第三反復 See You in the Morning 仮説2 失った記憶 仮説3
突然パーティーがお開きになった。
TesifaとTaylorとMelはWien行きの用意をしている。
何かが始まる…そんな気がした。
突然Taylorが部屋から出てきた。
「今電話が来たんだけど、おじさんがOKしてくれたわ。AmyとArbyも用意し始めて。」
このメールとはCalicoと呼ばれる場所にあるTaylorの弟の家で泊まるという計画において重要となるOKかどうかのお返事メールのことであり、OKが出た場合、Calicoに泊まることができる。
「だけどね。部屋が3つしかないから、3人しか泊まれないって。」
「Sydneyが行きたいって言ってた。俺はパスで。」
Clydeが言った。
「言い出しっぺはAmyだったっけ?」
そうこの計画を言い出したのはAmyだ。
「あ…うん…そう。」
?
「えっと…じゃあAmyは行くのよね。」
「Altoは行かないってショートメールが来た。」
「なるほど。で?Arbyは行くの?」
僕はどうするかと言うと…
「もちろん行く。」
当然だ。Calicoにはまた行きたい。
「じゃあ決定ね。Carlosに伝えとくわ。」
CarlosはTaylorの弟だ。Calicoで土産物屋を営んでいる。
「えっと…それじゃ。明日学校で伝えるよ」
「よろしくね。」
「何の話〜?」
Tesifaが割り込んできた。
8月12日午後8時45分(Stockbridge時間)
「えーと。ああ。分かったよ。あんたの言うことならしゃあないな。」
Carlos Sylvesterは姉に電話をかけていた。
その内容は自分の家に甥とその友達を泊めていいか否か。
もちろんYesだ。甥に最近会えてないから会いたい。お小遣いは何ドルがいいだろうか。ご飯も用意しなければ。
ジャンクにハンバーガーとかだろうか。
まあ、2日前くらいになったら考えるか。
8月12日午後8時40分(Calico時間)
こんなとき、彼ならどうする?
私はどうする?
「うん。分かんない。」
そこで思考停止したのはCIAによって《Afghan Devil》と呼ばれる少女。ゴミ箱の上にちょこんと座っている。見た目は14〜15歳くらいのアラビア系の顔をした少女で、青色のチャドルのようなものをつけているが、スリットスカートのような裾をしている。
「ずっとここで考えるのも汚い気がするな。」
彼女はゴミ箱から飛び降りた。
「なあ。君?何をしているんだ?」
彼女は目を大きく開いたあと、駆け出した。
「待ちなさい!」
ここは…Calico。California州のCalicoだ。
8月12日午後8時56分(Calico時間)
やあ。前回はこっぴどく負けてしまったようだね。調子はどうだい?
悪くない。
調子づいてきたかい?
まあまあ。
そっか。で?また行くの?Stockbridge
行くよ。
そっか。頑張れ。
8月12日午後9時23分(不明な場所の時間)
「えーと。お姉ちゃん…なんだ…気をつけろよ。その。Wienって伝統的な建造物が多いから…壊しまくるなよ。」
「何言っているんだ。壊すはずないだろ。ヒビを入れることは壊すことではないし。」
「それが壊すことなんだよ。」
「帰りにお土産買って帰るね。」
「Wienの建造物の瓦礫とかやめろよ。」
「わかってるって屋根にするよ。」
Tesifaは軽く笑った。それにつられて僕も笑ってしまった。
場所は家の前。黒い車が家の前に着いている。
早朝に黒塗りの車が止まっている姿はどう考えても異様だった。
車はGMのSUBURBANだろう。黒に塗られている。映画とかでよく見る“これぞCIAの車”だ。
その車に乗っているのはJudithの他に知らない人が何人かで、皆それぞれ違う服を着ている。
「じゃあ。行ってくるね。」
「行ってらっしゃい。」
僕は答えた。
「Tesifa、愛してるわ。行ってらっしゃい。」
母さんはTesifaの頬にキスをしてから手を振った。
他のみんなは昨日の夜、パーティーをしたから疲れて寝ているのだろう。
Tesifaは車に乗り込んだ。
数秒後、その車は街路樹の陰に隠れて見えなくなった。
エンジン音だけが聞こえていた。
8月20日午前5時13分(Stockbridge時間)
どうやらCalicoは暖かいらしい。
薄着でもいいか。砂漠地帯だから砂対策も必要だ。
帽子…ハットかな。
できるだけ汚していい服で行かないとだめかな。
ジーパンを3着。それしか決まっていない。
「はぁ。」
私はため息をついた。これほどまでに私の衣服センスは皆無なのかと思うと悲しい通り越して泣けてくる。
「まだできてないの?困った子ね。」
あと母親がうざい。
「まだなの?Arbyはもう用意し終わったみたいよー。」うざい。
「Sydneyももう終わったってメールがあなたのケータイに来てたわよ。」
うざいうざい!
「もう。プンプン。手伝ってあげるわよ。」
うざい。勝手に服を触り始めた。
「なにこれ?I LOVE GEORGIA?ダサいから却下よ!」うざーい!
プンプンってなんだよ!
「出発は明日なのよ!!!」
わかってらー!
「わかってらー!!」
「何やってんの?」
カオスな部屋にPatriciaが入ってきた。遊ぶ予約をしてたようなしてないような…
Amy Quitmanは赤面した。
8月20日午前10時46分(Stockbridge時間)
《Michonne》はتهرانにあるدفتر مقام معظم رهبریでعلی خامنهایとの面談(決別)を済ませたあと、بوتهزارにある自宅に帰ろうとしていた。すると、そこに一人の女性が現れる。
《Michonne》はその人を見ると言った。
「やっぱりな。今日来ると思ってたんだ。」
流暢なفارسی。
「ハッ。笑わせてくれますね。」
《U.S.》訛りのあるEnglish。
「君は…あれだろ。あの…MI6の秘密兵器の…なんて言ったか…《Excalibur for a Naughty King》。」
「だったら何?」
Englishとفارسیの激しい応酬。
「で?《فرمانده نیروهای جهاد اسلامی》である私を殺しに来たと?」
「そうなるわね。」
「君はさ…噂に聞いてるやつを鵜呑みにするなら、君の《ልዩ አስማት》は1京2463兆2954億3416万7086個の多種多様な《አስማት》を使うという…ある意味チートだ。」
「ええ。そうなるわね。」
「君はさ…似てるんだよ。」
「何に?」
路上での立ち話は続く。
「僕が知ってる“最強”の一人にさ。安心院さん……だっけ?フィクションの人物だ。まあいい。それは関係ない。つまり、君を倒せば…」
彼は一拍おいて言った。
「“それは最強の証明にほかならないか?”」
初めに動いたのは《Excalibur for a Naughty King》だった。
《አስማት》を使用しようとしたが…
消えた。
《አስማት》が使えなくなった。
「それはどうせ、僕を拘束するとかそういうやつなんだろ?」
《Excalibur for a Naughty King》がほかの《አስማት》を使おうとするが…できない。
「僕の《ልዩ አስማት》を知らなかったのか?無勉強な最強だな。」
「僕の《ልዩ አስማት》は“僕が定義した事象を否定する”さ。」
「は?」
「ここでおしまいにしよう。楽しかったよ。」
その直後、《Excalibur for a Naughty King》が消された。
もう彼女は世界のどこにもいない。
8月20日午前1時50分(تهران時間)
アハハハハ。
笑えるね。そのジョーダン。
まさか死ぬなんて思ってなかったろう。
MI6は戦力をまた1個失ったな。
アハハハハ。
まさか、こんな結末になるなんてな。
さてJohn、どうする気だ?
まさかこれを公表したりしないよな。《Excalibur for a Naughty King》はそれ自体極秘兵器なんだ。公表したりしたら大問題になる。するなよ!
《中央のMAESTROM》は笑いながら言った。
「そこまでにしておけ。《中央のMAESTROM》」
凛とした声が響く。
「チッ。《調速機制御》か。」
「ああ。黙れ。」
「相変わらずかぁ~?」
「私が剣を抜く前に失せろ。愚鈍。目の前にいるのは一介の公務員であり、《U.K.》の騎士だぞ。Johnに謝れ。」
「はぁーいはぁーい。硬くなるなって。」
《調速機制御》と言われた女性が持っていた剣を振り下ろす。
《中央のMAESTROM》の肩から右手が切断される。
「痛ってー痛ってー。痛いわ。やめろ!」
《中央のMAESTROM》に新しい右手が生えてくる。
「本当におまえはキモいな。」
「それはこっちのセリフだ!なんだよ。急に右腕落とすとか。戦闘狂か?」
「警告したはずだが。」
「あれは警告というのか!?」
「じゃなければ何というんだ?!」
「警告なのか?!本当に?!」
《中央のMAESTROM》は再生した右腕をポキポキと慣れさせていく。
「まったく。戦闘狂め。」
8月20日午前12時20分(London時間)
第三反復は2011年を舞台にしているため、もしかしたら当時なかったはずの店や場所が出てくるかもしれません。




