 配偶者だったかもしれない。

 子どもだったかもしれない。

 友人だったかもしれない。

 あるいは、世間がその関係に名前をつけてくれないような、しかしあなたにとっては掛け替えのない人だったかもしれない。


 誰を失ったかは問わない。

 あなたがその人を愛していたこと、そしてその人がもういないということ。


 本稿は、その悲しみを「乗り越えさせる」ために書かれたものではない。悲しみは乗り越えるべきものでも、忘れるべきものでもないからだ。


 本稿が目指すのはただ一つ、()()()()()()()()()()()()()()だ。


 人類はずっと、あなたと同じ問いの前に立ち続けてきた。


 なぜ死があるのか。

 愛した人はどこへ行ったのか。

 その愛は本当に消えてしまったのか。


 科学者も、哲学者も、宗教者も、詩人も、誰一人として完全な答えを持ち帰れなかった。しかしその問いに誠実に向き合い続けた人々の軌跡が、今のあなたの悲しみに、かすかな光を当ててくれるかもしれない。


 最初から読み進める必要はない。どこから読んでも、どこで止まってもいい。あなたが必要なときに、必要なだけ、ここに戻ってきてくれればいい。


 そう思いながら――そして、かつての私を思い出しながら――本稿を書き進めていく。



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