混沌の意味は 仮説8
2001年9月30日
リハビリで日記を書けと《医者》に言われた。
《医者》の名前はNnamdi Magnus…だっけ?
多分《Nigeria》系だろう。
一週間に一度でも一ヶ月に2度でもいいから…と言われた。
ぼちぼち書いてくか。
今日の天気は 。
弟のArbyは今日も元気に学校だ。
これぐらい書けばいいよね。
以上!
2001年10月5日
Taylorが言うにはChris(TinaをTesifaが勝手に略した。)は夜型人間で夜に起きてくるらしく、1、2度見たことがある。
単純に言ってしまえば毎日マスクつけてて髪で目が隠れてるヤバいヤツ。よく言えばミステリアスな美女(果たしてそうなのか…)。
どうやら彼女は部屋から出ないのにもかかわらず毎月家賃やご飯代などを支払っているというもっとヤバいヤツ。
そのChrisが…朝に起きてきた。
「おは…よ。」
半分寝ぼけ眼な彼女はキッチンで朝ごはんを作り始めた。
私が驚いているとMelが説明してくれた。
彼女は実はこんぴゅーた(?)を使ったオンライン証券取引を部屋で行っており、それで稼いでいるらしい。そしてMelは同じことをやったらことごとく失敗したらしい。(聞いてないわ!)
しかし、この仕事には難点があり、株価の上がり下がりに注視していなければならないため、部屋からあまり出てこないらしい。(ホントか?)
また、出てこないことを悔いているのか2週間に一度朝食を作るらしい。(私なんて毎日手伝ってるぞ!MelとかTaylorとかを!Arbyたちは全く手伝わないのに!)
ということでその朝食を食べてみた。
パンケーキとベーコン、レタスとツナとパプリカが入ったサラダ。
なんで部屋に閉じこもってるのに料理がうまいんだよ。私なんかいつも腹ペコのガキどもに私が作ったご飯は豚の餌みたいだ!って言われてるぞ。なら自分で作れよ。豚の餌食べたことあるのかよ!
ふとChrisを見ると私に勝ったかのように微笑んでいた。
私は心のなかで中指を立てた。
2001年10月19日
2度目のChrisのフレンチトーストを食べていると、ArbyとAmyとClydeの友人(だった気がする)のSydneyが遊びに来た。私はSydneyとは何回か面識があり、それなりに話すことがあった。なので彼女のフルネームがSydney Augustaなのも知っている。
そのSydneyが話しかけてきた。
「お姉ちゃん。(彼女は私をこのように呼ぶ。前掲3人組が呼んでいた名前を真似たらしい。)この間やってくれた手品のやり方を知りたいから教えてほしいな。前によく分からなかったんだ。いい…よね。」
手品?ああなんかやったな。トランプのカードを『የስበት ኃይልን መጠቀም』で天井の壁にめり込ませたんだ。その後持ち主のAmyには怒られて、家主のTaylorにも怒られたんだった。ていうかAmyって私に対して当たりきつくない?
何もしてないのに……。
その話は一旦置いといて、Sydneyにその黒いキラキラした純粋な目で見られたら教えるしかないじゃん。
ArbyとClydeも純粋無垢な目で見つめてきたため教えることにしました。Amyはというと…行かないようにArbyの裾を引っ張ってる。
まあ…ね…うん。強硬作戦決行ですわ。
私はArbyの反対側の裾を引っ張った。
私はこの生意気なAmyに見せつけてやるのだ。この世界では子供は大人に勝てないのだと。
ビリッと何かが破れる音がした。
私が恐る恐る振り向くと…Arbyの裾が破れていた。私が引っ張ったほうが。
………。
沈黙。
Taylorは私が来てから一週間私の様子を見たあと、仕事に戻っていた。
なので…Carmillaが騒ぎを聞きつけてやってきた。
「おいおい。何やってんだお前ら!」
激昂が飛んできた。
終わった。
2001年11月22日
お久しぶりです、皆様。お元気でしたでしょうか。
なぜ間が空いてしまったかを申しますと、それは私がやるべきことがとても多く、三日坊主を犯してしまったからにございます。反省しております。
まあ、これで前置きはいっか。
Taylorが感謝祭で帰ってきました。
七面鳥とかいう鶏の巨大化バージョンやグラタン、ステーキや最後にはデザート(この家ではデザートが食事に並ぶことは少ないため、貴重な資源となっている。おやつは毎日ある。)など、とても美味しい食べ物が食卓に並び、とても優雅な1日を過ごしたからもう…感謝感謝ありがたや。
ということで、最後にはArbyの服を破ったことのお説教タイムで楽しい時間はぶち壊されました。・・・・・・。
何日か飛ばす
2001年12月25日
Taylorがクリスマスで帰ってきました。
前にもこんな感じで日記書いた気がするな。気のせいか。
クリスマスとはキリスト教の教祖であるイエス・キリストの誕生日(諸説あり)らしく、ごちそうはお祈りをしてから頂く。つまり“待て”状態だ。嫌だなー。今日は手伝い頑張ったんだよなー。待たされるの嫌だなー。アーメン。
私はごちそうを食べ始めた。
無心。
何日か飛ばそっかな。
どうせ何もない日が続くし。
2002年9月5日
Taylorが転職した。
Taylorは元々Silverstein Propertiesの中間管理職で早く転職したいと言っていた。9.11で仕事が多くなったらしい。
そして国家公務員の試験を受け見事合格。そして、職場がNYCからDCに移った。
距離はStockbrodgeから少し近くなった程度。
国家公務員であるため泊まり込みがもっと多くなるかもしれない。
やだな。
何日か飛ばす。これ書くの面倒だからもうFLYって書いとくね。
2003年9月28日
今日は朝からいい天気だった。
いつも通りMelの絶対粉の量間違ってるまずいパンケーキ(Melは日曜日にパンケーキを食べる家族がいいらしい。)を食べ、Grayと近くの公園に出かけてハトに餌をやった。(Grayはハトに餌をやるという言葉は好かず、ハトにご飯をあげるという言い方をする。)その午後、私はArbyに庭へと呼ばれた。
(私達が住んでいる家には大きな庭があり、Carmillaが一週間に一度芝刈りをしている。その庭の真ん中には大きな(この種としては少し小さいサザンライブオークの木が植わっている。)Arbyは私を庭に連れてくると、その木の下にいる彼の友人たちに合図をした。
その友人たち…ClydeとAmy、それにSydneyにAlto(Alto Brookheaven…Arbyの友人だ。)、Patricia(Patricia Cochran…こちらもArbyの親友。)が円を描いて立っていた。
Arbyは私をその円の欠けた部分に立たせ、Arbyも違う欠けた部分に立つ。そして「オークの木に誓う。僕たちは…親友だ。今も、今後も。」と言い、腕を突き出す。彼の友人たちも同じポーズをとる。私もそれを見てポーズをとった。私たちは腕を突き合わせる。
私は反論しなかった。多分彼らにもう心を許していたんだろう。
FLY
2010年10月6日
私は全てを思い出した。記憶がなくなる前の記憶を…全て。
僕は…一体何のために生まれてきたのか。
そして何のために死んでいくのか。
そもそも生きることがどういうことなのか。
それは何度核施設を襲撃しようと分からなかった。
仲間の死でもっと分からなくなった。
彼らは僕になぜ「逃げて。」「生きて。」なんて言ったのだろう。僕のような存在に価値なんてないのに。
僕はただ彼らに死んでほしくなかったのに。
そのためなら僕はどうなってもいい。
分かった。もう分かった。僕はやるしかない。
《大いなる善》のために。人の非業な死をなくすために。
この話2001年〜2010年を舞台にしているため、調査が2007年頃までしか遡ることができず、もしかしたら当時なかったはずの店や場所が出てくるかもしれません。




