Louise Cézanneの失踪 仮説2
ロールケーキを買ってきたはいいけどお誕生日の妹がいない。
どこに消えた?遊びに行ってるのか?スマホには何もメッセージが来てないぞ?
あれ?
Ambreは困惑していた。
「え~と。」
待ってたらそのうち帰ってくるか。
AmbreとLouiseは2人暮らしだ。
両親は《Hoffnung für die Zukunft》の侵略時にStrasbourgが焼き討ちされた際、消火活動の中で父親は行方不明に、母親は煙を多く吸い込んで入院中だ。それで今はAmbreが1人で入院代と2人分の生活費を稼いでいる状況だ。つまり、家計はいつも火の車。そして、Louiseはいつも家にひとりぼっち。だからこそAmbreは、Louiseの誕生日くらいは家で祝ってあげようと思っていた。
なのに、帰ってきてないとは。
「どこで夜遊びしてるんだろう。ねー。Félix。」
FélixはAmbreたちが飼っているペルシャ猫で、昔父が連れ帰ってきた元野良猫だ。
「会いたいよ。パパ。」
9時間後。
「あの子はも〜。どこほっつき歩いているんだ!ここまでいくと心配になってきそうだよ。Félix。」
説明しよう。Ambreは生粋の楽観主義者だ。
そして彼女が真面目に怖くなってきたのはその3時間後。
「ここまで帰ってこないのはおかしいね。Félix。ちょっとやばいかもしれないな。」
30分後
「えーと?それで前日から居なくなってると。え~と?行方不明というわけですね。」
「はい。それで探してほしいんですけれども。」
彼女がやってきたのは《Polizeiorganisation》の詰所。《Polizeiorganisation》とは、《Hoffnung für die Zukunft》の後に《France》の各地にできた警察組織であり、《Deutsch-französische Verbündete》の出先機関でもある。
「なるほど。え~と。分かりました。え~と。では、捜索を始めますね。」
「はい。よろしくお願いします。」
相手はGustav Erfurt。なんだかんだでお世話になっている《Polizist》だ。
30代だが顔は若く、典型的な《Deutschland》人だ。
「ねえ。Gustav。Louiseは見つかるんだよね。」
「ああ。見つかりますよ。きっとね。」
彼はそれだけは躊躇せずに言った。
「来た?《Carol》?」
「ええ。来たわ?」
「そっか。新しい体いい感じだね。」
「ありがと。」
「どういたしまして。」
「で?私に何をしろと?」
「《France》の抵抗勢力の壊滅。」
「へぇ。」
「やってくれる?」
「身に余る思いね。」
「なら?」
「やってあげる。」
「やたっ!」
「そのかわり、私には何を提示してくれる?」
「《宿主》…かな?」
「あ、そ。」
「これで契約締結かな?」
「まあ、それでいいわ。」
「よしっ。」
「あと一つだけ。」
「なに?」
「そのリボンダサいわ。」
「言ったな?今言ったな?どうなるか分かってるんだよなぁぁぁ………」
Gustav Erfurtは元々《Deutsch-französische Verbündete》の一員だったわけではない。元々《Deutschland》の公務員だったのだが、《France》で働きたいという夢を叶えるために就職したという訳だ。
「といってもStrasbourg。迷子はなかなか見つからないだろうな。」
Louise Cézanneはまだ見つからない。
もう5日めだ。
そろそろ《本部》が動いてもいい頃だが。
「あの。これからどうなるんでしょうか。」
「え~と、残念ですが行方不明になって5日も経っているので生きているのかははっきりとは分かりません。」
「そんな。」
AmbreとLouiseは仲のよい姉妹だったはずだ。
彼女を見ていると悲しくなる。
俺の弟がいなくなっていまったら俺だったら…
弟は《Deutschland》に置いてきた。
最後に「兄貴なんか嫌いだ。」と言われた後に。
俺はため息をつくことしかできなかった。
8月12日15時23分(Strasbourg時間)
Tesifa Glenwood、私はあなたに救われた。だから次は私が救う番だ。
New York。一度行ってみたかったことは置いといて。
助けてみせる。必ず。この運命から。
20☓☓年☓☓月☓☓日
第三反復は2011年を舞台にしているため、もしかしたら当時なかったはずの店や場所が出てくるかもしれません。




